第16話 興味(修正済み)
(何故こんなことに……)
武藤は自分の部屋で女子中学生に囲まれながらそんなことを考えていた。
あれから武藤達一行は武藤の家へと足を運んだ。
「何故、間瀬さんと中尾さんまで一緒に?」
何故か百合の友人二人もついてきてたのだ。
「私は……そういうことに興味がある!!」
「私も興味があります!!」
「……もう好きにして」
何故か自信満々にわけのわからないことを言い切る二人に、武藤は断る心が折れた。
「さて、それじゃまず相良さん?」
「は、はい!!」
「くすぐったいというのは、実は感じやすいってことなんだ」
「え?」
「敏感だから気持ちいいっていうところに行く前に、先にくすぐったいって感じてしまうんだ。そこは慣れてしまえば感じるようになる……って聞いたことがある」
「武藤くんはどこでそんな知識を……」
「じゃあ、脱いでみよっか」
「!? は、はい」
そういって相良は制服を脱いで下着姿になる。さすがに裸になるのは抵抗があるようだ。
「それじゃくすぐるね」
「え?」
そういって武藤は一瞬で相良の後ろに回り込み、体に抱き着くと、脇をくすぐり始めた。
「!? あはははははははっちょっやめっあははははははは!!」
やめてと言われても武藤は容赦なくくすぐり続ける。手から情欲を掻き立てる柔らかい感触が伝わってくるも、これは医療行為、そう自分に言い聞かせて武藤は無心にくすぐり続けた。。
「だめっったすっあははははははっ」
そうやってしばらく体全体をくすぐり続けると、相良は笑いつかれて息も絶え絶えに倒れこんだ。
「はあ、はあ、はあ」
「さて」
倒れこんだ相良を抱き上げた武藤は、徐に全身をまさぐり始めた。
「もう……だ…め……」
笑いつかれた為か、くすぐりに耐性ができた為か、相良は露骨にくすぐったいと思わなくなっていた。
「ん……あっ」
下着の中に武藤の手がすべりこみ、笑い声だったはずが、いつの間にか艶やかな声が漏れ始める。
「あっあっあっなにっなにこれっ!! こんなのしらなっあっあああああ!!」
相良のショーツにシミが広がる頃、相良は一瞬びくっと体を震わせ痙攣し、その場に崩れ落ちた。その光景を瞬きもしないで、真剣に見ていた面々は顔を赤らめ、もれなく全員股間を濡らしていた。
「ほら、ちゃんといけたでしょ? 相良さんは感じやすいんだよ」
そういって、さも当然とばかりに処女である相良を絶頂させた武藤を見て一同は戦慄した。
「な、なんで武藤くんはそんなことできるのかな? なんで、
「百合を開発した経験があるからね。体を見れば大体わかる」
実は武藤は魔法でちょっと体を調べるだけで、性感帯をくまなく調査できるのだ。異世界で百合を開発する際に、どこがどれくらい感じるか数値として現れる魔法を作ったので今回それを使って調べたのだ。異世界から見ても完全な才能の無駄使いである。
「じゃあ次は松井さん?」
「!? は、はい!!」
「松井さんは下も脱いでね。ちょっと見てみるから」
「!? わ、わかりました」
そういって恐る恐る松井は服を脱いだ。不感症といわれていた相良が、目の前で武藤に容易く絶頂させられるのを見せられたせいで、若干の期待とすさまじい不安を募らせている。
「そ、その、シャワーを……」
「大丈夫大丈夫」
そういって武藤は問答無用で松井のあそこを広げて眺める。
「あーそういうことか。これは痛いだろうねえ」
「!? 私、何か変!?」
不安そうに松井が叫ぶ。
「多分膜が厚いんだと思う。一応病気というか、そういう症状はたまにあるらしい」
「厚い?」
「処女膜が厚いと穴が小さくなるし、なかなか破れないしで、やるたびに痛くなるって聞いたことがある。本来は手術とかで切るってきいたけど……」
「しゅじゅっ……」
そういうと松井の顔が青ざめた。色々と葛藤しているのだろう。費用のこともあるだろうが、まず誰に相談するか等、色々と問題が出てくる。
「んー百合の友達だから特別に何とかできるけど……」
