第7話ガブリエルの過去

長い名前だね。私は言った。


そうだなとミッシェルが同意した。


私も少しは知ってるわよ。その女王、会った事ないけど、有名だからとリエルが言った。


色々なものが作れるって言われてる。とリエルが述べた。


その前にお腹空いた。と私は呟いた。


2人とも先に魔法でご飯出すから、良かったら一緒に食べようと、私は提案した。


そうだね。と2人は同意した。


自分の元いた世界の美味しい食べ物をイメージして出した。


それは、お肉や、色とりどりの野菜。


目玉焼きやチーズ、デザートなどだ。デザートは大好物のケーキ。

チョコケーキといちごケーキ少し出した。


ドレッシングや醤油も出した。


美味しそう。とリエルが言った。


ミッシェルがいただきます。と目を光らせて言った。


その国に秘宝があったなんてね。



じゃあ、早速その国に行こうか。とリエルが明るく言った。


え?

私は行かないよ? と拒否した。


それは、離れ離れになった、おばあさんと合流しないといけないと、思ったからだ。


あなた私の話聞いてなかった?

か弱い女の子がおばあさんにされたのよ?


普通助けるでしょ?


あなたがその呪いにかかって誰も助けなかったら心細いよね?

とリエルが同情を誘うように言った。


それはその…助けますね。と私は彼女はドジっ子だけど、上手い言い方する子だなと思った。


でしょー。なら一緒にその国に行こう。もちろん観光案内もするよ。


うん。それは、楽しみ。けどちょっと気になることがあるよ。


リエルのパパとママは?

私と同い年なら、親に助けてもらえないの?私は慎重に聞いた。


もしかしたら深い事情があるかもしれないからだ。


わたしに呪いをかけたやつに、パパはやられちゃった。リエルは語りだした。


ママは、私と同じで、呪いをかけられて、どこかに飛ばされてしまったの。


私ママの記憶がないの。それも呪いのせいだと思う。ママも同じだと思う。


だから会っても気づかない。


私はその話を聞き、涙を流した。私は、パパとママが大好きだからだ。


彼女の力になるとその時、心で誓った。


そんな事情が。その話を先にすれば教えたのに。

わざわざ鏡に閉じ込めなくても良かったのに。とミッシェルが言った。


ごめんなさい。その事で人間不信になってたのかも。とリエルは俯いた。


そうか。分かるよと、優しくミッシェルが、リエルの肩に触れた。


そのミッシェルの目にも、うっすら涙があった。


うん、とリエルが、ミッシェルの手を重ねた。


じゃあ行こう、その国へ。私は言った。


僕も一緒に行きたいけど、魔法の剣を探してて、あれがないと、足手纏いになるから。


魔法の剣があれば強さが何倍にもなるんだ。


見つかったら、僕もその国へ向かうよ。とミッシェルが優しく言った。


ありがとう2人とも。ミッシェルが気を使って言った。


私とリエルは、ミッシェルと一時別れ、その国に向かった。





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