17.第2日 崇例門

 さて、兵士の交代式はうっかり見逃したものの、宮殿の中の風景は充分に堪能して、アホバカ夫婦は徳寿宮トクスグンを後にしました。次に向かうのは近くの崇例門スンネムンです。


 徳寿宮トクスグンの玄関に当たる大漢門テハンムンを出ると、もう右側に南大門ナンデムン市場シジャンの象徴である崇例門スンネムンが見えています。


 今日の近況ノートをご覧ください。URLは以下です。

 https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16817330662123059237


 一番上が地図です。中段と下段が、崇例門スンネムンの手前の横断歩道から撮った崇例門スンネムンの写真です。


 まず、地図をご覧ください。


 左上の青丸が先ほどまでボクたちがいた徳寿宮トクスグンです。その下に、赤丸で囲って、①を付けているのが崇例門スンネムンです。崇例門スンネムンのすぐ右に、赤の多角形で囲ってあるのが有名な南大門ナンデムン市場シジャンです。南大門ナンデムン市場シジャンには②番を付けています。


 南大門ナンデムン市場シジャンの下にあるのが地下鉄4号線の会賢フェヒョン駅です。地図の右上の青丸が、ボクたちの泊っている" Sky park central Hotel "で、地図の右下の青丸が地下鉄4号線の明洞ミョンドン駅です。" Sky park central Hotel "から徳寿宮トクスグンまで歩いて15分くらいですので、どこも近接しているのが分かります。


 さて、崇例門スンネムン南大門ナンデムン市場シジャンについては、またインターネットの記載を引用してみしましょう。


 『崇例門(スンネムン)は南大門(ナンデムン)ともと呼ばれており、南大門市場を象徴する門です。崇例門は 2008年2月の放火により、花崗岩製の石造の門を除いた木造楼閣の大部分が焼失しましたが、現在は復元されています。


 崇例門は、1398年に朝鮮王朝初代王である太祖(テジョ)によって建立されました。 当時の朝鮮の首都、漢陽(ハニャン、現在のソウル)を取り囲む城郭の正門としての役割を果たしていました。


  城郭には8つの大小門が作られていましたが、そのうち最も南側にあったため南大門とも呼ばれています。


 その横にあるのが、南大門市場(ナンデムンシジャン)です。


 南大門市場は、ソウルで最も古い600年の歴史をもつ市場で、キッチン用品・工芸品・お土産・食品・衣料・輸入品など、ありとあらゆる店舗がひしめき合い、東大門(トンデムン)と並ぶソウルの二大ショッピングエリアのひとつです。


 東大門市場は、大きなファッションビルがメインになっていて、ファッショナブルなイメージが特色ですが、南大門市場は、それとは逆に庶民の市場というイメージが特色です。』


 実は、崇例門スンネムンが 2008年2月に放火されて全焼したことは、ボクも日本のニュースで知っていました。で、ボクが3年間韓国に単身赴任していたときに、前回この旅行記に登場した通訳の女性に、崇例門スンネムンの放火のことを聞いてみたのです。すると、彼女は、崇例門スンネムンの放火は韓国の人たちにとって、とてつもなく大きなショックで、精神的支柱がなくなったようだったと言っていました。


 しかし、現在では、崇例門スンネムンも当時のままに見事に再建されており、本当に良かったと思います。


 で、ボクたちはそんな崇例門スンネムンを近くで見るつもりでいたのです・・・が・・・


 ここで、もう一度、近況ノートの地図をご覧ください。徳寿宮トクスグンから崇例門スンネムンに向かって一本の道路が下に伸びており、この道路が崇例門スンネムンの手前で左右に分岐しています。つまり、この道路が二股になっていて、その股のところに崇例門スンネムンがあります。


 さて、ボクたちは、大勢の観光客たちと一緒になって、徳寿宮トクスグンから崇例門スンネムンに向かって歩いたのです。


 すると、道路が二股になる手前に横断歩道が現れました。みんな、この横断歩道を渡って向こう側へ歩いていきます。そこで、ボクたちも、みんなと一緒になって、この横断歩道を渡ったのです。


 近況ノートの中段の写真が横断歩道を渡る前、下段が横断歩道を渡った後の写真です。下段の写真の左端に横断歩道が見えていて、数人のサラリーマンのような人たちの姿が映っています。実は、道路の股の部分にある崇例門スンネムンに行くには、この写真に写っている横断歩道を渡って、道をいったん戻らないといけないのです。しかし、大勢の観光客たちはみんなこの写真に写っている横断歩道を渡らずに、すぐ横の南大門ナンデムン市場シジャンに入っていくのです。


 ボクたちも観光客たちと一緒になって、なんとなく南大門ナンデムン市場シジャンに入っていきました。ということで、なんと、崇例門スンネムンを見るつもりだったボクたちは、崇例門スンネムンに行かなかったのです(笑)。


 実際に近況ノートの写真を見ると、崇例門スンネムンは、門のところに数人の観光客がいるだけで閑散としています。観光客はほとんどいません。


 これって、きっと位置が悪いのですね。徳寿宮トクスグンから順番に、崇例門スンネムンに寄って南大門ナンデムン市場シジャンに行くのであれば、観光客はみんな崇例門スンネムンに立ち寄るのですが・・・徳寿宮トクスグンから南大門ナンデムン市場シジャンの前に行って、そこから道を戻って、崇例門スンネムンに行かねばならないとなると、面倒なので、誰も崇例門スンネムンには行かないのです。


 つまり、崇例門スンネムンが二股になった道路の股の部分にあるのがネックになって、誰も道を戻ってまでして崇例門スンネムンに行かないというわけです。


 ということで、ボクたちは崇例門スンネムンを見逃してしまいました(笑)。


 皆様もお気を付けください。観光客の流れのままに歩いていると、こういう見逃しをしてしまうことがありますよ・・・


 さて、次回はいよいよ南大門ナンデムン市場シジャンです。

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