2.失踪


 闇囁あんしょう教会への潜入任務───四日目。


 潜入など当然初めて、故に少し……否、盛大に心配を抱いていたタマキではあったが、いざふたを開けてみれば、別になんてことはなかった。

 他の信者は優しく、美人は多いし(重要)、食事は美味いし、ベッドはふかふかで、シャワーの勢いも良い。

 シンプルに住み良い……と言いたいところだが、問題はある。


 第一に───“暇”なのである。


 スマートフォンの持ち込みは禁止、テレビも無く、外の情報は毎日『朝・夜』に居住区に数ヵ所ある掲示板に新聞として張り出されるが、忖度された情報と偏見満ち溢れる文章に、まともな思考の持ち主であれば頭が痛くなることであろう。

 ただ、そのまともな思考な持ち主が少ないのだが……。


 さて、そうなると普段なにをしているか……まず朝は皆で揃って『食堂』で食事。

 その後、少しの休憩の後に昼までは『内職』の時間であり、タマキやシュニス、アサヒもそちらで他のシスターたちと一緒に、真面目に自らに与えられた仕事に勤める。

 その後は再度食堂にて昼食、再び内職、そして夕方頃に勤めを終え、自由時間。


 食事の時間までに風呂に入るもよし、聖堂で祈りを捧げるもよし、自室で自由を謳歌するもよし、談話室で親睦を深めるもよし……ちなみに大浴場もあるが、タマキは使っていない。さすがに罪悪感もある故に。

 結局、タマキは与えられた部屋にある個室シャワーを使うが、別にそれも珍しくないことだ。

 特に、同室のユーリはカグヤの人間で、タマキの事情を理解している。


 そんな過ごしやすいはずの教会堂内ではあるが……やはり暇ではあった。

 テレビもスマホも見れないのはやはり痛い。


 ユーリは闇囁教会内でしっかりとした地位を得ているからか『やることがある』らしく、部屋を出ていることも珍しくない。

 アサヒは情報収集に徹しており、タマキもアサヒに倣い情報収集へと繰り出すが、もちろんシュニスも一緒だ。

 “姉妹”でいると話しかけられることも少なくはないので、それはそれでいいのだが……。

 少し時間が経てばシスターたちも部屋に戻ってしまうのでそれほど情報収集の時間はない。


 そもそも、情報収集と言うほど、その居住区に住むシスターたちはこの教団の内情を知っているわけではないのだ。

 ただの信徒なのだから当然と言えば当然で……ともなれば、やはり上の方の人間からの接触を待つ他ないだろう。

 

「あら、みんなすっかりいなくなっちゃったわね」

「あ、うん……」


 そして、タマキがシュニスと共にお互いの部屋に戻ろうと廊下を歩いていると……。


「あらぁ、獣みたいな嬌声ねぇ」

「わかってるから言うなよっ……」


 そして、ここにいるにあたっての第二の問題。


 夜、遅くなってくると……廊下にいても一部の部屋から声が聞こえるのだ。

 あまり情操教育にはよろしくないタイプの、そういう“行為”を思わせるような声が……。

 別に禁止されているわけではないとはいえ、こうも色々な部屋でそうなっているのは、邪教らしいと言えばらしい。

 性にたいしてあまりに奔放。同性なので“産めや増やせや”の精神でなく、ただ純粋に愛と快楽を求めてそうしているのだから、欲に対して忠実なことである。


「さっさと戻ればよかった……」

「えっちな気分になっちゃった? お姉ちゃんが慰めてあげましょうか? みんな女の子同士だし恥ずかしがること」

「オレは男だっ」


 誰もいない、そして盗聴の無い廊下だから言えることである。『オレ』にしろ『男だ』にしろだ。

 だが、潜在的にタマキとてシュニスに感謝の気持ちがあることは確かで、定期的に彼女がからかい、自身は『男だ』と言うことで助かっていることもある。

 潜入任務ということで目立たぬように“普通の女性”を演じていると、時たま本当に“自分は女”だと思いそうになる。


「別に受け入れちゃえば……人生きっと楽しいわよ?」

「……やだ」

「そんなことしてるといつかボロが出て目立っちゃうわよぉ?」


 びっくりするほどボロが出ないぐらい演技できているのが問題なのだ。

 役者で言う“役に入る”という意味が理解できてしまう。理解したくはなかった。


「目立たないようにするし……」


 いや、もちろん容姿では目立ってしまっているのだが……やはり男口調でいれば悪目立ちしかねないので、やはり女性を演じなければならない。

 目的は『この教団を潰すに値する情報』または『大司教と直接会う機会』のどちらかを得ることだ。なるべく情報を集めやすくしなければならないし、“大司教に目を付けられなければ”ならないともなれば、悪目立ちをするわけにはいかないだろう。


