第4話鏡

おじさん…お兄さんから教わった、塔を目指して歩いていた。塔が目印になって、迷っていた森から、楽々と脱出に成功した。


森の中は迷っててしまって、良くみてなかった。今度は誰かと一緒に探検したいと思った。


塔の入り口まで来た。この塔は高くて、ベージュと茶色が混ざったような色をしていた。


この塔のうずまきがソフトクリーム見たいと私は思った。


こんこん、私は塔のドアをノックした。


すみません誰かいませんか?


返事はない。私はドアに鍵が掛かってるだろうなと思ったけど、少し押してみた。


するとドアがちょっと開いた。変な音がキ〜とした。少し暗い部屋にその音がなり響いた。



私はドアを全開に開けた。するとそこには階段があった。


というより階段しか無かった。


よーしこの階段登ってみよう。


私はこの階段を登っていった。


最初は楽しかったけど、途中でもう疲れてしまった。

だって…森の中から次は階段疲れるよ〜それは、と愚痴る様に呟いた。


何これ?

登ってもずっと階段しかない!

何か階段以外もあれば面白いのに、これじゃ運動しに来たいみたい。と思って少し苦笑いした。


お腹も空いたし。


そうだ。頂上まで魔法で、ワープすればいいんだ。


いい考えと思い。私はワープと叫んだが何も起こらなかった。


あーそっかそれはまだ出来ないのかな?


ならこの階段、エスカレーターになれ〜って言ったらなるかな?


階段がエスカレーターに変化した。


やったぁ、成功。私は思いっきり喜びを爆発させた。誰かと喜びを共有したかった。1人なので心細かった。



エスカレーターに乗った。楽々だ〜。ふんふん、私は、上機嫌になった。快適なので心細い気持ちもどこかに飛んでしまった。


そしてあっという間に頂上まで来た。


やったー。目の前にはドアがあった。


私はそのドアを開いた。


そこには大きな部屋があった。


その部屋は、掃除をあまりしてないだろうことを示しているほど、棚に埃が被っていた。


う〜ん何この部屋カビ臭い。汚部屋だね。


くしゃみがしたくなってくるよ。


私は綺麗好きなので、部屋を掃除したくなった。

けど私って掃除してても、違う事に気を取られて、いつまでも掃除が終わらないんだよね。あはと照れた。 



部屋に入っていくと、そこには、私と同じくらい、大きい鏡があった。


でもすぐに、それが鏡ではないのかもと思った。


それは、私が映ってないからだ。


そこに写っていたのは、男の子?


私もしかして、魔法の国で男の子にされた?


それが思い込みだと、すぐに分かった。


何故なら映っている男の子が、私に話しかけてきたからだった。


君は誰?

この塔の魔法使いの仲間?


私は如月美果です。鏡さん、よろしくです。


僕は鏡じゃないよ。その名前が本当なら、仲間じゃなさそうだね。


私の知ってる人か、まだ見てみないと分からない。知らない人だったら仲間じゃないけど。と私は答えた。


そうなの?

僕はミッシェル・ダニエルだよ。

悪い魔法使いに鏡の中に、閉じ込められたんだ。


そう言った男の子は目が青くて、髪の毛はブロンドの少し尖った髪型をしていた。


見た目は14歳くらいかな?

服装は結構高貴な人って感じがする。漫画に出てくるような、貴族みたい。


そうなんだ。それは可哀想。希望持ってね。


いつか出られるかもしれないから。と彼を勇気づける様に言った。


うん。ありがとう。って君助けてくれない?


子供に助けてって言うのもなんだけど。


あなたも子供だよね?

どうやればそこから、出られるの?



それはあの…いけない、魔法使いが戻ってきた。仲間じゃないなら、早く隠れて。


うん。私は隠れる場所を探した。勝手に塔に入ったんだった。気まずいもんね。


鏡の後ろに隠れようかと思ったけれど、目に机と椅子の姿が飛び込んできた。


そこで椅子を少し動かして隠れた。


ふふ忍者みたい。雲隠れの術。と私は呟いた。


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