第174話 ハーレム増加
「まさか盗撮されてたなんて、全然気づかなかったよ」
昼休み。いつも通り屋上で武藤達は昼食を摂っていた。
「私ではなく百合さんだけなんて、ゆるせませんわ!! ちょっと行って説教してきます!!」
「え!? 綺羅里ちゃん盗撮されたいの!?」
「私に隠すところなんてありませんわ!!」
「階段の下から下着を撮られたり、更衣室での着替えを撮られたりしても?」
「私の体に隠すところなんてありませんわ!!」
「俺は嫌だな。自分の彼女が盗撮されるのは」
「!? あ、貴方様がそういうのなら誰にも見せませんわ!!」
「綺羅里は単純過ぎでしょ。まあ私は撮られる心配なんてないだろうけど」
「そんなわけないだろ。真凛だって超絶美少女なんだからいつ狙われるかわからんぞ」
「え?」
「むしろ真凛は自分が可愛いってことをもっと自覚しろ」
「!?」
真剣な表情で真っ向から武藤に褒められ、加賀美真凛は顔を真赤にしてうつむいてしまった。
「こうやって女を泥沼に落としていくんだねえ」
「素でやってるから質が悪いんだよね」
ただ本音で語っているだけで何故か散々にディスられる武藤であった。
その日の夕方。見張っていた竹山が学校から帰るなりパソコンで盗撮データを削除するのを確認した武藤は、盗撮球はそのままに異世界へと渡った。
「勇者殿!!」
もう1週間は経っているだろうに未だにパーティーが開かれていた。そしてこっそりと来た武藤を即座に見つけた女帝ヒルデがドレスのまま武藤へと抱きついてきた。
「おかえりなさい、お兄様」
しかし、それを見てもリイズが怒ることはなく、冷静に挨拶をする。
「あれ? 怒らない?」
「話し合いはすみましたので」
「余は側室で構わんということで、リイズには納得してもらったわ」
「……女帝が?」
「余ももう二十歳じゃし、これを逃したらもう相手なんぞおらん!! それにこれ以上の高物件もないじゃろうし、側室なんて些細な問題じゃ!!」
「これ以上行き遅れって言われたくないんでしょ」
「うるさいわリイズ!!」
どうやら2人の間では納得済みのようである。
「私達のこともお忘れなく」
そういって現れたのは魔導国の面々である。
「同盟を結ぶのと、我が国の魔導部隊の臨時講師として6杖のメンバーを借り受けることになりました」
弱体化激しいグランバルド王国の軍事方面の立て直しの協力を餌に武藤を売り渡したということだ。
「俺の意見は?」
「もちろんお兄様が嫌と言ったら無しです」
その言葉を受け周りを見渡すと、女性陣は捨てられた子犬のような瞳で武藤を見つめていた。ちなみに全員超がつく程の国のトップクラスの美女、美少女ばかりである。
「それはずるいだろ……」
「では孕むまでよろしく頼むぞ勇者殿」
「え?」
気がつけばヒルデに引きずられ、武藤はいつもの寝室へと連行されるのだった。
「ふう」
翌朝。最後までがんばっていたヒルデを気絶させ、漸く武藤は一息ついた。巨大なベッドの上はまさに性の饗宴の後といった感じで肌色一色であった。ちなみに全員撮影済みである。
武藤はまだまだ元気であったが、さすがに学校に行かなければ行けない為、惜しみつつも武藤は地球へと戻っていった。ちなみに1晩で8人を2周しており、その所業はまさに性の怪物、性獣の名にふさわしいものだった。
(1日置きとはいえこれを2週間か。普通のやつなら死んでるな)
リイズの提案は土日以外の平日に1日置きにヒルデ達の相手をするというものだった。妊娠が発覚するまでそれは続く為、最低でも2週間は相手をすることになる。妊娠すればエウノミアが分かる為、本当にぎりぎりでも判別が可能なのだ。
しかし、2週間は本当に最低限の話しであり、上限はない。つまり妊娠するまでやり続ける羽目になるのだ。1日置きというのはあくまでヒルデ側の話しであり、武藤は空いた日は地球の恋人の相手をする必要がある。つまり……。
(平日はなんとか徹夜は勘弁してもらいたいところだなあ)
毎日朝までやっていたら寝る時間がゼロである。学校で寝るしかなくなるのは学生としてどうなのか。さすがの武藤もそう思ったのである。
(男からしたら夢のようなことなんだろうけど……)
各国の王族に学校のトップ層の美少女たちと下半身が乾く間もないほどに爛れた日々である。誰か変わってくれといえば男なら喜んで変わってくれるだろう。ただし1日目を乗り切れる男はおそらく居ない。毎日16回とかエロゲーの主人公だって難しいのだ。回復速度が人間を超越している武藤だからこそできることである。
ここまでくると普通は性行為もただの作業と化すのだが、武藤は無垢な少女を一から開発していくことに育成ゲーのような楽しみを見出している為、毎回細かく相手のことを見ており、どこがどう気持ちいいのかなども含めてすべて記憶している。そして毎回少しづつ開発領域を広げていくことで、相手にとってのベストを探していくのだ。その経験は日々蓄積されており、一番経験の多い百合等は武藤がその気になれば、魔法を使わないでも5分以内に気絶させることができるほどである。
処女がそんな男に初めてから開発され続けたらどうなるのか? 答えはどうしようもない程に落ちる、である。奈落の底に落とすような快楽に落とされた女は完全な薬物中毒の患者のようにもう武藤からは逃げられないのである。
絶対に忘れられないくらいに体に刻み込まれた快楽は女性では忘れることはできず、結果武藤にすがるようになってしまうのだ。そして質が悪いことに武藤はそんな女性を断ることはなく、さらに深い快楽に落とす為、1度武藤に抱かれた女はもう決して逃げることは出来ないのである。
武藤の方は決してそんなつもりはなく、ただ愛した女性を喜ばせたいという思いしかない。女もそれが分かる為、余計に武藤に惹かれてしまうという永久ループが続く。そして狂信者のような武藤を愛する女性ができるのである。
だがリイズと地球にいる恋人達は今のところ快楽よりも精神的な面の惚れた要素の方が高く、肉体よりは精神的に愛する気持ちのほうが強い為、快楽落ちということにはなっていない。これは武藤に助けられたという部分と武藤の精神面や性格に惚れた部分が強い為である。
もちろん快楽に落ちている部分もあるが、これは気持ちいいから好きなのではなく、武藤が好きだから気持ちいいというある意味正常な状態であった。その為、たとえ武藤よりも快楽を与えてくれる存在がいたとしても百合達がそれに落ちる可能性は皆無である。
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