「でもタマキも私も美少女・・だし、真っ当な人ならすぐにでも目を付けそうだけれど……」

「オレは男だ……」


 大事なのでもう一度言っておく。


 まだ四日目、眼に見えて成果が出るとも思ってもないが、なるべく早くことが終わってくれなければという危機感もタマキにはあった。

 ユーリか、アサヒが解決してくれるか、別口で潜入している第二、第三機動隊にも期待したいところだ。

 だが……。


「あらタマキ、それじゃあ私はここで」

「あ、おう……てか、そっちの部屋、知らない人だろ?」


 カグヤの人間でないか、という意味だと理解したのかシュニスは頷く。


「その、大丈夫か……えっと、そういう感じの人、多いみたいだから」


 かくいうタマキも昨日、少し仲良くなった相手に部屋に“誘われた”のだ。もしろんそう言う意味で、非常に“意味深”な言葉も添えられて……だからこそ言う。

 だがシュニスは、それがどういう意味か気づいていないようで、小首を傾げた。

 なぜ常々そういうセクハラまがいの台詞を吐いてくるくせに、なぜここでわからないのか……。


「……んでわかんねぇんだよぉっ」


 タマキは顔を真っ赤に染めて、シュニスから視線を逸らす。

 怒りやら羞恥やら綯い交ぜのなんとも言えぬ表情で、ギュッと修道服の前部分を掴みながら歩く。


「も、もぉいい、なにもないならっ……」

「ん~?」


 隣の自室、そのドアノブに手を掛ける。


「タマキ」


 呼ばれた方向、隣の部屋のドアの前に立つシュニスへと視線を向ければ、彼女はいつも通り閉じたままの目をそのままに笑顔を浮かべていた。


「嫉妬しなくても、私はタマキ一筋よ?」


 彼女の言葉の意味を、タマキは一拍遅れて理解する。


 そう───からかわれたのだと。


「ッ……嫉妬とかじゃないっ、うっさいばかっ……!」


 真っ赤な顔で反論にもならない言葉を吐き捨てて、タマキは扉を開いて自室へと入った。

 怒っている……わけではないのだが、やはりそんな自分に対して思うところはあり、さらに気恥ずかしさや、彼女に指摘された“嫉妬それ”が完全にないとも言い切れずに、彼女の顔をまともに見ることもなく隠れるように部屋へと逃げ込んだわけだ。

 そしてそんな自分が情けないやらなんやら……で、今現在は両手で顔を覆って扉の前に座り込んでいる。


「うぅ~」


 ───くっそぉ……。


 盗聴器のある部屋なので、汚らしい言葉遣いで悪態をつくわけにもいかない。


「タマキさん、帰りました?」

「っ……か、帰りました。ユーリさん……!」


 ユーリ・ヤドリギの声が廊下の先から聞こえてきた。

 立ち上がって両頬を二度ほど叩いてから、タマキは深呼吸をして歩き出す。

 奥の扉を開けば、二つのベッドの内の片方に腰掛けるユーリが茶色のサラサラとした髪を舞わせながら、タマキへと視線を向けた。

 穏やかな笑みを浮かべる彼女はベールを外しており、ワンサイドアップに結ばれた髪が別でぴょこんと揺れる。


「おかえりなさいタマキさん」

「た、ただいま帰りました」


 そう言いながら、そそくさと自分のベッドに腰掛けるタマキではあったが、向かいに座っていたユーリが立ち上がり、そっとタマキの横に腰かけた。

 しかも、密着と言えるような距離で、だ。

 ビクッと震えるタマキだが、ユーリの片手が腰に回って離れられない。


「え、えっ、ゆ、ユーリ、しゃんっ……!?」


 驚いて急いで言葉にしたので舌が回らないが、隣のユーリはクスリとほほ笑みながら、そっとタマキの耳元に口を寄せる。

 吐息のかかるような距離、耳に彼女の息遣いを感じ、その吐息が耳をくすぐる度にタマキはビクッと体を震わせた。


 ───なになになにっ!? どこもかしこも盛ってるんでユーリさんもあてられちゃった!?


「そのまま、じっと……こっちに寄って……」


 ───ひぇっ、童貞前に処女喪失とか勘弁してくださいます!? そ、その、盛る気持ちはわからんでもな……いやわからんわからん! わからんし!


