第12話 機械仕掛けの神
しばらく、魔物達との恐怖の鬼ごっこが続いたが、不思議な建物が目に入ってくる。
それは、ソマリナ星にもある小さな二階建ての一軒家のようなものであった。それは、この星では驚く事にコンクリートで出来ているように見えた。
その建物が視界に入ったのと同時に、追ってきていた魔物達の足が止まる。それは、その不思議な建物には近付けないという雰囲気を醸し出していた。
ラズ達は建物に近付いていくが、それに反し、魔物達は彼達から離れていき、次第に姿を消してしまう。
ラズと田中が不思議な建物の前の近くまでくると、その前に歩を止める。
「何だ、この建物は?」
田中が呟くと、ラズはクレアをゆっくりと降ろす。
「この建物は・・・」
「この建物は何なんだい? 美しいお嬢さん」
田中が微笑しながら言う。
「遠い昔に神様が住んでいたと言われているよ。この建物には近付いてはならないと言われているの。そう、魔物ですら近づくことが許されない場所。ここから離れたほうがいいよ」
「好都合じゃないか。魔物たちも近づけないのだろう。ここでしばらく身を隠そうじゃないか。魔物にやられて、草木が茂った地面を永遠のベッドにするのはごめんだ」
田中の言葉は正論に思えた。ここから離れては、もし、あの魔物達がこの周辺にいたならば、再び襲われかねない。
「駄目だって。呪いがかかっているらしいの。そういう、言い伝えがあるんだから」
「なら、君は勝手にどこでも行くといいよ。俺には君の命なんて関係ない。とりあえず、俺はこの家で一夜を明かす。鍵を壊してでもね。村に戻るわけにもいかないしね」
田中が冷たい口調で言う。彼はクレアにも村人に対しても関心が薄い様に思えた。
「田中さん、そんな言い方って」
ラズが二人の会話に口を挟む。
「君も君だ。彼女を助けたのはただの偽善だ」
「でも、見捨てられないよ・・・」
「なら、君はあの村人達はどうなっても良いと言うのかい? 魔物達は怒りから村人達を虐殺するかもしれない。少なくとも、そのお嬢さんの犠牲があれば、多くの村人達には平穏が訪れたんだ。単純な算数だ。それとも、力であの魔物達を抑えつけたほうが良かったのか? 結局、力には力で対抗しろってこと?」
ラズはその言葉に反論ができなくなってしまう。確かに、それを考えていなかった。ただ、どうしても、あの状況でクレアを助けなかったのが正解とは思えない。
「命に数は関係ないと思う・・・」
「君はいつもそうだな。綺麗事ばかりだ。物事の本質が見えていない」
田中が妙なことを言い出す。
「いつも?」
ラズが聞くと、田中が頭を軽く振る。
「また、やっちゃったな・・・。こんな態度は駄目なんだよな。とりあえず、この建物にお邪魔しよう。クレアちゃんだったかな? 事情は分かるけど、この家に入ろうよ」
「うーん、でも、言い伝えが本当なら・・・」
「うん。それも大事だと思うよ。昔の人が考えてくれたものだからね。でも、それは、生きている人の生活を良くしてくれるものであるべきじゃないかな? このまま、ここを離れれば、さっきの魔物に襲われるよ」
ラズがクレアが言いかけるのを遮る様に言う。
「うん。そうね。言い伝えよりもあなたの言葉を信じるよ」
クレアの言葉に、ラズは嬉しい気持ちになる。彼女の言う様に何かがある建物なのかもしれない。しかし、何があろうと、ラズはクレアを守る事を決意する。
「頼りないけどさ。何かあれば、俺が全力で守るよ」
「まるで、ナイトね。素敵!」
クレアが嬉しそうに言うと、田中が薄目で彼らを見てくる。
「ラブラブな所に申し訳ないんだけど、そろそろ入りたいんですけどー」
田中がからかう様な口調で言う。ラズは少し照れ臭くなる。
田中が扉に手を当てる。宇宙船の様に力づくで開けるつもりだろうか。しかし、予想に反して、扉は簡単に開いてしまう。誰も近づかないと言う認識からだろうか、鍵をかけていないとは、どうにも不用心だ。
扉を開くと、真っ暗な空間が広がっていた。しかし、皆が家の中に入り始めると、センサーか何かが反応したようで、自動で明かりがつく。
「な、何もしないのに明るくなった!」
クレアが驚きの声を上げるが、それもそうだろう。彼女の星にはこの様なものは存在しないのだろうから。
光のおかげで、ラズ達は中の様子を視認することが出来た。二階への階段が目につき、左右にも他の部屋に通じる扉があった。それに、地下に続く階段の様なものも目に入ってくる。
