第10話 水族館前
小波視点
俺はなんとか姉の
俺は吉原さんとともに吉原さんの家まで送った。
「吉原さんほんとごめんな。姉さんがうるさくて。」
「いや、大丈夫ですよ。賑やからなお姉さんですね。」
「あれでもうちの学校の生徒会副会長なんだよね。」
「え!?うちの春ヶ崎高校の有名な副会長さんなんですか!?
確かに小波って名字だった気がします。」
「そうなんだよな。姉さんは学校では有名だけど、家ではあんな感じなんだ笑」
「少し親近感湧きました笑」
俺からすると吉原さんは親近感湧かないくらい遠い存在なんだけど。
「ほんじゃ。また明日8時半で駅でな。」
「わかりました。おやすみなさい。」
「おやすみ〜。」
明日はいよいよ水族館だ。吉原さんがいると思うとすごく緊張する…。
家に帰ったらお風呂に入った後、明日の準備をして寝るか。
と、淡い気持ちを抱いていたが…
「斗也ー!どうしやってあんな子と仲良くなれたのー!」
「え?いやごめん。覚えてない。昔からの友達だったような、最近知り合った友達だったような。」
「どういう事?まさか斗也あの…。」
「え?なんで止めるの?」
「言って良いんなら言うけどあんたもしかして厨二病?」
「は?違うわ!」
「違うのか…。」
「うん。じゃあ俺明日早いからお風呂入って寝るわ。」
「どっかいくの?」
「明日健とか吉原さんとかと水族館行くからな。」
「えーー!まじ頑張れよ。」
「何を頑張るかは知らんけどまぁ頑張るわ。
んじゃおやすみ。」
「おやすみな〜。」
トゥルトゥトゥル〜🎶
俺は6時半にスマホのアラームで目覚めた。
今日は吉原さんとかと水族館に行くと考えると、嬉しい反面、緊張がすごい。
俺はすぐにベッドから降り、洗面所に行き顔を洗ってソファーに座った。
俺はそのまま部屋に戻り、出かける準備をした。
持ち物は財布にスマホその他諸々を持っていき、ボディバッグに入れ、
俺は昨日のうちに準備していた服に着替え、リビングに戻りテレビを付けた。
この時間帯にやってるのはニュースしかなく、俺は朝ごはんの用意をしながらテレビを見ていた。そこでニュース番組だが、企画として『高校生必見!好きな子を振り向かせる3つの方法!』というのがやっていた。
最近のテレビってこんなくだらないのか?
なんだ。この好きな子振り向かせる方法って、それは努力で自分磨きだけだろ。
でもさ、今日って実質デートだし?
まぁ見ていくのも悪くないかなって思うんだよね…。
あ、はいすみません。めっちゃ気になります。すみません。
『今回は心理学科の斉藤先生に来て頂きました!よろしくお願いします!』
『あ、よろしくお願いします。』
『今回紹介してもらう好きな子を振り向かせる方法なんですが、本当にあるんでしょうか?そんな物が存在したら今まで自分磨きなどを頑張ってた子たちが不遇すぎますが。』
こんな物が存在したところで
努力は続けるべきだ。努力は報われるまでするものだ。
はっ!決まってしまった。そんな妄想をしていると
『今回紹介させていただく1つ目は…
デートに誘うような雰囲気を作ること。です。』
は?んなこと出来たらとっくの前にみんなしてるわ!
『それには一体どう言った効果が?』
『それにより女の子は意識してしまい
少なくとも緊張したりは確実にします。
それが効果的なんです。』
なるほど?ありがとうございますっ!
斉藤先生っ!参考にさせていただきます。
『2つ目なんですが、頻繁にやってLEINやOistagramなどで連絡をとる事です。何気ない日常も女子からすると嬉しいものですよ』
そうなのか、参考にさせて頂きます。
『そうなんですね。これなら最近の子も出来る人が多いですね』
『はいそうですね。では最後の1つは…。思い切って告白する事です。』
『え!?そうなんですか。それで失敗でもすれば気まずくならないんですか?』
『え〜多少はなりますが、最近の好きバレ?ってのが起きると
相手は意識してしまって、最終的に両想いってなるパターンがあるんですよ。私的にはこれが1番有能な方法ですね。』
あのさぁ。そんなこと出来たらみんなしてるわ!
