第12話 天満はすごい
しーーーん。
広間は水を張ったように静かになった。
入り口に立っている
「おぉ、
「父上、お元気そうで何よりでございます」
それは
「
「お、
「ありがとうございます。
誰もが二人のやり取りを固唾を飲んで見守っていた。
さらに
「気にするな」
「俺が気になるんだよな」
「なんか言ったか?
いえ…と
「まぁまぁ、めでたいお席ゆえ…」
「うぬ。そうだったな」
そう言うと
驚く
「ふ~ん。なかなかいいじゃねぇか。なぁ~
ガハハハハと笑う大きな声。そして
「酒の良し悪しも分からねぇお前が、女を喜ばす事が出きるのかねぇ~。乳臭ぇお前が嫁をめとるとはな。ガハハハハ」
「ま、これに飽きたら俺のところに来ればいい。最高の生活を送らせてやる」
「なっ!」
さすがに
「お言葉ですが! 私は、
「どんなことがあってもあの者たちのように、あなたさまの庇護を受けたりはいたしません!」
おぉ~。一瞬部屋の中にどよめきが起こった。
飲み込まれる!?
「ほほぉ~。いい心がけだ。気に入ったぞ。お前、名前はなんと申す?」
えっ? 誰もが
「うん? 何か言いたいことがあるのか?」
「父上、この者のご無礼お許しください。これは私の妻、
えっ? 何?
そんな
「ふっ、良く言ったな。
「えっ?」
「一人前の神になれ、その言葉覚えておくぞ」
「
そう言うと、ガハハハハと大きな声で笑いながら、女どもを従え去っていった。
い、一体なんだったんだろう?
ただ言えることは、
こんな騒動があった後ではあるが、無事婚礼の儀は終わり、宴を皆楽しんでいる。神々たちは今夜は無礼講と言い、わんさか酒を酌み交わすのだった。
こうして宴は一晩続き、
※ ※ ※
今
あの時の
「
それにしても
待ちくたびれた
「おい、おい!」
「なんなんだよ」
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