第8話ペンダントと魔法の剣

その国に向かう前の出来事。


ミッシェルが戻って来た。


どうしたの?

と私はミッシェルに聞いた


階段が無くなってて、変な機械になってる。乗ると戻されるんだ。とミッシェルが不思議がって言った。


ごめん。それ私が魔法で階段をエスカレーターに変えたの。すぐ元に戻すね。少し気まずく私は言った。



戻さなくていいよ。わざわざ降りなくても、魔法で空を飛んで一気に下に行けば良いんだから。とリエルが提案した。


それは助かる。とミッシェルが言った。


せっかく戻って来たから、聞きたいことが。女王様ってどんな人?

と私はミッシェルに聞いた。


そうだね、一回しか会ってないけど、凄い賢くてきれいな人だよ。

別の世界から来た父親が王様だったんだ。

その人から継いだみたいだね。ミッシェルは語った。


へー深いね、ありがとう。と私はミッシェルにお礼を言った。


別の世界か、やっぱり私の世界から来たのかな? と心で考えた。


あと、その魔法の剣ってどこにあるのかは、分かるの?

私は聞いた。


うん、このペンダントで位置が分かるんだ。近くの位置を示してるからすぐ見つかると思う。


それでこのペンダントは先祖代々引き継がれてて、僕にしか使えないよ。


だから、魔法の剣も僕にしか使えないって事さ。ミッシェルは、誇らしげに語った。


そうなのよね。とリエルが頷いて言った。


そのペンダントは、物知りの証明みたいなものだから、秘宝の在処も知ってるはずと思ったの。

それで鏡に閉じ込めたの。とリエルが少し気まずそうに言った。


なんで物知りの証明なの? 私は疑問を口にした。


先祖代々って言ってたでしょ? 物知りの家系なのよ。さすがに彼の父親、捕まえる訳に行かないから。とリエルが言った。



なるほど。私は納得して頷いた。


じゃあ魔法の剣ミッシェル意外が使ったらどうなるの? あとなんでミッシェルだけにしか使えないの? 何か仕掛けがあるの?

と私はミッシェルに質問を投げかけた。



それはペンダントがないから、そもそもが魔法剣持てないよ。意思を持ったように魔法剣に拒否される。


そのペンダントが使える理由だね。家系つまり血統なんだけど、このペンダントを作った人が僕のご先祖様なんだ。


だから仕掛けがあるって言うのは当たってて、ご先祖様がその仕掛けをセットしたって訳さ。


へー凄い! と私は感心した。教えてくれてありがとう。


いいえ。魔法剣は誰が作ったかは分からないけどね。とミッシェルは答えた。



リエルはそう言った魔法の武器みたいなのはないの? と私は聞いた。



ないわ。そんな凄い自分だけの武器あれば良いんだけどね。


さて話は終わり、塔から外に出ましょう。リエルが急かす様に言った。


そうだね。私は魔法使って外に出るのが楽しみだった。


それっ、リエルが魔法を使った。ふわぁと3人が一斉に空を飛んだ。


うおー凄い。ミッシェルが叫んだ。


やっぱり空飛ぶのは良いな。


早く降りましょう。あまり飛ぶ時間長くもたない、とリエルが焦る様に言った。


そうなんだ。魔法で飛んで、すぐ別の所に行けると思ったんだけど。私はちょっとがっかりした。


長時間空飛べるなら空飛んで、あなたと戦ったわ。まぁそしたら私勝てたわね。と誤魔化す様に言った。


負け惜しみだと、負けず嫌いな私は思った。



ねぇ、どうやってその国に向かうの?

それとその国の名前って何?

私は疑問に思ったことを、リエルに聞いた。


その国名前はセレンティスよ。結構良い名前でしょ?

それとどうやって行くか、さすがに歩いて行くには、ここからだとちょっと遠いわね。


乗り物、車ならイメージして魔法で出せるけど、私達未成年だから運転しちゃ駄目。とリエルに説明した。


車?

何それ?

近くに町があるから、そこで乗り物に乗って行くわ。

手持ちで乗り物有れば良かったんだけど。リエルが失敗したなと言う顔で言った。


そして現在にいたる。






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