第6話秘宝

大丈夫じゃない。そこにある棚に解毒剤が…置いてあるから、それ取って。


私は魔法使いの指さす方を見た。


私は棚に向かった。瓶が2つある。うーん確かさっきの瓶この色だった気がする。


私は自信がなかったので二つとも手に取り、魔法使いの元に向かった。


どっち?


こっ…ち。と魔法使いが指を指して教えた。


飲ま…せて。


魔法使いが口を開けた。


私は瓶を両手で持ち少しずつ飲ませてあげた。


ごくっ、薬を飲んだ魔法使いの表情が良くなってきた。



ふぅ助かった。死ぬかと思った。自分の作った解毒剤はさすがね。


即効性がある。と魔法使いは独り言を言って、1人で納得していた。


私もおっちょこちょいだけど、魔法使いさんは、もっとおっちょこちょいだね。


自分のだした毒でやられるなんて。


うるさい! と魔法使いは怒った。


でも助けてくれてありがとう。と魔法使いは感謝の言葉を口にした。


私は少し驚いて、急になんでお礼をと聞いた。


実は悪者の手先かと思って、そしたら私を助けてくれるじゃない。


違うんだと分かって、ほんとごめんなさい。あと私、こう見えてあなたと同じくらいの歳よ。


ええーどう見ても同い年に見えないよ?


そりゃそうよ。私呪いでこの姿にされたから。


だからその呪いを解除する秘宝が欲しくて。


その秘宝の在処をそこにいる、鏡にいる子が知ってるの。


全然教えてくれないし、他の人に教えたらまずいから閉じ込めたの。


なるほどーそうだったの。と私は返事をした。


待て、それは嘘かもしれない。


そう言って秘宝を悪い事に使うつもりかも。とミッシェルが言った。


それはないと思う。そんなにお利口さんなら、自分の出した毒にやられないもの。


確かにな。とミッシェルは相槌を打った。


見ると魔法使いの顔が、真っ赤になった。


ねぇあなたの名前は? 私如月美果だよ。


私の名前は、ガブリエル・スタンダードよ。


じゃあガブちゃんだ。笑顔で言った。


それは嫌。リエルって呼んで。と魔法使いは言った。


うん、リエルあの鏡に閉じ込められた人出してもらえる?と私は聞いた。


それは…分かったわよ。彼女は一息ついて、頷いた。


ちょっと待ってリエル。と私は言った。


その前に毒の換気しないと、私は茶色の入り口のドアを開いた。


毒がまだ残っていたら、大変だからね。


そして寒気が終わり、私は防護服一式を脱いだ。ふぅスッキリ。


彼を鏡から出したわよ。リエルが言った。


ありがとう。良かったね、ミッシェル。と私は言った。


助かった。きさらぎ、恩にきるよ。彼は感謝の礼を述べた。


うーん秘宝欲しかったな。とリエルが言った。


秘宝か、どこにあるか教えないでもない。とミッシェルが言った。


ほんと?

教えて、お願いとリエルが言った。


ミカも言って、教えなさいって。私に向かって彼女は言った。


教えなさい。と私は笑いながら言った。

 

参ったな。まぁ助けられたからな。きさらぎに言うよ。


その秘宝は、ブリキ粘土のカスタム女王が持ってる。


















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る