第14話 ジェシックとサラナ④
「いいえ、違いますよ、私は貴方の事を本気で愛しています、
だからこそ貴方をここへ招待したんです、そして、この想いを貴方に受け止めて欲しいと思っているのですよ」
そう言いながら微笑む彼女を見ていると、自然と頬が熱くなっていくのを感じた。
きっと、今自分の顔は真っ赤になっているんだろうなと思ったが、そんな事はどうでも良かった。
それよりも今は彼女と向き合うべきだと思ったからだ。
だから、彼女も真剣に考えようとしたんだけど、ふと、ある考えが頭を過ぎった。
それは、何故自分なんかの事を好きになったのか、
「それは簡単ですよ、貴方がとても優しい人だと思ったからです、それに顔も好みですし性格も良いですからね、惹かれるのは当然だと思いますけど何か問題でもあるのですか?」
そう言われた瞬間、恥ずかしくなってしまい俯いてしまったのだが、同時に胸の奥が熱くなるような感覚を覚えたような気がしたんだ。
その後は暫くの間黙り込んでいたのだが、その間もずっと頭を撫で続けられたままだったので次第に落ち着いてきたところでようやく話せるようになったので、
改めて質問をしてみる事にした。
その内容は以下の通りである。
「あの、サラナさんは、その、彼女のどこに惹かれたんでしょうか? 自分で言うのも何ですが、あまり目立った特徴はないと思うんですが」
そう聞くと、サラナさんは不思議そうな顔をして首を傾げた後で答えてくれました。
曰く、初めて会った時から好きだったのだそうです。
最初は見た目がタイプだったという単純な理由からだったようですが、何度か顔を合わせるうちに段々と意識するようになり、
最終的には好きになってしまったのだとか。
しかもそれだけではなく、彼女がどういう人物なのかを知る度にますます惹かれていったようで、
最近では毎日のように会いたいと思っていたところに今回の旅行の話が来たため、これはもうチャンスだと思って思い切って誘ってみたのだとの事でした。
それを聞いてしまうと断るわけにはいかなくなってしまい、結局一緒に来る事になってしまったのですが、
正直なところ後悔していないといったら嘘になりますけどね。
まあ、それでも楽しんでいる自分がいるので良しとしようと思う事にしましたよ。
そんなわけで、今は二人で海辺の別荘に来ています。
そして、ここで過ごす事になるわけなんだけど、最初こそ緊張していたものの徐々に慣れていくにつれて普通に過ごせるようになっていったんだ。
というのも、ここに来てから数日が経った頃にはサラナさんともかなり打ち解ける事が出来たので今ではすっかり仲良しになっているからね、
おかげで楽しく過ごしているんだよ。
それに、食事やお風呂なども凄く豪華で至れり尽くせりといった感じだし、
「うふふ、気に入っていただけましたか? それなら何よりですわ、でも、まだまだこんなものではありませんよ、
これからもっと凄い物を見せて差し上げますから楽しみにしていてくださいね、うふふっ、あはははっ、あははははははっ!!」
そう言って笑う彼女の表情は、まるで子供のように無邪気でありながら妖艶な雰囲気を漂わせており、見ているだけでドキドキしてしまうほどだった。
そんな彼女の姿に見惚れていると、不意に目が合った瞬間に微笑みかけられてしまい、思わずドキッとしてしまいました。
その後も、時折目が合うたびに微笑まれるせいで余計に意識してしまい、まともに目を合わせる事すら出来なくなってしまったほどである。
そんな状態のまま、夜は更けていき、いつの間にか眠りに就いていたようだった。
翌朝、目が覚めると隣には裸姿のサラナさんの姿があった。一瞬、何が起こったのか分からなかったものの、すぐに昨夜の出来事を思い出して納得した。
そうだ、昨日、彼女はこの人と一緒に過ごしたんだった、そう思うと急に気恥ずかしくなり顔が熱くなった気がした。
だが、いつまでもこうしていても仕方がないと思い、意を決して声を掛ける事にした。
「あ、あの、おはようございます、起きてますか、」
恐る恐る声を掛けつつ、そっと肩に触れるとビクッと反応したものの、すぐに目を覚ましたらしく、眠そうな目をこすりながらこちらを向いた。
すると、次の瞬間には目を見開き、驚きの表情を見せていたものの、すぐに笑顔になると、
「おはよう、よく眠れたかしら、」
と言いながら優しく抱きしめてくれたので、彼女もそれに応えるように抱きしめ返した後、軽くキスをした後に起き上がった彼女は服を着るためにベッドから離れようとしたが、
その前に腕を掴まれてしまったために動けなくなった挙句、強引に引き寄せられたことでバランスを崩しそうになったところを受け止められたと思ったら今度は押し倒されてしまいました。そして、その直後に唇を塞がれた事でパニックに陥ってしまった彼女は必死に抵抗しようとするも全く歯が立たず、されるがままの状態が続きました。
しばらくして解放された時には既に息も絶え絶えになっており、呼吸を整えるのに必死だったんですが、その間にも彼女は次々と行動に移し始めていました。
そして夜も更けて行くのでした。
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