「驚いたね。こんな場所で電気がつくとはね。どんなエネルギーで動いているんだい? 自家発電か? ただ、この建物は何年前からあるの?」
「言い伝えでは、数百年前からあると言われているよ」
田中の疑問にクレアが答える。
「数百年前に出来て、誰も手入れをしていないのに外装も綺麗。更に、未だ機能する家電。地球でもこんな奇想天外な建物は作れないな。まるで魔法のような建物だね」
「魔法か、その源の力だろうな」
ラズが持つ鞄の入り口が開いたかと思うと、そこから、グレンが顔を外に出しながら言う。それを見た、クレアが驚いて倒れ込んでしまう。
「ま、魔物!?」
クレアが悲鳴のような声を上げたかと思うと、その場に倒れ込んでしまう。
「あ、しまった」
グレンが頭を掻きながら言う。田中が人差し指で、グレンの頭を押す。
「ははっ、彼は確かに魔物といえば魔物だね。偽地球産さ。ただ、噛んだりはしないから、安心しなよ」
「そ、そうなの?」
「だって、魔物君と一緒にいる、俺らが生きているのが何よりの証拠でしょ?」
「た、確かに・・・」
ラズはクレアに手を伸ばすと、彼女はそれを頼りに立ち上がる。
「それより、魔法で電気が付くって? 魔法は電気のように使えるってのか? 何を言っているんだ? 君のファンタジー地球ではそうなのか?」
田中の言葉には不快感が混ざっている様に思えた。何がそんなに不快なのか、ラズには分からなかった。彼自身が言う様に、この建物の在り方は魔法か何かとしか説明がつかない様に思えたのだ。
「これが、元来の魔法の使い方だ。それに、そもそもが、魔力の源の何ちゃらエネルギーは、人のエネルギー問題を解決するためのものだしな」
「ん? フリーエネルギーの事? 確立されたのか?」
「そうそう、フリーエネルギーだったな。どうも、横文字は苦手でな。でも、何故、お前が知っているのだ?」
田中の言葉にグレンが怪訝な顔を浮かべる。
「うーん、どこかで聞いた気がするんだけどね。よく思い出せないな。まあ、いいじゃないの。とりあえず、電気が付くのは幸いってもんだ。今日はここで一夜を明かすか! まずは、お家拝見ってね」
田中の言う事は時々、意味がわからない事があった。そして、それを誤魔化している様にも感じてくる。しかし、それを追求したところで田中は答えてくれないだろう。
田中は近くにある右の扉の前まで歩いていく。ラズ達もそれに着いて事にする。
「さあ、何が出てくるかってね?」
田中は扉を開くと、中に入っていってしまう。
「うわっ!」
部屋に入って行った田中が大きな声を上げる。それを聞いて、ラズ達も急いで部屋の中に入る。
部屋の中には机とベッドがあるだけで、簡素な部屋としか思えなかった。ただ一点、机の椅子に一人の人間が座り込んでいた。それは黒色の長い髪をした女性の姿であった。身体は鎧の様な鉄の塊で覆われていた。
そして、その人間の目は見開いていた。赤い瞳を主張する様に。
「人間の死体か?」
グレンが宙に浮きながら、その人間の近くに寄る。
「うむ。これで確信した。これは、人間ではない。それに近い者だ。まさか、スプライトに人型が存在しているとはな」
「スプライト?」
クレアが怪訝な表情で言う。
「あ、いや、何でもない」
グレンが慌てて、自らの発言を否定する。何を慌てる必要があったのだろうか。考えたくないが、それはクレアに関わる事だったのではないだろうか。しかし、それをここで追求するわけにはいかない。彼女を傷つけてしまう話かもしれないからだ。
「まあ、この建物は私が見て回っておこう。人間のお前らは疲れた事であろう」
グレンの言葉を聞き、田中が大きく伸びて欠伸をする。
「そうだな。俺も一回りした後に休ませてもらおうかな。人が住んでいたならどっかにベッドでもあるでしょ」
確かに、緊張感から忘れていたが、ラズも宿では就寝前であり、疲れが体を支配していることに気付く。
ラズと田中は部屋の外に出ようとしたが、クレアが部屋の中で立ち尽くしたままであった。彼は声をかけてみる事にする。
「どうしたの?」
「私と同じ赤い瞳と耳。私と同じ様な人では無い何かなのかな?」
「事情は分からないよ。でも、同じ人間だよ」
「うむ。その通りだ。それに瞳の色よりも性根の方が大事であろう。私はこの星の他の者達の方が好かぬがな」
