52.第4日 再び地下鉄へ

 さて、ホテルに戻ったボクは、アホバカ妻と荷造りをしました。後はホテルをチェックアウトして、金浦キンポ空港に向かうだけです。


 すると、荷物を整理し終わったアホバカ妻が、「もう一度、仁寺洞インサドンにいけないかしら?」と言い出したのです。


 えっ、どうして?・・・アホバカ妻を見つめるボク。。。


 アホバカ妻の話はこういうことでした・・・


 ここで今日の近況ノートをご覧ください。URLはこちらです。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16817330665339238019


 ①番は以前にもご覧いただいたソウルの地下鉄路線図です。で、昨日、仁寺洞インサドンのお土産屋さんで、ボクたちが二人の息子にお土産として買ったのが、②番の写真の『幸福の仮面』です。


 実は昨日、仁寺洞インサドンのお店で、ボクがもっと大きな仮面を手に取ったところ、アホバカ妻が「それでは大きすぎて、アホバカ次男の家の郵便受けに入らないかも知れない。もっと小さなものがいい」と言ったのです。それで、②番の写真の小さな仮面にしたのでした。『幸福の仮面』にはアゴのところに紐がついていて、引っ張るとアゴが動いて、笑っているように見えます。ところが、ボクたちが買った②番の『幸福の仮面』は、小さすぎて紐は付いていませんでした。


 しかし、今日になって、アホバカ妻が「やっぱり、あの大きな仮面の方が良かった」と言いだしたのです(笑)。こういうことって、よくありますよね(笑笑)。


 そこでボクたちは、ホテルをチェックアウトした後、また昨日の仁寺洞インサドンのお土産屋さん(仁寺インサアートプラザ)に行ってから、金浦キンポ空港に向かうことにしたのです。


 こうして、アホバカ夫婦は昨日と同様に、仁寺洞インサドンがある安国アング駅に行くべく、地下鉄の乙支路入口ユージロ イルグ駅に向かったのでした。


 昨日は、改札口の緑マークと赤マークに気づかずに、片道の乗車賃を無駄にしてしまったアホバカ夫婦でしたが、さすがに今日は同じミスを犯すわけにはいきません。


 駅の自動券売機で、安国アング駅までのICカードを購入した後、アホバカ夫婦は緑マークの改札口に進んだのです。


 そのとき、ボクの頭の中に「この改札口から入ると、昨日とは逆のホームに出ることになるのではないか? つまり、安国アング駅方面とは逆方面のホームに出るのではないか?」という疑念が浮かんできたのです。


 どういうことかと言うと・・・①番の地下鉄の路線図をご覧ください。乙支路入口ユージロ イルグ駅には、緑色の地下鉄2号線が走っていて、隣が乙支路ユージロ3街サムガ駅と市庁シチョン駅です。安国アング駅へ行くには、乙支路ユージロ3街サムガ駅方面の電車に乗って、同駅で乗り換えることになります。


 で、ボクが疑問に思ったのは、この眼の前の改札口から駅の中に入ったら、『乙支路ユージロ3街サムガ駅とは反対の市庁シチョン駅方面へ行くホームに出るのではないか? つまり、ホームが昨日と逆ではないか?』ということでした。


 乙支路入口ユージロ イルグ駅の改札口とプラットホームの位置が、ボクの頭の中にぼんやりとインプットされていて、そのおぼろげな記憶では、昨日と改札の方向が逆ではないかと思ったという訳です。


 しかし、ボクはその疑問をすぐに打ち消しました。日本では逆方向のホームに入ってしまっても、階段やエレベーターを昇降して、反対側のホームに行くことが可能です。


 ボクは、「もし反対側のホームに降りれば、日本のように階段を使って、逆のホームに行けばいいや」と思い、アホバカ夫婦はそのまま眼の前の改札口を通り抜けたのでした。


  ホームに降りると・・・そこは、ボクの直感通り、乙支路ユージロ3街サムガ駅とは逆方向の市庁シチョン駅方面へ行くホームでした。


 乙支路ユージロ3街サムガ駅方向のホームは線路を挟んだ眼の前にありました。


 ここで、③番の写真をご覧ください。このとき、ボクはホームの写真を撮っていませんので(笑)・・・③番の写真は、インターネットから探してきた乙支路入口ユージロ イルグ駅のホームです。写真は冬のようで、みんな分厚い服を着ていますね。


 で、③番の写真でお分かりのように、乙支路入口ユージロ イルグ駅のホームは片面が線路で、もう片面が壁になっています。写真では右の黄色い矢印の側が線路ですね。で、その線路の向こうに、反対方面の線路とホームがあるわけです。


 ああ、やっぱり逆のホームだったか・・・


 そこで、ボクはアホバカ妻と二人で、眼の前にある反対側のホームに行く階段やエレベーターを探したのです。


 しかし、どういう訳か・・・そんなものはどこにも見当たらないのです。階段やエレベーターはあるのですが、どれを使っても、さっきボクたちが入ってきた改札口に出てしまうのです。


 えっ?・・・ボクの胸をイヤな予感がよぎりました。


 しかし、さらに探しても同じことでした。いくら探しても、やっぱり向かいのホームに行く通路がないのです。そのホームからは、どの階段やエレベーターを上がっても、さっきの改札口にしか行けないのです。


 こんなバカな・・・途方に暮れるアホバカ夫婦!


 まさか、線路を歩いて渡るわけにもいかず・・・またまた、ボクたちは『???』状態になってしまったのです。


 ボクたちは昨日と違って、空港へ行くために、すべての荷物を持っています。散々駅の中を探し回って、ボクたちは疲れてしまいました。荷物を持ったままで、隣のホームへ行く方法を探すのには、もう限界です・・・


 さすがに、ボクは駅員さんに聞こうと思いました。そして、今度は駅員さんを探したのですが、何故か駅員さんはホームや改札に一人もいないのです。


 焦るアホバカ夫婦・・・


 ここで、日本と比較して、事態を少し整理してみましょう。

 

 近況ノートに『(参考)』として、以前ご紹介した乙支路入口ユージロ イルグ駅の改札口の写真を載せています。で、日本だったら、こういった改札口を抜けると、例えば、左右に階段があって・・・右の階段を降りると上りホーム、左の階段を降りると下りホームというように、一つの改札口からどのホームにも行けるようになっているのが普通です。


 ところが、乙支路入口ユージロ イルグ駅には、上りホームと直結している『上りホーム専用の改札口』と、下りホームと直結している『下りホーム専用の改札口』があって・・・それらは各々分離されていて、繋がっていなかったのです。

 

 近況ノートに『(参考)』として載せた改札口は、たまたま乙支路ユージロ3街《サムガ》駅方向のホームに降りる改札だったため、昨日、ボクたちは何も考えずにうまく安国(アング)駅に行くことができたのでした。


 こんな、バカな!・・・反対方向のホームに行けないってことが現実にあるのか?・・・


 ボクたちは、呆然と顔を見合わせました。


 またまた、ピンチに陥ったアホバカ夫婦・・・

 

 さて、アホバカ夫婦はこのピンチをどう切り抜けるのでしょうか? それは次回です。


 で・・・長かったこの旅行記も次回でいよいよ最終回を迎えまぁすぅ。。。

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