第16話 長い一日
「何があった?」
「
神の国の生き物を殺めようとした
―― や、やってしまった…。あれほど
「
「怪我がなくてよかった」
そう言うと
「あ、
「分かっている。プテラは神の民を襲う困った鳥なのだ。お前が我が弟を守ってくれたのだな。礼を言おう」
そう言うと
「
あなたもですよ? という顔で
「お兄さま! うぇぇぇぇぇん。 僕…僕っ」
「ほら、落ち着け」
「大丈夫、怪我はないわ。びっくりされてしまわれたのですよね?」
「う…ひっくっ」
「綺麗な瞳をしていますね」
「
「嫌われてしまったのかしら…?」
「あいつが嫌ったら、あっという間に走って逃げだすからな。それは手が付けられない。ということは、お前のことは気に入ったんだろ」
「あ、
追いかけようとした
「
ぷんぷんする
蘭丸との勉強会はまた後日。
* * *
城に戻って来た
「この国には6個の大陸と、それを中心に
ダルモアの国は6個の大陸の中でも2番目に広い土地を有している。そして他の大陸にはそれぞれ
ふと目線を外に移すと、庭先から見える月がとても綺麗に見えた。この月は人間界のみんなにも見えているのだろうか…、と少し寂しい気持ちになる。
「
「
「
「あっ。待ってました! うわぁ~美味しそう! どうもありがとう!」
「これを、どうなさるおつもりですか?」
「ふふっ。これをね、料理しようと思っているのです」
「料理ですか」
「えぇ。人間界では食材を掛け合わせて料理をするの。煮たり炒めたり揚げたり。とても美味しくなるんです」
「出来上がったら、
「ありがとうございます」
「いいえ…。私の方こそ! 今日の事も…本当にありがとうございました」
「いいえ。ご無事でなりよりです。私は
部屋には一人
でも1つ違うことは、ここは
今夜からは、
そもそも女性の少ないこの環境で、
すると静かな部屋にトントンと来客者が扉を叩く音が響いた。
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