第4話 ここまでがプロローグ(後半)

俺は自分の心臓の音を聞きながら部屋の中に入る……


「失礼します!」


俺は順番的に最後なのでドアを閉める


「ではこちらに座ってください」と審査員の人がそう言う


俺たちは用意されていた五つの椅子に座る


―――それにしても審査員の人きれいだなぁ……それに赤髪美人なんだけどどこかしら可愛さを感じる顔をしている……ような?


「では……まず左のひとから自己紹介をお願いします」と審査員の人が言う


それを聞いて俺の反対側にいる黒髪ロングの美人が自己紹介を始めた


「私は佐藤麻里亜(さとう まりあ)だ!私は、私はハローライブで最強になりに来た!」


「「「「「!?」」」」」


全員が彼女を見る


「ハローライブは今人気が急上昇している……それこそいつか日本一の会社になると思っている!つまり!ここで一番になれば私は日本一になれると思って受けに来た!」


「…なるほど……佐藤さんの書類の志望動機に書いてある「私は最強になりたい!!」って本当なんだね‥」


「はい!」


「…じゃぁ具体的に何をしたいか教えてくれる?」


「はい!手始めに私はこの4期生でトップを取ります!」


佐藤さんの回答を聞いて審査員さんが紙に書いている


「…うん!よし!大丈夫佐藤くんのことはよくわかったよ〜!ありがとうね〜!

では次の方お願いします〜」


若干審査員さんがニンマリしているのはきのせいでしょうか?あと自己紹介聞いただけで終わりなのか?まぁ…とりあえず自己紹介だけって感じかな?


「は、はい!え…えと……わ、若鷺葵(わかさぎあおい)です!よ……よろしくお願いします!」


そういって答えたのは気の弱そうな美少女。見た感じ俺より若いと思う‥年齢はね

体は‥うん兵器。すらっとした体や手足なのに、出てるところは出まくっている

それこそはちきれんばかりに


「うん!若鷺さんね…ちなみに……この「ショタ好き」「腐女子」っていうのは?」


「ヒェ…」ショタと言われるのは不服だがいつも言われ続けているせいでどうしてもショタという単語に敏感に反応してしまう


怖くて思わず声を出してしまった


「あっ……えと、そのまんまです……!かわいい男の子とけ、軽度のBLが好きです!」


「ちなみになんでVtuberになりたいか聞いてもいい?」


「えと…BLをこの世に広めるために来ました!個人的に拘束されて動けない受けショタを体格差イケメンお兄さんに嫌々いいながら(自主規制)されて(自主規制)されてそこに追加でおもちゃでも(自主規制)して散々イッたあと呆けた受けショタを優しく攻めイケメンお兄さんに(自主規制)するのが好きです!

こんなに素晴らしいものがどうして世の中に広まらないのか!広まらないなら私が広めてやる!ということで……は、入りたいと思いました……」


「ヒッッッ!!」


そんなものが世の中に広まってたまるかぁ!!うぅ…ちょっと漏れた気がする…(泣)あと、絶対軽度のBL好きじゃねぇ…


「わかる。」


審査員サァン!?


「涙目、の……ショ……タ?」


ぇ、まって若鷺さんはこっち見ないで怖い怖い怖い。


「きゃわいいよね…♡」


審査員サァン!!?


「まぁ気を取り直して‥うん!若鷺さんのこともよくわかりました!では次の方お願いします」


えぇ(困惑)...


「はい!私は須藤莉音(すどうりお)です!今日はよろしくお願いします!」


そんな受け答えした彼女は…うん。20代女子平均身長よりも遥かに小さい身長、幼気のある童顔、若さしか感じないロリボ…うん!合法ロリだ!…本当に合法なのか?


「合法ロリだね」


審査員さんって躊躇ないんだね!


