第7話 「ロリータの中でもかっこいい方だと思った」

:最初は誰だろうなぁ〜?

:ワクワク

:ついに4期生かぁ~‥あの伝説の3期生からもう一年ぐらい立つんだなぁ

:”あれ”はすごかったよなぁ‥

:まぁ‥その時ちょうど感染病が蔓延して自宅にいることが多くなったていうのも理      

由だけどそっからだよなVtuberの人気が爆発したのって

:今やハローライブっていやぁ大企業だからな‥

:3期生から見始めたけどあの時は自分の推しのVtuberがどんどん人気になって、接   

続数が多くなってたの楽しかったなぁ‥

:でも人気になるにつれ少し寂しくもあったよな‥

:あるあるよなー

:あるある

:‥12

:そ‥其の声は‥

:まさか

:ハロージジィ!?

ハロージジィ:忘れることなかれ‥それより以前のVtuberがまだ世の中に知られて

 いないあの黎明期を切り盛りしたのは紛れもないあの三人‥

:ハロージジィってあの一期生の初配信からずっといてハローライブを見守っている                         

 と言われるあの!?

:そうだぞ。もはやハローライブの守護霊って言われているけどな‥

:確かに‥あの三人がいないと感染病で自宅警備してたときにVtuberていう存在すら    

 知らずに終わってたかもしれないんだよな‥

:ほんまに感謝やわ〜

:ハロージジィってたしか推しがいないんだよなぁ‥?

:あの‥

:おう、そうだぞ

:いつも一歩下がっていろんなライバーの配信をみてる人だぞ〜

:どの配信にでもいつ見てもずーーといるぞ

:それただのにーt

:ジジィ知名度高すぎてライバーからも認知されてるけどどんなライバーにもこんな        

 感じだから嫉妬を感じないんよな〜

:あの‥

:確かになージジィだけは嫉妬心とか沸かないな

:まぁ推しがいないっていうのもそうだな

:それでいてライバーや視聴者が困っていたりわからないことがあるとくっそわかり

 やすく教えてくれるから好感度高いんよな

:まぁ‥扱いとしてはライバーの‥というよりみんなのジジィってかんじやな

:あのっ!

:ん?

:どしたんやさっきから?

:えと‥私少し前から見始めて‥こういう新規生発表とかってどういう流れで進んでい

 くのが分からなくて教えてほしいんですけど‥

:おーん‥流れかぁ

:流れ‥というのは配信によっては異なると思うけど‥一番最初の子は印象に残りそう

 なインパクトがある子だと思うかな‥‥まぁ‥と言うより今回始めて新規生の一斉公

 開をするからなぁ‥普通は何回かに分けて個人アカウントで初配信っていうのがセ

 オリーだしね〜

:なるほどぉ‥今回が初めての試みなんですね〜教えてくださりありがとうございま

 した!

:ええよー。ハロライバーを見に来てくれえる人が増えるだけで既存の人たちは嬉し

 いからな

:うんうん

:うんうん

:おっ?始まるらしいぞ!

:きたぁぁx

:〜〜〜

:〜〜

:〜


某都内のビルの一室にて‥


……眼の前には大きなモニター、その横に恐ろしいコメントが流れているサブモニター、 左前には社長とおれの新しいマネージャー、後ろには4期生の仲間、そして、右側にあるカンペには……「一番手!合法ショタ!山下響!」


「……なんで、なんでこうなったぁぁぁぁ!!!」


遡ること2時間前




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「こ、こんにちわ〜?」


遥さんと午前会議をした後に夜このスタジオに来るように言われたからきたけど

ここで初配信&お披露目会をするってことだよね?おずおずとスタジオの中に入っていく……


うわあぁたくさんの人がいるなぁ……それにすごそうな機械がいくつも……

こ、これって挨拶したほうがいいのかな?それともまず挨拶したほうがいいのかな

だ、だれか知り合いはいないのかとキョロキョロと目を動かす俺

あっ!あそこに遥さんが!


「は、遥さーん!」トコトコ


「おっ…響くんがきたkグハァッ!!」


「遥さん!こんにちわ!」


「ハカイリョクエグゥ」


「えっ?」


「あっいやなんでもないよ。こんにちわ響くん」


「あっはい」


「それでどうしたの?」


「あっいや特別用事がある訳ではなくて……その……スタジオに入って緊張してどうすればいいのか分からなかったので真理さんの横なら落ち着けるかなと……」


「ングゥ!!そ、そうなんだね……うーんそれならあそこにいる4期生の子たちと話してくてはどう?みんな知ってる顔だと思うしね。私はアバターの調整をしないといけないから」


