第19話脱出

私達の勝ちだよ。女王様解放してあげて。と私は言った。


なんのことかな?

と王様はとぼけた。


なんのことって約束したじゃん。勝ったら解放してあげるって。と私は怒りながら言った。


知らんなそんな口約束。その約束は書面にサインしたか?

してないなら王様である俺がその約束を守る義務はない。


そういう文化じゃないなら悪いが、ここはそういう国だ。と王様は笑って言った。


むぅ、ずるいそんなのだめだよ。

大人同士の約束ならそうだけど、子供と大人の約束だよ?

王様それは、恥ずかしいよ。と私は説明した。


うるさい!

王様に説教は重い罰が降るのだ。ものどもこの子供達を捕まえろー。と王様は叫んだ。


一斉に観客席から兵士が降りて来た。


なんて情け無い王様なの。呆れてものが言えないわ。リエルが非難した。


リエルここから逃げよう。女王様を助けて脱出しよう。と私は言った。


そうね。そうしましょう。けど、エネルギーを使ってしまってもう、魔法しばらく打てないかも。とリエルが弱気に言った。


うん。、わかったあとは任せて。とリエルの手を握り、その場から逃げた。


記憶にある方向に向かった。けど、私迷子になりやすいんだった。大丈夫かな?

と心で呟いた。



通り道が二手ある、左に行こう。

左にしばらく進むと兵士達が沢山出てきた。

まずい右か。


右に少し戻るとそこも兵士達が一斉に向かって来た。


まずい、捕まる。私は胸が高まるのを感じ、追い込まれて作戦が思いつかなかった。



その時右から、バッサバッサと兵士を斬り捨てる影が現れた。


大丈夫だった?

と白馬には乗ってない勇者が言った。


ミッシェルが助けに来てくれたのだ。


なんてタイミング…ありがとうミッシェル。と私は感動しながら言った。


話はどうやら後になりそう。先にブリキの兵士倒すね。とミッシェルが言った。


彼は神速の動きで、ブリキ兵をなぎ倒す。


強いわね、彼。とリエルが呟いた。


そうだね。

ミッシェルはあっという間に1人で倒してしまった。


私は彼に今まで起きたことを話した。そしてリエルに道案内を頼む事にした。


ミカの方が記憶力良さそうだけど、迷子ちゃんだもんね。とリエルが笑って了承した。


リエルについて行き、女王様がいた牢獄に来た。見張りのブリキ兵が現れた。

があっさりミッシェルがやっつけた。


あなた達助けに戻ってきてくれたのですね。と女王様が言った。


はい女王様と私は返答した。


こんな事なら始めから女王様助けて逃げればよかったね。とリエルが呟いた。


でも王様いたし、ミッシェルいなかったから、結果的に良かったと思うよ。と私はポジティブに言った。


女王様下がってとミッシェルが言って、鉄格子を切り壊した。


よし行こう。とミッシェル。


ちょっと待って、魔法のカギが近くに…あった。行きましょうと女王様が優しく言った。


それから女王様の方が詳しいだろうと道案内を、私はお願いした。


追ってくる兵士も少なくなって来た。



無事にお城の外まで出れた。


ふぅ疲れたわね。とリエル


そうだねお疲れ様と私は労った。


これからどうする?

とミッシェルが全員に聞いた。


私は車に乗って色々旅します。

ここから離れるのは心苦しいですが。

と女王様が言った。


車この世界にもあったのかな?

それとも女王様が作ったのかな?

と私は考えた。


リエルは、どうする?

私はママを探す。その前にミカに観光案内する約束が。とリエルが述べた。


きさらぎは?

とミッシェルが問いかけた。


私は、そうだ!


完全に忘れてた。魔法使いのおばあさんと会わなきゃ。と私は玉を取り出した。


その瞬間玉とスティックが手から消えた。


これで魔法は使えまい。と盗賊ベーカリーが言い、魔法のじゅうたんに乗った。


さらばだ。とベーカリーが言った。


まて!

きさらぎの大事な物を。とミッシェルが怒って言った。


スティックは飾りだから良いけど、玉がないと困る。と私はどうしようか考えた。


ちょっと待ってて、車取ってくる。それで追いましょう。と女王様が提案した。


しばらく経つと車が飛んできた。空飛ぶ車だったんだ。と私はこれなら追えると安心した。


みんな乗って。シートベルト付けてね。と女王様が伝えた。


さぁ飛ばすぜー私から逃げれると思うなよ!

女王様は車に乗ると人が変わるタイプだった。みんなが驚いた表情をした。



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