第2話魔法のブレスレット

お母さんとお父さん凄い心配してた。


名も知らないおばあさんに助けられたって説明した。


魔法使いのおばあさんに、助けられてって言っても、絶対信じてくれないもの。


おばあさんと遊ぶ約束したけど、どこで待ち合わせするのか、何も約束してなかった。


私とした事がうっかり。


学校から帰宅した私は、家でどうしようか、机で両肘をついて、考えていた。


その時眩しい光から、おばあさんが現れた。


待ったかい?


おばあさん。私は嬉しさのあまり抱きついてしまった。


おやおや、可愛いね。私は嬉しいよ。と私の頭を撫でてくれた。


さて魔法の国に行く前に色々説明と、渡しておきたい物がある。


まず魔法の国にいる間、ここの1時間が向こうでは1分だ。


つまり時間を気にしないで遊べるって事だね。

と言っても逆は成り立たない。


例えば私が10時間入れば向こうは10年経つことになる。そうなると未来にワープの様なことが出来る。


それが出来ない様な仕掛けがあるみたいなんだ。誰かが作ったらしいけどね。



それを聞いて私は安心した。そして喜びを、やったーと表現した。


そしてこれだ。このブレスレットをすると、なんときさらぎちゃんでも、魔法が使える様になる。


但し、私と同じくらいの魔法が使える訳じゃない。


ブレスレットは金色で価値がありそうなツバメみたいな形をしていいな、と私は思った。



魔法は簡単には、いかないよ。

長年の練習を得て、やっとある程度の魔法を使える様になる。



それでもこのブレスレットを身につければ、役にたつ魔法は使える。


まぁものの試しと言うから、やってみて感じとくれ。


後このブレスレットは、現実の世界で使うと壊れちまうからね、注意しとくれ。



それと、世の中には悪い大人もいる。


そのブレスレットが有れば魔法を使えるとなれば、欲しくなる連中もいる。


だから、念のためこの何でもないスティクをあげよう。



これで魔法はこのスティクでないと使えないと、誤魔化せるからね。


スティックは宝石で出来てるぐらい綺麗。鷲顔をした杖だ。


なるほど!

おばあさん賢いねと、私は心の底から言った。


だろう。でもスティクとブレスレットも取られたら、どうする? とおばあさんは質問しつつ答えをすぐに教えてくれた。


その時の為更に念を入れて、この玉を上げよう。


この玉は私を呼び寄せる玉さ。この玉に助けてと願いを込めると、私が来るって事だ。


但しこの玉は貴重でこれ一個しかないから、使ってしまったら、もう2度と使えないよ。



とおばあさんはその玉を渡してくれた。


白くて、少し水色の模様が入った手で軽く持てるぐらい小さな玉だ。



分かった。ありがとうおばあさん。私は、ブレスレットを腕に嵌めて、玉をポケットに仕舞い、スティクを持った。



それから私は靴を履いて行かないと靴下のまま行くことになっちゃう。と笑って考え、 おばあさんにそれを伝えた。



取っておいで、もちろん魔法の世界に行ってから魔法で靴を作るのも良いよ。とおばあさんが返事をした。


履き慣れた方が良いかな。と私は言った。


玄関から赤と白が混じったスニーカーを取った。


右手に杖、左手に靴を持って、準備したよとと伝えた。


さぁ行くよ。魔法の国へ! とおばあさんがおおきく頷き、笑顔で言った。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る