第17話頭脳戦の勝者

第4回戦対戦相手変わりまして、引き続き始めたいと思います。とアナウンサーが震えて言った。王様への恐怖からだろう。


頭脳明晰如月美果対盗賊ベーカリー!

とアナウンサーは実況を開始した。


また子供が相手ですか。やれやれまた同じ方法を使わないとですね。とベーカリーが呆れる様にいった。


子供だとあなどられてる。油断してて良いよと心で呟いた。


よろしくお願いします。と私は頭を下げた。


こちらこそ。

あなたからは、魔法の独特なオーラーを感じませんね?

魔法が使えないなら、勝てませんよ?

とベーカリーが聞いた。


私はこの杖で魔法が使えるので問題なしです。

と嘘を伝えた。


本当はブレスレットあるから使えるんだけどね。と心で言った。


なるほど。それなら私に勝つのが、不可能から万が一に、確率上がりますね。とベーカリーが笑って言った。


始め!


ベーカリーが素早く動き回った。


私はすぐさまバナナの皮をイメージして、大量に地面に具現化した。


うわっ、なんだこれは?

スピードを出し過ぎた、ベーカリーはバナナの皮にかなりの勢いで転げた。


うぉー、これは凄い!

キサラギ見事な頭脳戦略です!

とアナウンサーが実況した。



私は巨大な大網を具現化した。それを転んだベーカリーに投げて捕まえた。


私は完全にベーカリーの動きを封じる様に網を絡めた。


良し作戦通り。あのスピードじゃあバナナの皮避ける暇もないもの。と心でガッツポーズをした。



私はベーカリーに近寄りスリープ!

と唱えた。


ベーカリーは、しまったという顔をしたが、すぐさま眠そうな顔になった。


素晴らしい!

キサラギ一瞬のうちに勝負を決めた!

アナウンサーが褒め称えた。


勝者如月美果!


凄いわねミカ!

さすがよ。私が苦戦した相手にすぐに勝っちゃうんだもん。


私の立場がないわ。とリエルが笑顔で抱きしめて言った。


でも3回戦の相手だったら私負けてたよ。リエルだから勝てたの。と私は優しく言った。


もう…5回戦頑張りましょうね。次で終わりよ。とリエルが述べた。


いやー素晴らしいですね。

一回戦2回戦はなんだったんでしょう?

と小太りなロボットがこの試合を褒め、又愚痴る様に言った。


ええと…まぁ頑張りましたよ。一回戦2回戦の選手も。名前は忘れましたが。と細いアナウンサーが庇いつつ、突き放しすようにいった。


さぁ、残り最後の試合となりました。


では第5試合を始めます。


頭脳明晰如月美果と魔法少女ガブリエル対我らが王様レオライハートだ!


やっぱり。

ミカの言う通り、最後は王様が相手ね。

こうまで予想通りだと、あなたが怖いわ。いい意味でね。とリエルが優しく言った。


王様が1番信頼出来る人、それは自分だと思ったの。性格から考えて、他の人に任せるタイプじゃない。と私はリエルに説明した。


王様が観客席からジャンプして、試合場に入った。


その振動が地震の様な地響きを起こす。


王様の強さを知らしめるかの様に。


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