ラズとグレンがそう言うと、クレアが寂しい笑みを浮かべる。
「おーい! こっちきなよ! 驚くぞ。これ」
部屋の外から田中の声が聞こえて来る。
「行こうよ」
ラズの言葉にクレアが頷き、ラズ達はその部屋を出ていく。
外に出ると田中の姿は無かった。ラズが彼を探す様に辺りを見渡す。
「こっち、こっち」
声がした方向に視線を向けると、田中は地下の階段から、顔だけ出し、手招きをしている。ラズ達は、その手招きに誘導される様に、地下の階段に近づく。
地下の階段を降りると、そこには鉄の様なものに囲まれた部屋に繋がっていた。しかも、その部屋には不思議なカプセルの様な物が横たわっており、その近くには大きなコンピュータの様な物が存在していた。明らかにこの星には似つかわしく無い部屋だ。
「なんなんだい? これは」
田中がコンピュータの様な物の前に足を止めていた。ラズもそちらに向かおうとしたが、近くにあるカプセルに視線が移る。そこには、「この星に百五十年の貢献をしてきたダリアが眠る」と書かれており、中には、眼鏡をかけた老婆が横たわっていた。
「この星と同じ名前?」
ラズが言うと、グレンもカプセルに近づいてくる。
「ダリア・・・。この顔。思い出したぞ。加齢こそしておるが、木村牡丹の事だな」
「何か心当たりがあるの?」
「フリーエネルギーの研究を継いだ人間だ。これで、この星は地球に関わりがあることが確実だな」
フリーエネルギーとは魔力の元になるエネルギーだろう。地球の人間が研究をしていたと言う事だろうか。
「争いを起こす者への裁きの雨?」
コンピュータを見ている田中が声を上げる。ラズがそちらに目を向けると、コンピュータ上に、その様な文字が存在していた。
「あの赤い雨がそうなのだろうな。百五十年前後、ここで何をしていたか知らないが、神にでもなったつもりか」
「百五十年前後も?」
先ほどのカプセルの文字でも疑問に思ったが、人の一生とはそれほど長いものだろうか。グレンが知っていると言う事は地球での人生もあったはずだ。寿命でいえば、二百歳近い事になる。
「地球では長寿化の技術が確立されたんだ。まあ、大体二百歳くらいが平均寿命かな」
田中が口を挟んでくると、グレンが不思議そうな顔をする。
「そこは同じ認識だな。もしかして、お前は本当に地球人か? しかし、何故、魔物と魔法のことは知らぬのだ?」
二人の会話はラズにとっては驚きしかなかった。ソマリナの平均寿命は六十から七十歳前後だろう。地球の人間はそんなに長寿だと言うのだろうか。
その時だ。玄関の方から扉が開く様な音が聞こえてくる。
「何だ? 今の音は?」
田中が警戒した声を上げる。確かに、扉を開ける様な音だった様に思える。
「ちょっと様子を見てこよう。クレアちゃん。薄気味が悪いだろうが、君はこの部屋で待っていてくれ。ラズは俺と一緒に来てくれ」
田中が小さな声で言うと、ラズが頷く。
ラズと田中は忍び足で地下を出る階段まで向かう。
地上に出ると、先ほどと同じ廊下が広がっていたが、ただ一つ、違う光景があった。
家の入り口には、グレンを彷彿とさせる小さな魔物が存在していたのだ。ただ、彼とは違い、髪は短髪の金髪でスーツを着ており、小さなビジネスマンといった感じで、魔王を彷彿とさせる容姿では無かった。しかし、瞳の色は同じ赤色をしていた。
「まさか、この家に入る人間がいるとはね。ここの住人は入れない様にインプットしたはずだけど」
魔物らしき者が話しかけてくる。
「可愛らしいお客人がお出ましで。何の用だ?」
田中が語尾を強めに威嚇する。
「へえ。喧嘩腰の口調とはね。侵入者は君らだけどね」
魔物と田中がそんな会話をしていると、地下からグレンが宙に浮かびながらこちらに近づいてくる。
「むっ? 貴様も魔物か?」
グレンを見ると、魔物が笑みを浮かべる。
「あんた。セシルだろ?」
「私を知っているのか?」
「牡丹に言われていたんだよ。ソマリナの動向を観察するようにってね。神楽より先に、あんたに会えるとはね」
「神楽だと!? 神楽財閥の関係者か?」
二人の魔物の会話はラズには全く意味が分からなかった。
「神楽、神楽か・・・」
田中が呟く。最早、ラズだけ完全に蚊帳の外だった。神楽とは地球に関わる人間なのだろうか。
