♡ お互いをイメージした香水を作るまで出れない部屋

「お次はなんですかい?」

「香水を作ればいいみたいよ」

 部屋の中央には何やら実験器具のような物が置いてある。

「説明書もある」

「やってみようか」

 香水作り、スタートだ。


①香りをイメージし系統を決める

 アズサはかっこよくて大人っぽい感じだな。だから、ウッディ系にしよう。

②系統のレシピから選んで調合する

 ウッディ系だとレシピは三種類。ビター・スイート・フレッシュ。

 アズサは可愛いところもあるからスイートかな。それだとサンダルウッド? が15滴にバニラが5滴。

 このボトルに垂らすのか。中にもう液体が入ってるけどいいのかな? まあやってみよう。

 私は書かれているとおりにたらし、かき混ぜた。

③数日置いておけば完成

 数日は待てないので調合したらOKだと願いたい。


 アズサの方もできたみたいだ。どんな香りにしたか聞いてみる。

「望は可愛い感じだからフローラル系で作ってみた。スイート&フレッシュって書いてあるレシピを使ってみた」

 アズサに可愛いと思われているのは嬉しい。私も説明する。

「かっこよくて大人っぽいアズサ用にウッディ系で作ったよ。でも、可愛いとこもあるからスイートのレシピで作った」

 お互いのボトルを交換した。

「今すぐつけたいけれど、数日置いとかないとだからね」

「またこの部屋を出て、一緒に遊びにいくときにつけようか」

「そうしよう」

 次のデートの約束を取り付けて部屋を後にした。

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