「合法ロリじゃありません!ただ人より成長が遅いだけです!(可愛い声)」


あぁ…同族の香りがする……。彼女とは仲良くやれそうかも。


「趣味と欄に何も書いてないけどぬいぐるみやロリータ服に興味はないのかい?」


何いってんだこいつ…?(失礼)


「ロリータ服に興味ありません!あとぬいぐるみも私が持ってるのはマイマイちゃんとアレタちゃんとゴンザレス酸性とスレ◯タ・マー◯ュリーちゃんだけですし!」


あら^〜興味ないっていいながら全員に名前ついてるーあと須藤さんがアニメ「閃光の魔女」を見てるのはよく伝わりました


「うんうんそっかぁ〜服に興味ないんだねぇ?でもぬいぐるみには随分かわいい名前をつけてるんですねぇ〜?」


「なっ!?ち‥ちが//!これはちがくて!!いや‥あのちがくもないけど‥その‥えっと‥///」


須藤さんはそう言って黙り込んでしまった‥


ちなみに今この部屋には須藤さんを除いて「ほわぁぁん」みたいな空気が漂っている

ちょっと落ち着いたかも


「ふぅ‥‥。では!次の方お願いしまーす!」


なんか審査員さんノリノリになってない?ねぇ?大喜利会場になってないここ?


‥まぁそれはさておき次の人は俺がこの部屋に入る前に一番気になっていた人である


なぜなら‥


「Hi!私の名前はアリッサ・クロード・萌恵(もえ)デス!」


金髪イケメン外国お姉さんなのであるからだ‥属性詰め詰めだぁ


「Hi!アリッサさん!あなたの動機を教えてくださいな?」


「Yes!ワターシはjapaneseの恋愛を求めてここにキマーシタ!ですがなかなかりそーてきな相手に会えないのデース‥。なのでワターシは出会いを求めるためにキマーシタ!」


まじかこの人……


「なるほどぉ〜…ちなみにどんな男性をお望みで?」


審査員さん聞くとこそこじゃないと思います‥‥


「ン〜ソウデスねぇ〜頼りがいがあってかっこよくてワターシを一番に考えてくれるハクバのオウジサマがいいデース!」


おぅ‥(キュン)なかなかにかわいい返事が帰ってきたな‥

周りからから「おぉ〜」っていう声が聞こえるくらいだし


「ふむふむ……OK!では最後の子に移るとしましょう!」


ん…?あれ!?もう俺の順番に回ってきたの!?やばいツッコミどころが多すぎて今の今まで何も考えてなかった!


「では!自己紹介をお願いします!」


「は、はい!山下響です!よろしくお願いします!」


「うん!よろしくね~!‥でも早速で悪いんだけどさ?」


ぇ‥?なんか‥‥審査員さん怒ってる‥?顔が険しい気が...俺なんか失礼なことしたっk


「この書類は一体何?」


アッ!!(絶命)


そういえばそうだった‥俺の書類ってあいつ(同期のやつ)がふざけて送った俺の写真一枚だけだった‥!!


「いや‥あの‥それは‥えっと‥‥‥す、すみまs!


「この写真超おかずになったんだけど‥?」


‥‥‥‥‥‥はい?今この人何言って‥


「ねぇきみさぁ私のこと誘惑したいの?こんなエッチな写真をおくって‥?」


「エエエエッチな写真!?」


えっ待って聞いてないそんなの聞いてない!?


あいつ一体何送った!?俺に何シたあいつ!?


「し!ししししらないです!その書類は私のと、友達が勝手に送ったものなので‥」


「でもこの顔君でしょ‥?」


そういって審査員さんは書類を裏返して俺等に見えるようにしようとした


「うひゃぁ//!待ってくださいまだ心の準備‥が‥?」


恥ずかしくてどうにかなってしまいそうになる中俺が見たものは‥


「俺の‥寝顔‥?」


「オレっ娘なの!?」右からなんか聞こえた気がするが気のせい気のせい


「そうだ君の寝顔だよ響くぅん!君はなんてものを送ってくれたんだ!」


「へっ‥?あの書類に何も書かず提出したことは申し訳ありませんが‥なんでその写真がエッチなんです‥?し//、しかもおかずって‥」


「なにを言っているんだいよく見たまえ!このもこもこのYシャツとショートパンツから出る細長い脚と腕!天使のような白い肌!見ただけでわかるプルプルの肌と唇!どう見たってエッチじゃないか!?この写真だけでご飯3杯いけちゃったぞ!?」


「えぇ‥キモ‥」


「軽蔑するような顔もカワイイ!!!!」


「えぇ‥?」


「なぁ‥?すまないがこの写真のコピーを貰うことって許されたりするだろうか‥?」


「え‥!いや‥あの。‥‥気に入ってくれたのならもらっていただいてもよろしいですよ‥」


だって俺はいらないし


「本当か!!こんなカワイイ女の子の写真をもらえるだなんて今日はついているなぁ!」


‥ん?


