神の国の生活:側近たち
第13話 新しい生活
チュン…チュン…。
「うっ…ん。もう朝?」
窓から入ってくる陽射しで
ドカッ。
「えっ?」
「えっ? えっ? えっ?」
なおも手は何か別の生き物の様に、モソ、ムギュっと動く。
「きゃーーーーーーーーーーーっ!」
生まれて初めての感覚に、体温が一気に上昇するのを感じた
―― な、なんで
心臓がバクバクして口から飛び出しそうだ。
「
「
槍を構え周りを伺いながら、
この物音にやっと目を覚ました
「
「あん?」
「あ、あの…。ごめんなさい。私」
真っ赤な顔をして
「あの…その…。お隣にいらっしゃったものだから…びっくりしてしまって」
部屋にいる全ての者が
「ったく…」
「
「かしこまりました」
「
「さぁ、凛さまも」
「お、おはようございます。も、申し訳ございませんっ」
―― あぁ〜どうしよう。やってしまった…。私
―― 怒ってる?? あの顔は絶対怒ってる!
「叫ぶことはないだろう? ったく…ガキじゃあるまいし」
少し拗ねたように呟くと、
上着の下からは鍛え上げられた均衡のとれた躰が剥き出しになる。昨日は服を着ていて気づかなかったのだがこれぞ神の姿だ、と恥ずかしくも
「風呂に入ってくる」
そう言うとプイっと
でも
「
「私…」
「お二人はご夫婦になられたのですから、一緒にお休みになるのは当然かと」
「本当にごめんなさい。誰かと一緒に寝ることに慣れてなくて」
うんうんと頷き
「さて、
「
「はっ。かしこまりました」
「それでは
「えっ?」
一番知った顔の
後は頼むと言い、
「消えた?」
「我々神の使いは、願う場所へ瞬時に移動ができるのです。我々は
「それはすごいですね!」
「さ、お食事に遅刻しないよう整えさせていただきますね」
「あ、あの自分でできますから」
「そうはいきません。私どもが
そう言うと、あれよあれよという間に
「なんてお綺麗なのでしょう。完璧です! さぁ参りましょう」
「あ、ありがとうございます」
「あの…」
「
「今は詳しく申し上げられませんが、我々神の民は
「私の力?」
さぁ、と
―― 私の力? どういう事?
ぐぅ…っ。
「あっ」
「くすっ。もうすぐ食の間ですよ」
甘い良い香りが漂いはじめ、
ご、こめんなさい。と真っ赤な顔で慌てる
新しい生活のスタートである。
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