第6話親子

僕は若い頃、フケ顔と呼ばれていた。しかし、再来週で44歳になるが、周りは僕がまだ30代に見えるそうな。

前髪に白髪がポツポツとあるのだが。

フケ顔はある程度年齢を過ぎると、その顔より老けなくなる。

何故、若く見えるのか?

それは、精神年齢が若いからだ。

なぜなら、まだ、息子が中学生だし、作品も若者が登場するし、小学生の問題を書いたりと生活が若さで満ち溢れているからだ。

だからと言って、若者の様な振る舞いをする訳ではないし、考え方が準禁治産者ではないのだ。準禁治産者の規定は思考が17歳程度しかない人間。

息子はいつ反抗期がくるのか?と、考えていたが、まだ、中学生では反抗期が来ないようだ。

パパ、パパと僕の顔を見ると抱き着いてくる。

離れて暮らしているので、僕の存在は大きいらしい。

よく2人だけで、旅行好きな嫁さんがいない時、留守番する。

息子はゲームに夢中だが、僕に録画したテレビ番組の見方や、扇風機を僕に当てたりと何かとお世話してくれる。

息子は自分の父親が障がい者である事を知っている。

足がとても悪い時期があった。

息子はゆっくり歩く僕と同じスピードで歩いてくれた。


最近は何かと、下ネタで盛りあがる。息子が話すのだ。

「パパ〜、シミケン知ってる?」

「知ってるよ、男優だろ?どうした?」

「僕もシミケンみたいになりたい!」

「……ば、馬鹿者!勉強しろよ!変な事考えないで!」 

と、先々週の留守番の時話した。

彼女がいたが、もう冷めた!と女の子に言われたら、あっそ。と、言い返したそうな。

「パパ、初めての時、穴分かった?」

「いや。見たこと無かったから分からなかった。無理やり入れようとした穴は、尻の穴だった」 

「えっ、パパの初めてはアナルなの?」

「馬鹿者!」

「パパが何歳の時?」

「……17歳の時」

「馬鹿はパパだね」

一体我々は、どんな話しをしてるんだか。

嫁さんが居なくて良かった。

そして、仲良く晩ごはん食べて、深夜の1時に寝た。

トーマスが大好きだった、かわいいあの息子が下ネタ話し始めた。

どうりで、僕も年食ったはずだ。

今年も夏休みの宿題を教える事になるだろう。

面倒くさいが、息子のためだ。

こんな親子関係です。

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ハヅルトリス的Part2 羽弦トリス @September-0919

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