第24話 嫉妬する夜
「よく言えたのぉ」
しばらくして
「
「お主、神の実を食してないのだろ?」
「あ…」
「食すも食すまいと、お主の自由じゃ。わしの姉であり、
「えっ?」
「そう、母は食べなかった。彼女には考えるところがあったのだろう」
「わしのせいだ。わしのくだらない恋心のせいじゃ」
「えっ?」
「
「
「
「ふん。相変わらず意地が悪いですな」
そう言うと
「
その景色を見つめながら
「
「えっ?」
「私も、お側におります。このダルモアの国でずっと」
「いいのか?」
「はい。この実を食せばずーっとずーっと一緒にいられるのですよね?」
「
「またそこから始めますか?」
「い、いや」
「あ…」
「す、酸っぱいです」
「
「
「私は、
「おいっ」
「おいっ」
「私は、
「
今まで感じたことのない感情がわき始めていたことに気付いていた。だからその笑顔を守りたいと思ったのだ。
「
そう言うと
体制を変え、
「……
「……私…も…」
そして月が優しく二人を見守り光の粒がキラキラと舞う中、二人は深く激しくお互いを求め合う。
ダルモアの全ての生き物が嫉妬するくらいに。
そして、熱い夜が過ぎていくのだった。
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