進化?退化か?

「アカネ!がんばれ!」


「今日こそはやり遂げて見せます!」


召喚魔法を習得中、今は比較的成功しやすいという、ヨーヨーで試していた。

(こっちの世界にもヨーヨーがあったんですよ!めちゃ嬉しい)

なんでも、引き寄せるイメージがあるものはやりやすいんだとか。


対象のものをしっかりと見て。

魔力は丁寧に、対象のものと自分の手に込めるように。


セナさんに教わったことを思い出す。

体に魔力が巡っている。

(とは言っても、まだ魔力は5くらいらしい。それでも最初よりは上がったんだよ。おん、悲しい。

この世界にいる以上、魔力がないのはあり得なくて、1はあるそう。

セナさんはうーん。190とか聞いたな……)


「オラオラオラぁぁぁ」


「アカネちゃんって、魔法使う時、たまに変な声出るよね」


隣でアイちゃんがなんか言ってるのは無視して、一生懸命頑張る。


ズ、ズズズズ。


「「「えっ!」」」


「うごっ、動いたぁっ」


わーいわーいってジャンプしていると、セナさんがよし、よくやった、と続ける。


「私にはできると分かってたよ。アカネちゃん……。あ」


「あって言いました?なんか気づきましたよね。セナさんの気付いたのはやばい時しかない気がするんですけど」


「いやぁ。天使ちゃんにはなんでもお見通しダナッ⭐︎」


「あぁーーー」


「アイちゃんまで⁉︎何⁉︎」


「アカネ。ごめん。言い忘れてたけど、召喚魔法って、使い始めると魔力消費が大きくてぇ」


「な、なんですか」


「あたいから言います。結論。アカネちゃん。魔力量が少なくなっている可能性が高い!」


「えどういうことで……ハァァ⁉︎」


えっ、魔力5しかないのに減ったってこと⁉︎

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