第27話コロヒト削除
「臨時ニュースを申し上げます。本日午前十一時半、厚労省の4階、事務次官室から出火し、一部が小火で鎮火しました。原因を調査中ですが、雷サージとの見解で、気象状況は快晴の為、雷を発生させる積乱雲が無かった事から、一部のコロヒトが暗殺を狙った模様だとして、今日前後の未来、過去にも在しているコロヒトにも操作対象を拡大する方針です。」
「行かなきゃ!」
八代が慌てる!
アン・ソーシャルが、頭を抱える!
「分かった!敵は厚労省事務次官ね!」
「冴縞(さえじま)だ!エアバイクは全台数ロックを完了したのか?」
「ハイッ事務次官殿。」
受話器の向こう側から最敬礼しているのが、手に取るように分かる。
「じゃあ良い!」
受話器を置き右側の引き出しを開け5ミリの6角レンチを人差し指、中指、親指で摘まみ右耳朶のネジ穴に差し込みクルクルと回し始めた。
すると顔の右側面が緩み、次に左手にも同じ動作を繰り返して、今度は顔全体が緩んだ!
両手で頭を抱える様に垂直に上げる。
スポッ!と、シャンパンを抜く時のあの音を確認して事務係の南井(みない)がツカツカと歩み寄り顔の内側を無地のウエスで拭き始めた。
「冴縞事務次官殿、潤滑剤をお持ちすましょうか?」顔の内側と言っても首から上にハンドマイクの様なモノが飛び出ているだけだった。
「マイク13人衆見参!」マイク13人衆はコロヒト消滅の為に厚労省事務次官冴縞が招へいした冥王星の住人、絶対零度星人だった。
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