12.私のテキトーな創作論?~閑話休題、大都会は夢がある~


 明日、コロナ禍以来、数年ぶりに東京へ出張するのですが、天気予報見て、「35度?!」と身体を震わせている月瀬澪です、今晩は。



 夏は猛暑ですが、東京って、たくさんのドラマが生まれるような気がしています。



 小説を書く身としても、東京を舞台にすると、なんだかワクワクしてきます。今、長編小説をコツコツ、早起きして書いていますが、東京パートに突入してから、筆の進みが順風満帆で楽しさ倍増。


 あれだけ人がいると、満員電車には辟易してしまいますが、なんか、路地裏を歩いているだけで、物語とぶつかりそうな気がします。


 まさに「物語が始まる予感」に満ち溢れているのです。



 私の好きな小説に、北原亜以子きたはらあいこさんが描いた『東京駅物語』という物語があります。明治から昭和の時代を生きる人間のドラマを描いた連作短編集。読んだのは、大学受験が控えていた頃で、たまたま町の図書館で見つけました。高校生ながら、「終着駅」というお話はとても胸が打たれて、涙腺をぎゅっと絞りたくなった記憶があります。


 短編連作って、大好きなんですよね。様々の視点から、登場キャラクターの物語が複雑に絡み合い、ある人から見たら嫌な奴でも、違う視点から見たら「あれれ? めっちゃいい奴じゃん」的な。



 北原亜衣子さんも直木賞を受賞していますが、他にも短編連作で直木賞を受賞した方は森絵都さんの『風に舞い上がるビニールシート』、荻原浩さんの『海の見える理髪店』などもいいお話がつまった小説でした。


 自分で書こうとしたら、短編のお話の数だけ、主人公の設定を練らなきゃいけないので、地獄のようなプロット作業になりますが。



 あぁ、話がそれました。東京の話です。



 新型コロナが流行る前までは、東京へ出張する機会が多くて、羽田空港⇔浜松町を何度も往復していました。都会へ行くために飛行機に乗るっていうワクワク感。好きな音楽聴いて、雲海を見下ろしながら「私いま、世界の一番高いところでコーヒー飲んでるよ!」という無駄な高揚感。



 天気の良い日なんかは、眼下に広がる大都会のパノラマと、東京スカイツリーと東京タワーの二連咲き。



「ここには1000万以上の人の想いが日々飛び交っているのか!」



 なんて、景色に見惚れて、その時は考えもしませんが、物語を想像する身としては、最大のネタの宝庫なのです。



 東京って、素晴らしい。



 ……あの常時サウナ状態の気温と湿度さえなければね……。



 夏に足を踏み入れるだけで、暑さが領域展開してるのかと思うほど、呼吸ができません。鬼殺隊もびっくりだよ。



「そっちって、夏にエアコンいらないんでしょ~?」なんて、東京で知り合った仕事仲間が羨ましそうに笑いかけてきます。

「それは平成ヒトケタまでの話っす。時代は令和ですよ」と意味のわからない返しをしてしまうほどに、北海道も北海道で最近は蒸し暑いのですが、



 それを更に二倍増し増しにしたのが東京の夏!



 私、生まれも育ちも生粋の道産子なので、寒さに耐性があっても、暑さにはほんと、無耐性なのですよ。同じ太陽を見上げているはずなのに、なぜこうも攻撃力が違うのですか。



 よくSFなんかでは、「第三次世界大戦によって東京の空気は汚染されてしまった」みたいな感じの話がありますが、数十年後の東京はホントに、避暑シェルターみたいな中で生活しないとダメな世界線に突入しそうです。


 いっそのこと、東京の街を丸ごと、空に浮かべてしまえと思います。100m標高が上がると、0.6℃気温が下がりますから、高度2000mくらいになれば、12℃下がりますよ。最高気温40℃の気温が28℃! おぉ、快適じゃないですか! 政府提唱のエアコン設定と同じです。電気代大幅節約!



 未来の東京都知事はきっと、選挙の公約でこう述べますよ。



「あまりにも暑いんで、東京、空に浮かべちゃいますよ。あっはははー」



 やっぱり東京は、ドラマと夢で満ち溢れてますね!



 以上、東京夢物語でした。

 今日は創作論と何も関係がないお話でした。



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