第28話事務次官冴縞サ・エ・ジ・マ
「冴縞(さえじま)だ!エアバイクは全台数ロックを完了したのか?」
「ハイッ事務次官殿。」
受話器の向こう側から最敬礼しているのが、手に取るように分かる。
「じゃあ良い!」
受話器を置き右側の引き出しを開け5ミリの6角レンチを人差し指、中指、親指で摘まみ右耳朶のネジ穴に差し込みクルクルと回し始めた。
すると顔の右側面が緩み、次に左手にも同じ動作を繰り返して、今度は顔全体が緩んだ!
両手で頭を抱える様に垂直に上げる。
スポッ!と、シャンパンを抜く時のあの音を確認して事務係の南井(みない)がツカツカと歩み寄り顔の内側を無地のウエスで拭き始めた。
「冴縞事務次官殿、潤滑剤をお持ちすましょうか?」顔の内側と言っても首から上にハンドマイクの様なモノが飛び出ているだけだった。
「マイク13人衆見参!」マイク13人衆はコロヒト消滅の為に厚労省事務次官冴縞が招へいした冥王星の住人、絶対零度星人だった。
まあ・・・、政府が主体となって上場企業を潰すのはお決まりですからねえ」
「近畿で問題に為っている中古車販売会社を潰すのは政府主体なのですか?」マイク1番と2番が会話をしているオアシスサイトに冴縞が通り掛かり、
マイク2人を観て、「オイ君ら間違った考察をしてはイカン!ユーズドカー販売会社は、自業自得だ。」
「つまりガソリンが高騰している今、ワザワザガソリンを燃やしまき散らして走行する機械を買うバカが居るか?」居ないだろう、そのうち消えるよ。
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