「このまま、聞いてください……」

「ぴぇっ」


 情けない声を出しながら、耳元のユーリの声に体を震わせるタマキ。

 いや、真面目なトーンなので言いたいことはわかる。おそらく大事な話で、それがこの任務関係なのも確かに今理解したのだが、それとこれとは話が別である。

 とはいえ、皮肉にもそういったタマキの反応が隠しカメラがあるこの部屋での密談には大事だ。

 盗聴器が拾わぬようにしつつ、盗撮されても“普通”である状態。


「にゃ、にゃんで、すか……」


 舌足らずなその喋り方、シノブであればもれなく即死である。


「ヨダカさんが昨日から行方知れずです……」

「んぇっ……?」


 耳元で囁かれているせいで変な反応をしてしまうが、それで良い。誤魔化せる。


「護衛の方がいるはずですが、一応、私も動いてみる予定です。となると、あす以降、タマキさんは一人になってはしまうんですが……すみません」

「ひゃっ」


 こちらからどこかに潜んでいる護衛に情報は渡せるが、護衛からこちらに情報が渡るのはよっぽどの緊急時、ユーリからとのことになっていた。

 だからこそ、ユーリにいなくなられると困るのだが、これで終わるなら致し方ないというものだ。

 素直に、弱々しく頷く。


「ありがとうございます……それと、押し退けて、もらえますか?」

「……へ?」

「いえ、カメラが回ってますから、常に監視しているわけではないとはいえ……拒否もされてないのに、離れるわけにはね?」


 そんな言葉に、タマキは恐る恐るといった様子で両手をユーリの身体に当てる。


「しっかり拒否してくれないと……」

「んぅっ」


 耳元で囁かれる言葉に、身悶えしつつ両手をやはり弱々しく突き出す。

 だがその程度の力でユーリが弾かれるわけもなく、しかもその手が徐々に力強くなっていくのを感じるタマキ。

 ハッとしながらユーリを見れば、彼女はどこか妖しく笑みを浮かべている。


「でなければ、本当にこのまま……食べちゃいますよ?」

「ひぅっ!?」


 タマキの喉から小さく悲鳴のような声が零れ、反射的に両腕に力がこもった。

 それにより、ユーリはベッドから立ち上がり離れる。

 両腕を伸ばしたタマキを見て、口に手を当ててクスリと笑う。


「あら、やはり“お姉さん”が本命ですか?」

「は……い、いやいや! そういうんじゃないですっ!」

「あら、そうなんですか、意外といえば意外ですね。ですが、そうですか……でも私、これでもモテるんですから、あとで後悔してもしりませんよ?」

「し、しませんよっ、わ、私はそのっ……と、ともかく、そういうのはちゃんと、好きな人同士で……っ」


 そう言いながら、自らの身体を抱いてベッドの上に両足をあげて体を小さくするタマキ。

 ユーリはというとおかしそうに笑いながら自分のベッドの上に腰をかけて、口に手を当てながらずっと笑っている。

 拗ねるような表情を浮かべるタマキではあるが、やはりその顔はほんのりと赤い。


「あはははっ、ろ、ロマンチストですねっ」

「べ、別になんていうか……うぅっ」


 抱え込んだ膝の上に頬を当てて、ユーリの方を向くタマキは拗ねるような表情を浮かべていた。

 ロマンチスト、と言われたことにたいするせめてもの抗議だろう。

 それがまた、ユーリのツボに入ったようで、笑っていた。


「揶揄わないでくださいよっ」

「いえいえ、本当に可愛らしかったもので……んんっ、こほん」


 そう言いながら、ユーリは咳払いをして立ち上がると、自身の机の引き出しから何かを取り出す。

 それを持ってタマキの傍へと寄れば、タマキの目から見てもそれがなにかは理解できた。

 彼女が意味深な笑みをタマキに見せつつ、そっとその“チョーカー”をタマキの首に巻きつける。


「……絶対、外さないでください。私のせめてものお願い、ということで」


 その言葉に、それがいかに大事なものかだけは理解できた。


 離れることになると言っていたユーリが預けてきたのだから、本当に外すわけにはいかないだろうということも……。

 首に付けられたそれに触れ、タマキは静かに頷く。


 それを見て微笑んだユーリ。


 そしてそれが、タマキの見たそんなユーリの最後の姿になるのだ。





 翌日……タマキが起床した時には既にユーリはいなかった。


 当然なのだろうと理解しながら、寝間着である真っ白のワンピースから修道服へと着替え、部屋を出る。

 隣の部屋のシュニスとは食堂で合流するから構わないとして、タマキはすれ違う信徒たちと挨拶を交わしながら、廊下を歩く。

 もちろん、昨日に首に付けられたチョーカーは肌身離さずそのままに……。


 アサヒ・ヨダカのことも心配ではあるが、ユーリが探ると言ったのだから大丈夫と信じつつ、やはりアサヒが核心を突いて上手いことやってくれたのかもしれない、なんて理想も思考してしまう。