「!? お、お願いします!! お金ならなんとかしますから!!」
「いや、お金はいらないんだけど……実質まだ膜は破れてないから、松井さんは処女な訳ですよ。結果的にはそれをなくしちゃうかもしれないことになるんだけど……」
「!? どうせこのままだとできないんですよね?」
「多分無理だね」
「だったらお願いします」
そういって松井は覚悟を決めた顔をする。
「俺が彼氏だったら絶対嫌だけどなあ。俺なら手術を選んで欲しいと思う。一度彼氏と家族に相談した方がいいんじゃないかな?」
「……多分彼氏はそんなこといっても何にも言ってくれないと思います。どうしようもできないから。それに家族にはなんていえば……」
まさか彼氏とやれないから処女膜が厚いことに気が付いたので――なんて相談したら父親なら卒倒するだろう。
「だったらその……山本さんを虜にした武藤くんにお願いしたい」
そういう松井の視線を受け、困った武藤は百合へと視線を送る。
「はあ、はあ」
百合は顔を赤らめて大興奮していた。
「……間瀬さん俺泣いていいかな」
「すまん武藤くん。私だって百合がこんな変態だとはおもってなかったんだ」
「百合先輩……」
次第に変態濃度が増していく百合にさしもの友人たちもフォローできなくなっていた。
「あれ……私……」
絶頂して意識が戻った相良を百合がシャワーへと連れて行った。
「ふう。それじゃやれるだけやってみるよ。だけど一つ約束して欲しい。このことは内緒にね」
「わかってるわ」
実はここでの合意はお互い勘違いしている。武藤はこれから治療で魔法を使うので、何が起こってもその行為を言わないようにという認識だ。だが松井はこれからえっちなことをされると思っているので、それを他人に吹聴しないようにということだと認識している。松井は魔法について知らないので当然のことだ。
武藤はこれも彼女の為と自分に言い聞かせ、これは医療行為と覚悟を決め、松井の体をいじりだす。
「あっあっ」
先ほどの相良の光景を見ていたからか、下は既に濡れており、全身も熱っぽく既に興奮した状態になっている。武藤は魔法を使い、性感帯を調べ上げ、的確に弱点を突いていく。
(腋、首筋、耳、おへそ……それに背中か)
「ちょっうそっまっあああっ!!」
自身がそんなところを感じるなどとは思ってもいない松井は、武藤のされるがままにされ、まさに全身性感帯のようになっていた。それを戻ってきた百合が見ており、一人大興奮していたのは誰も気がつかなかった。
「それじゃいくよ」
全身の感度をあげて、意識を分散させ、なるべく痛みを感じさせないようにし、武藤はベッドにあおむけで寝る松井の足に乗り、下腹部に手を当てる。
そして処女膜を薄くするようにイメージして魔法を使う。
「あっなにこれっ気持ちいいっ――」
以前彼氏に傷つけられたであろう傷後を治しつつ、膜を薄くしていく。どれくらいが普通かは知らないが、以前魔法で百合の体を調べた際に知った感じに似せていく。
「んんっ」
松井は感度が敏感になっているのか、武藤の力に声を漏らす。さすがに処女膜は武藤自身にないものだけあって、そこまで明確なイメージができない為、治療には時間がかかった。それでも二分もしないで治療は終わる。
「んんっ!!」
松井は声を我慢していたが、魔法の気持ちよさに達してしまったのか、一瞬びくっと全身を痙攣させた後、ぐったりとしてしまった。
「ふう。治ったよ。これで一般の人と同じ感じになったはず」
「……何故マッサージで治るのか聞いてもいいかな?」
「俺、実は魔法使いなんだ」
「なんだ、そうだったんですか……ってまじめに答えてくださいよ!!」
香苗の質問に武藤は正直に魔法使いと答えるが、聖子が秒で否定し突っ込んだ。
それに驚いたのは百合で、まさか武藤が正直に答えるとは思っていなかったのだ。
香苗は一瞬怪訝な表情を浮かべるも何かを悟ったようにただ笑っていた。
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