第3話魔法の国

わぁここが魔法の国!すごい綺麗な草原。


その草原は緑の葉っぱが、辺り一面にあり、生き生きとしていて、何かを伝えようとしているかの様だった。


小さいたんぽぽの様な花がピンクの色をしていた。嗅いでみると、何も匂いがなかった。この世界でもたんぽぽは匂いは、しないと思った。


ちょっとがっがり。違う花はないかな。と探した。けどおんなじのばっかり。



近くには大きい森が見える。一本の木は、フクロウの様な形をしていた。森には不思議な花がいっぱいありそうだな。と思った。


みて馬がいる。


凄いだろう。色々見て回るといいよ。と魔法使いのおばあさんが言った。


うん。私は明るく返事をした。


馬の近くに来た私は、一瞬驚きに満ちた。


よく見ると馬なんだけど、耳がウサギさんだ。

耳の動きがぴょこぴょこして可愛い。


尻尾もウサギ。面白いなぁと私は思った。尻尾触ったら怒りそう。触りたかったけど体の毛並みを触る事にした。


その肌触りはサラッとして触り心地が良かった。ほっぺをつけて目をつむった。

体温が温かくて落ち着く。



目を開けると違う動物が目についた。


あれは何? 白くてモフモフしている動物がいた。


その動物に近づくとその動物は、私から逃げる様に森に入っていった。


私は夢中でその動物を追いかけた。


そして私は迷子になった。そう、おばあさんとはぐれてしまった。


私って、なにかに集中すると、周りが見えなくなってしまう。


それで気になる方向へ進んで行って道に迷っちゃう


だから先生にも、迷子ちゃんってあだ名つけられるぐらいだし。


でも私には、この玉がある。これを使えば迷子から脱出出来る。


けど、おばあさんが、一個しか無いって言ってた。


今使ったら、さすがにもう使ったのって呆れられそう。


まだとっておこう。あの時と違って私は、魔法が使えるんだから。


それに、私は空を見上げた。こんなに晴れてる。


空気がほのかに甘くて、鼻から新鮮な香りが透き通ってくる。


自然を体で感じる。私は思いっきり手を広げた。


私の世界は夏だったけど、ここも季節は夏なのかな? それもおばあさんに聞き忘れてた…残念。

でも多分暑いから夏だよね。


今は夏休みいっぱい遊べるんだ。とこの世界を私は楽しんでいた。



近くに誰かいないかしら?


私はしばらく森を進むと、1人のおじさんに出会った。


すみません。あのさすがに初対面の人に聞くのは緊張する。


魔法使いのおばあさんって知りませんか?


魔法使いのおばあさん? そんなのいっぱいいるよ。おじさんは笑いながら言った。


え〜そうなの?

そうか、ここは魔法の国だ。


そのおばあさんの名前は?


はっ、私はそういえばおばあさんの名前聞いてなかった。もう私って天然。


なんで聞かなかったのか、自分でも嫌になる。


私は下を向いて、分かりませんと答えた。


それじゃ分からないね。でも、あのでっかい塔にいる、魔法使いの事かもしれんね。


そうかな? でもそこに行ってみようかな。


ありがとう、おじさん。


お兄さんな。とおじさんが苦笑いして返事をした。







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