 そうなれば自分もここを出て、なによりもシュニスの憂いも消えることだ。

 いつもニコニコとしている彼女がどこか思うところがあるといった表情をするのは、タマキとしても気持ちの良いものではないから……。


 掲示板の前で立ち止まり記事を読む。


「ん……」


 大したことは無い。

 本当かはわからない事件やら事故やらが書いてあるのだが、それらも上手いことこの闇囁あんしょう教会を信じていないから、だとか闇囁あんしょう教会の信徒がいなかったからだとかいうオチがつけてある。

 そして最後の方には、偉大なる大司教様が~だとか、我らが神シュブ=ニグラスが~、等と書いてあり、少しばかりムカムカとした。


 ───お前らにアイツのなにがわかるんだよ……。


 決して口にはしないが、そう言いたくもなる。

 もう二月も一緒にいるのだから至極当然ではあるのだが……。


 ふと、気づけば周囲に誰もいなくなっている。


「みんな食堂か……」


 つぶやきながら歩き出そうとすると、ふと自分の袖が引かれることに気づく。


「え……?」


 振り返り、誰もいないことを理解し───視線を落とす。


「……子供?」


 そこには、黒い布を纏う子供がいた。

 年齢は九歳ほどだろうか……白銀の足首ほどまで伸びた長い髪、整った顔立ち、金色の瞳……肌は黒く、額には赤い点の模様。

 そんな不思議な雰囲気を持つ少女を前に、タマキは固まっていたものの、すぐに思考を働かせる。


「えっと、どっかから迷い込んじゃったかな……?」


 この世界で子供を見るのは、別に珍しいことではない。

 男女比が狂って出生率が下がっていても、女性同士で子供を作る技術ぐらいはあるし、なによりも子供が作りやすい、育てやすいようにと上手いこと国が動いている。

 だがそれでも、闇囁教会ここで子どもを見たのは初めてのこどたった。


 ユーリからは子供や母親は別の棟に固められていると聞いたが、故に不可思議である。その恰好も含めて……。


「えっと、私はタマキ・シキモリっていうんだけど……君、どこから来たの?」

「……ラト、ラトでいい」


 名前だろうか、そうなのだろう。


「ラト、ちゃん?」

「ん、呼び方はなんでも良いよ……お姉ちゃん」


 初めて呼ばれた呼ばれなれていない言葉に、タマキは思わず苦笑する。

 だがしかし、やけに大人びているように思える。言葉遣いも、雰囲気も……。


 故に少しばかり不気味ではあるのだが、その金色の瞳を見据えつつ、タマキは言葉を続ける。


「ラトちゃんは、どこから来たの?」

「……そう、わかんないんだ」


 わかるわけないだろ。だから聞いてるんだろ、とは思うものの子供の言うことだ。気にしない。

 むしろ別棟に入るチャンスかもしれないのだ……場合によっては、上手いこと終わらせられるチャンスかもしれないと期待する。

 活躍したいわけでも仕事をしたいわけでもない。ただ、終わらせたいのだ。


「えっと……案内ぐらいはできるんじゃないかなって」

「そっちじゃない」

「え?」


 少女は、タマキの袖から手を離すと駆けだす。

 立ち上がってそれを追うタマキではあったのだが、すぐに廊下を曲がろうとする少女を相手に少し小走りになった。

 距離はあるが、曲がられたところで見失うこともあるまい。


「ラトちゃん、ちょっと待って……!」


 そう言って軽い駆け足で追うタマキへと、振り返った。


「お姉ちゃん……早くしたほうがいいよ」


 そう言ってニタリと笑う少女に、タマキは背筋が凍るような不気味さを感じる。

 いつか視た“アレ”を思い出しそうになるが、タマキは“アレ”を思い出すことはない。


 一瞬立ち止まるも、少女が曲がってその姿を消した瞬間、ハッとして再度駆けだしたタマキは少女が曲がったそこへと辿りつく……しかし、その先には誰もいない。長い一本道の廊下なのに、だ。

 どこかの部屋に入ったとすれば、扉の音が聞こえるのだがそれもしないともなれば……。


「おばけ……?」


 つぶやいてから、両手で身体を抱いてブルっと震える。

 食堂は反対側の道を曲がれば良いと、タマキは後ずさりし、引き返すように反対側の道を行く。

 とりあえずシュニスと合流してから少女の霊やそれに準ずるものを聞いてみようと思考しながら、足早にしょくどうへと向かう。

 今日は一人で寝なければならない可能性もあるので非常に不安なのだが、いたしかたないのだ。



 そして今日───シュニスまでもが姿を消した。

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