「あの‥?」


「ん?なんだい?」


「俺男ですけど‥」


「えっ?」


「えっ?」


「えっ?」


「えっ?」


「えっ!?」


「えっ!?」


「君男の子だったのぉ!?」


「えっ!?知らなかったんですかぁ!?」


「ホントの合法‥ショタ‥」 ドサッ なんか右からきこえた気がしたけど気にしない気にしない


「えっ!?じゃぁ今まで俺女の子だと思われてたんですかぁ!?」


「逆にこの写真みて男の子だって思う人のほうが少ないと思うよ‥?」


えっ‥


「じゃぁもしかして性別に関して今まで何も言われなかったのは‥」


「女の子だと思ったから」


「じゃぁ受付の人に年齢は聞かれたのに性別は聞かれなかったのは!?」


「女の子だと思ったんだと思うよ〜」


「じゃ!じゃぁ事務所に来るまでの間にいろんなお姉さんたちに(かわいい)っていわれたのも‥?」


「いやそれはただ単純んに君が可愛かったんじゃない?」


「お!俺は可愛いじゃなくってかっこいいって言われたいんです!」


「〜〜〜〜〜ッッッ!!そ、そういうところだと思うよ‥?」


「えっ!?」


というような会話をしていると審査員さんが身につけている時計から音がなった


「おっと‥もういい時間かな!」


「よし!響くんもありがとうね!さて‥審査をこれで終わらせていただきます‥」


えっ!?まだ自己紹介しかしていないのに‥?


「審査員殿‥もう審査はしなくていいのか‥?」


と俺の‥いや受験者みんなの思っていることを代表して佐藤さんがいった‥


もしかして頭おかしすぎるからこれ以上審査をつづける意味もないって言うことなんじゃ‥‥


「あぁもういいのさ!私が聞きたいことはすべて聞けたしとても満足したよ!」


聞きたいことって自己紹介のことだけ‥!?


「さぁ!みんな帰るんだ!審査はこれで終わりだよ!」


え‥えぇ‥?まぁでも俺たち以外にも受験者はいるだろうし‥時間がシビアなのかもなあっ?と俺は疑問と不安を残したままそれぞれの帰路についた‥‥




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



審査員は社長の部屋に向かっていた。なぜなら‥


今日自分が担当した”5人”の感想を言ってやりたかったからである!


バタン!!「たのも〜!!!」


「おぉどうしたんだ〜?」


彼女の目の前にいたのは水谷真由(みずたにまゆ)‥ハローライブの社長である


「すごいぞ真由!今回の四期生は!」


「はいはい‥!書類審査のときも聞いたよ〜‥それ?」


「‥でも‥一つ気になる点があるんだけど‥?」


と続けて審査員さんが聞く


「なんで第一次審査通過者が5人しかいなかったんです?あの中から何人を4期生に選ぶんだ?」


「なんでって今日来た人たちは全員合格の予定だからね‥」


「えっ?‥全員合格って‥私まだ本人たちに何も聞いてないぞ?」


「大丈夫だよ〜!彼ら彼女らの日常はよく見させてもらったからねぇ〜」


「なっ!?見てたって‥!!‥‥真由〜!‥やったな‥?」


「ふへへ‥!今日来た子全員を尾行させてたんだ〜☆‥だから〜今日来た子はすでにハローライブの適性があるよ?」


「まぁ‥たしかにそうだと思うが‥」


「‥そ・れ・に!君だって楽しんでたじゃないか?」


そう社長が審査員に対して言う‥


「うっ‥まぁ‥それはそうですけど〜‥」


ちなみにこの会社において社長に向かってタメ語で口をきけるのはハローライブ創立時のメンバーであり‥マネージャーを省いて‥二人しかいない‥つまり‥


「ハローライブ一期生「春歌しゅうかアリッサちゃん」こと美桜遥みおうはるかちゃん……?」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



どうもみなさんまよつなです!今回の話もいかがだったでしょうか?

今回は個性的なキャラクターをたくさん出せたので個人的にはすんごく満足です


まぁということで今回も読んでいただきありがとうございました!題名にもあるとおりプロローグはこれで終わり、これでやっと本編に入れます‥


これからも満足できる小説を書いていきますので、☆、♡、フォローとかしてくれると作者がサルのように喜びます。


☆は右上にある小説詳細を押して少し下にスクロールするとありますのでそこを好きなだけポチポチしてくれるととっっっっっっっっっっっっっても嬉しいです!













































あっちなみに作者は男ですけど何か?
















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る