第7章
第34話
「終わったー!」
運命の日まで二週間を切った日曜日。ついに審査会に提出するための作品が出来上がる。とはいっても初稿だけだが、達成感が半端ない。ここから推敲にかけなきゃいけないんだけど、客観視できるようになるまで時間を空けたい。
そうなると、ようやく歌詞の制作に専念することができる。こっちも八割は出来上がっているが、音を合わせたりすることを考えるとそろそろ提出しておきたい。リオさんたちからアドバイスをもらって、修正する必要もあるだろうし。
幸いにも今日はライブハウスに向かう用事がある。修正事項の確認は、そこでできるだろう。とりあえずピリオドを打つこと。それを優先すればいい話だ。
パソコンとにらめっこしていると、スマホが鳴る。連絡の主はリオさんからだった。
『もうみんな集まってるけど、よかったら来る?』
打ち合わせまではまだかなり時間があるというのに集まっているらしい。それだけ皆やる気に満ち溢れているということだろう。こっちのやりがいも増す。少し予定はズレたけど、早めの行動ができるならしておきたい。
『行きます』
簡素な返信をして、俺はライブハウスへと向かうのだった。
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