「その辺はよく分からないよ。俺はここで牡丹に産み落とされた。でもね。あの美しい生き物達がいる地球に帰りたい思いがあるんだよ。あんたを捕まえれば地球に行ける。牡丹も死んで、この星に変化がなくなって、飽きてきたんだよ。俺に捕まっちゃってよ」
「その口調。まるで、神楽の様だな。私が着いていくわけなかろう」
二人が会話をしている時だ。地下から、今度はクレアが姿を現す。
「どうしたの? 何か話しているみたいだけど」
階段から上がってくるクレアの姿を見ると、目の前の魔物が驚いた表情をする。
「外に逃げた魔女か。牡丹の言いつけで、この星の奴らには手が出せなかったんだよね。どの程度の出来なのか試してみたかったんだ。たかが、スプライトだし、ちょうどいいや」
魔物の言葉を聞き、ラズがクレアを守る様に魔物の前に立つ。すると、魔物が嬉しそうな表情をする。
「美しい光景だよ。でも、君には興味が湧かないんだ」
魔物はラズの存在を無視して、クレアに手を向ける。彼が振り向くと、そこには膝を落として苦しんでいるクレアの姿があった。
「気を失ってもおかしくないんだけどね。お姉さん、何か防御魔法を使ったね。大したものだ。俺の魔法を防ぐなんて。もう少し試してみたいな。君らはそう言う存在だ」
魔物はそう言うと薄気味悪い笑みを浮かべる。
「やめよ!」
グレンはクレアに手を向ける。彼の手が僅かに光った様に見えたが、すぐに消えてしまう。
「か、解除の魔法が使えぬ」
グレンの慌てふためく姿を見て、魔物が薄気味悪い笑みを浮かべる。
「セシル。俺の目的はわかるだろ? あんたが着いてきてくれれば、彼らに手は出さない」
魔物は再びクレアに向けて手を向ける。それは、まるで実験動物に魔法を試している様にも見えた。
「い、いや」
クレアから怯える様な声が聞こえてくる。その声を聞いた、ラズの中で初めて感じる感情が込み上げてくる。
「やめろ!」
ラズは怒りの言葉と共に、魔物に向かって走り始める。
「近寄らないでくれる?」
魔物はそう言うと、ラズに向けて手を向ける。すると、彼に凄まじい力が襲いかかってくる。ラズは勢いよく後ろの壁に吹き飛んでいってしまう。田中が急いでラズの元に駆け寄る。
「大丈夫か!」
田中が座り込んで言うが、ラズはそれに答えることが出来ないでいた。彼がラズの顔に口を近づけて来る。
「俺とお嬢さんの事はいい。君だけでも逃げろ」
田中は小さな声で言うと、再び勢いよく立ち上がり、例の魔物に視線を向ける。
「あっちゃー。やりすぎちゃったかな。人は傷つけたくないんだよ」
「散々しといて何言ってんだか。本当、とんだ怪物君だね。俺に勝ち目は無さそうだが、袖振り合うも多生の縁っていうだろ? 仲間をやられて見過ごせないな」
田中は魔物に向かって走り出す。しかし、魔物が彼に手を向けたと思うと、立ったままで悲鳴を上げ始める。
「うぐぐぐ、か、体が捻じ切れそうだ」
田中がそう言うと同時に、彼の体が宙に浮かび、雑巾の様に捻じ曲がる。
「ははっ、すごいね。お兄さんも普通の人間じゃないでしょ? 人間なんて一瞬で捩じ切れちゃうんだけどね。・・・人間じゃないなら構わないよね。ちょっと弱めて、どこまで耐えられるか試してみよう」
魔物は薄気味悪い笑みを浮かべていた。
ラズは田中を助けに向かおうとしたが、身体が全く動かなかった。
ラズは朦朧とした意識の中で、田中との会話を思い出す。力には力で対抗するしかない。確かにそうなのかもしれない。結局、圧倒的な力の前では、話し合いなど何の意味も持たないのだろう。
「ラズよ! 移動するぞ! 魔力を貸してくれ!」
ラズが薄まる意識の中で、グレンの声が聞こえてきたかと思うと、彼がラズの近くに移動してくる。
「もしもーし、さっきの話、聞いていました? 貴方は魔法が使えませんよー。あの人間が使うって言うの? それも見てみたいな」
ラズは朦朧とした意識の中で、以前のグレンの言葉を思い出す。行きたい場所を思い浮かべる事で移動することが出来る。彼はソマリナの事を思い浮かべ、移動をしたいと願う。その思いを受け取った様にグレンが手をみんなに向ける。
すると、魔物を除いた全ての者達の身体が光り始める。
「んっ? その人間の力を借りて、本当に魔法を使ったって言うの? どうして?」
魔物が驚きと好奇心に満ちた表情で言う。
少しすると、魔物を除いた全ての者達の姿が消えていく。
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