ミーティング

「さて、みんな。今回集まってもらったのは……」


集まったとはいっても、ほとんどパーティハウス暮らしだ。

ライトさんは家があるみたいだけど、レオ君は二階で、アイちゃんは一階の別の部屋で。

ちなみにセナさんは今日、図書館から近いパーティハウスに泊まっていたらしい。


そして、今日の司会を務めているのは、意外や意外。なんとレオ君なのです。

初めて見た……。


レオ君もロリ体系で、可愛い感じなんだけど。

いや可愛いって言ってもかっこいいんですよ?

漆黒の髪にサファイヤの瞳って―――いや、物語のヒーローかよ。


うーむ。しかもイケボぞ。イケボぞ。


「悪魔族についてだよ」


その声で「悪魔族」と改めて聞くと余計体に力が入る。

怒りもあるし、恐怖もある。


「何度かうちのパーティーも、悪魔族に接触の機会があったんだけど……」


セナさんがもったいぶって言った。


「大チャンス!」


「「ファ⁇⁇」」


そろって左に首をかしげる私とアイちゃん。

しかし、ほか三人は知っていたらしく、少し険しそうだった。


「それでねぇ。アカネちゃん?」


「はいっ?」


「いやぁ、そのぉ。天使って、みんな純粋で元気で神々しいような感じ⁇あの、怪しい裏の顔が―――」


「あぁ‼あります!ほぼ全員もってそうな感じでした。少なくとも私があった人9割」


「「「「……」」」」


首が壊れそうなほど縦に振ると、何とも言えない時間が過ぎる。


「みんなが黙るのなぁぜなぁぜですか?なんか変なこと言いました?」


「「「「夢をこわすなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」


天使ってだけで期待されても困りますよ~。えっへん。(?)

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