でも斉藤先生を信じてるけど!
『え〜斉藤先生今日はありがとうございました!』
『ありがとうございました!高校生の皆さんは頑張ってくださいね
やべ。もう7時過ぎてる。朝ごはんを食わないと。
そう思ってキッチンに向かうと、ピコンっとスマホから通知が来た。
吉原さんだったので俺はトーク画面を開いた。その瞬間俺は頭が吹っ飛びそうになる程の衝撃を受けた。まさかの吉原さんが駅まで一緒に行こうって来たのだ。
そんなのビックリしないやつなんていないだろう。
とりあえず俺は震えた指で『わかった。』と返したら、また心臓に悪い事を言われた。なんとまだ朝ごはん食べてないなら俺の家で一緒に食べようと、
は!?え?まぁ断る理由もないので了承したが、心臓がうるさすぎる。
15分後吉原さんが家に来た。
吉原さんはワンピースを主とした誰が見てもオシャレって感じがする。
誰がどう見ても二度見はしてしまうくらい可愛い。
「おはよう。吉原さん」
「おはようございます。小波くん、急に来てしまいすみません。」
「いいよ!俺もまだご飯食べてないし、作ってもらえるならありがたい話だしね笑」
「じゃあ作りますけど、何か食べたい物はありますか?」
「ないかな。おすすめをお願いっ!」
「わかりました!小波くんはソファーで休んどいてください」
「あぁ。わかったよ。手伝ったほうがいい時は教えてくれ。」
俺はテレビを見ながら、さっきの振り向かせる方法を考えていた。
あんな方法で吉原さんを振り向かせることなんか出来るかよ。
そんなことを考えていると、俺は吉原さんの声で現実世界に戻ってきた。
「え?」
「だから!小波くん、出来ましたよ朝ご飯が」
「あ、ごめん。考え事してた。」
吉原さんは怒ったようにほっぺを膨らまして「もう」と呟いた。
そんな吉原さんを見て俺は不覚にも可愛いと思ってしまった。
ふと気づいたのだがなんか焦げ臭くないか?
いやでも顔も才能もある才色兼備の吉原さんが料理なんか余裕と思って見てみたら…。
「え?」
「卵焼きとウインナーと白ごはんと味噌汁だよ。」
確かにそれぞれそんな感じの面影はある。
ウインナーと卵焼きは焦げに焦げまくってるなぁ。
「ごめんなさい、焦がしまくりました。」
見てわかる。めちゃくちゃ落ち込んでいる。
「いや、良いんだけどさ、とりあえず食べよかっか。」
「はい…いただきます。」
俺は恐る恐る味噌汁を飲んだ。残念ながら予想は的中してしまった。大根が固い。でも俺は吉原さんの機嫌を損ねないように笑顔で「おいしいよ!」と言うのであった。
何とか苦戦しながら食事を終えた俺たちは素早く皿洗いをして時間を見てみれば8時50分だった。ここから駅までは15分くらいかかるので割と時間は余裕だが念には念をだ。
「吉原さん。時間やばいからもう行こうか。」
「あ、は、はい。じゃあ行きましょう。」
俺と吉原さんは家を出て歩いていると、やっぱり吉原さんの美貌には周りの目がこちらに集中している。吉原さんの事を見惚れて彼女?に怒られる彼氏?などさまざまだ。
俺的には仕方ないかなと言うしかないほどの美貌だ。
そんなこんなで駅に着いたらまだ誰もきてなくて俺は吉原さんと俺の飲み物を買いに俺は近くのコンビニに行った。
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更新2日遅れと水族館って言ってるのに、全然話が水族館じゃなくてすみません。
次回はトラブルからはじまるかも!?
あとおめでたい事にこの話で初めて3000文字超えました!あと週間PV数が100超え、ありがとうございます!ここ数日毎日20PVは超えるようになってまじで嬉しいです!
このままの勢いで頑張りますので、どうか♡、コメント、フォローお願いしますっ!
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