第23話キマイラとミカエル登場

良く来ましたね。私が盗んだ杖と玉は、ここにあります。置いときますが、これを取る前にあなたは、私に倒されます。


前回の教訓を活かして滑らない魔法の靴を履いているので、前のようには行きませんよ?

とベーカリーが説明する様に言った。


そんなの教えて良いのかな?

と私はベーカリーに聞いた。


構いません。あなたは魔法が使えません。杖がないですからね。そのハンデですよ。とベーカリーが微笑みながら言った。


ここは塔の屋上みたい。白い地面で、丸くて、甲子園の広さぐらいある。


では行きますよ。とベーカリーが素早く、私の近くまで迫った。


私は特殊な巨大な接着剤を地面に具現化した。


なんだこれは?

うわっ、ひっつきますね、これは。ベーカリーは身動きが出来なくなった。


接着剤。滑らない靴が仇になったね。

おじさんは、私には勝てないよ。

と諭すように言った。


ふざけないで下さい。しかし…何故魔法が使える? 

杖がないのに。とベーカリーが愚痴るように言った。


へへん…杖じゃなくて、このブレスレットの力で魔法が使えるの。と私は説明した。



なんだと…ブレスレットが本体だったのか。とベーカリーが言った。



違うよー。

私が本体ですよ〜だ。と私は怒るように言った。


どちらでも同じ事です。とベーカリーが言い返した。


ちょっとおじさん全然違うから。と向きになって私は言った。


黙りなさい!

この私を2度も負かすとは…許せませんね。

とベーカリーが怒って言った。


生かして返しませんよ。こうなれば奥の手を使わせていただきます。


最強の召喚獣の一角のキマイラを出させていただきますよ。とベーカリーは笑って言った。


この召喚獣はコントロールが大変難しい欠点がありますが、召喚した者が気を失っても、使えるメリットがあるんですよ。


私にスリープを使っても無駄と言う事です。

とベーカリーが説明した。


私も初めて召喚しますがね、ここまで子供にコケにされると、私の名誉に傷がつきますからね。


なので、死んでいただきます。いでよキマイラとベーカリーが叫んだ。


凄いなにあの大きさ、どうやって勝つか作戦考えなきゃ。と私は思った。


ふふどうですか?

恐怖で体が震えて来てますか?


???

キマイラこっちじゃありませんよ?

敵はあっちです。

とベーカリーが後退りしながら言った。


ちょっと…うわぁ。なんとベーカリーはキマイラに食べられてしまった。


私はその状況に恐怖して、何も考えられずにいた。


キマイラがこっちに突撃して来た。


私は巨大な盾を具現化した。しかし、キマイラの衝撃は強く吹っ飛ばされてしまった。


私は背後に巨大なクッションを具現化し、衝撃を和らげた。


なんとか…しないと。

その時、玉が目に入った。


そうだ、この玉で魔法使いのおばあさんに助けて貰えば…でも、それって巻き込む事になる。と私は迷った。


キマイラが睨んで来た。私はその威圧感の前に迷いを捨て、おばあさんに助けを求めた。


玉が光り、おばあさんが現れた。


ごめんなさいおばあさん、助けて…キマイラがと私は謝りながら助けを求めた。


おや、これは困った状況だね。助けてあげるよ。下がって。


レイ!

と光がキマイラを襲う。


キマイラは吹っ飛ばされ、転がって行った。


凄いおばあさん…ありがとう。そうだ!


おばあさんの名前聞いてなかった。こんな状況だけど、教えて欲しい。


私かい?

ミカエル・スタンダードだよ。


やっぱり!

リエルのお母さん…呪いで、おばあさんにさせられていたんだ。と私は考えが的中したと思った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る