「あっそうだったんですね!わかりました邪魔してすみません」


といって遥さんが言った方向を見るとそこには一週間前一緒に審査を受けた人たちがいた


「み、みなさんこんにちわー?」そう声をかけるとみんなが俺の方を向いた


「おや?響殿じゃないか?貴殿も受かったのだな!と……言うことは全員受かったのだな……!うむ!いいことだ!」


「そうですね!佐藤さんも受かってよかったです!まさか全員が受かっているとは思いもしませんでしたね…」


「ひ、ひびきくんこんにちは!」


「あ、若鷺さんこんにちわ」


「ふへへ…名前呼び…えへへ」


うぅ……やっぱ若鷺さんはちょっと苦手かも……


次は……


「Hi!Mr.響!いっしょーにVtuber(鬼発音)できて嬉しいデース!」


「は、Hい?よ、よろしくおねがいしますね!ただ自分英語ができないのであんまり上手く話せないかもですけど」


「Oh!ダイジョブですよ!わたーし日本語をきくだけならダイジョーブデース!それえにわたーしもにほんごうまく話せないからOKデース!」


「はい!ありがとうございます!」


うん!萌恵さんはいい人っぽいな!


で最後は……


「あっあの須藤さんこんにちわ?これからよろしくお願いしますね……?」


端っこにちょこんと座っている須藤さんに声をかける


「よ、よろしく。」よかった返してくれた


「緊張しますよね、今から配信するのって」


「べ、べべ、別に緊張なんかしてないわ」


「わかります、初めてのことに挑戦するのはつらいですよね」


「話をきけぇ!」


「それなのに仕事をどんどん持ってきて……その日から残業残業ばっかで」


「ちょ、ちょっとストップストップ!勝手に病まないでよ!」


「あぁ…すみません」やべ、ついトラウマが


「あっ!いた!響くん!!」


こんな感じで4期生のみんなと話を少し打ち解けたと考えた時俺の名前を呼ぶ声がした


「あっ遥さんって…社長さんまで!?ど、どうしたんですか?」


「いや…それがね。今使っているアプリの調子が悪くなってしまってみんなのアバターを動かせない状態になっているんだよ」と社長さんが言う


「「「「「えぇ!?」」」」」


「一応直せはすると思うんだが、どうしても時間がかかってしまってね……非常にすまない!これは私の不手際だ!」


「そうなんですね…」


まじか…直せはするらしいから今日中に発表はできると思うけど何事も最初が肝心って言うように、最初から待ってくれている視聴者たちが配信の遅刻によって減ってしまったりしたら少し困ってしまう部分は有るもんなぁ


「そこで…なんだが……」


「すまない!響くん!君が一番手でもいいかい?」


「えっええええぇぇ!?俺が一番手ですか!!?」


聞いてた話だと俺は一番最後だったはず……それが一番手!?


「本当は一番手は佐藤くんに任せようと思っていたのだが……君ならアバターがなくても紹介ができるだろう?」


確かに俺は自分自身がアバターなので今回の問題は関係ないのだが


「頼む!今頼れるのが響くん!君しかいないんだ!」


「そ、そうは言っても……」


恥ずかしいものは恥ずかしい。完全に最後の気持ちでいたからいきなり最初手と言われても心の準備ができないのである


「それに…これをやってくれたら特別手当てを出す!」


「なっ!?」


特別手当て…!近いうちに今やっている仕事を辞める身としてはありがたい……!

実は数ヶ月分の貯金しかないのだ。収益化が認められるまでのお金と考えれば……

うぅでも恥ずかしいし!でもお金ないとぉぉぉ!



……そうして





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今に至る

はい…。お金には抗えませんでした……。

でもですね?お金を選んでしまったことにとっても後悔してるんですよ

なぜかって?


今ゴスロリの服を着てるからだよぉ!!


俺に選択権なんかなかった……


はじめ女装ってきいて覚悟はしてたけど!ロリータの中から選べなんて聞いてない!


しかも長髪のカツラ着せられて!お化粧されて!羽と八重牙つけさせられて!

あ、いや羽と牙は俺のキャラのコンセプトだからつけなきゃか……

ってそういう話じゃなくて


美容師さんとかも「うわぁ!似合ってますよ!」じゃないよ!


そういや同期のあいつもこの配信見るって言ってたよな…!?


「配信開始まで10分前〜!」そうスタッフさんの声が聞こえる


「え?俺これで出んの?まっていきなりがすぎる!」


10分後という自分にとって心を落ちつかせる時間として不十分な時間だと気づき

焦燥感や緊張、恐怖はどっと襲ってくる


う、うぅぅうわぁぁあぁあ!ど、どうして!!


「なんで、なんでこうなったぁぁぁぁああ!!!」




いったい、どうすれば……




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どうもまよつなです!今回の話もいかがだったでしょうか?

これからも満足できる小説を書いていきますので、☆、♡、フォローとかしてくれると作者がサルのように喜びます。


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