10.私のテキトーな創作論⑤~はじめとおわり~
今晩は。
今日は、私のプロローグとエピローグの描き方です。一つの方法ですので、あまり参考にしないでくださいね。
私が物語を構想する場合、エピローグまたはクライマックスについては大抵、最初にどんな場面とするか考えます。
それは、主人公とヒロインがいて、1つの物語に対する答えを提示するような形ですが、提示しない場合も大いにあるでしょう。読者に委ねることも、物語の締めの1つに思います。
エンタメ小説と純文学の違いはそこにあるような気もしていますが、そこはまた今度語ることにします。
私の場合、1枚絵の横に座右の銘(伝えたいセリフ)を添えたような、カルタのような形で場面をイメージしますね。
その対比として、プロローグは最後に書くことが多いかもしれません。エピローグに対する問題や課題提起と言いますが、物語の伏線をそこかしこに散りばめます。散りばめない場合も多いですが。
物語を描くにあたっては、一体何を描いて読者に伝えたいのか――
テーマを決めないと、一体物語を通じて何を描いているのか、よくわからないものが出来上がりますからね。
プロローグは言わば、テーマを伝えるために世界観を提示するものです。
「私はこんな世界や舞台の上に立ち、この言語を使ってあなたに言いたいことがある」
という物語の玄関みたいなものと言ってよいかもしれません。高価な芳香剤と季節の花束を置いて両手を広げて、「さぁようこそ!」とお客様のインスピレーションを最大限におもてなしするのです。
論文やプレゼンなんかでもよくありますよね。一つの問題に対する課題と解決策みたいな。小説もあれと一緒と私は勝手に思っています。プロローグが課題で、エピローグが解決策なのです。
読者を最初の段階で引き込むことは、かなり重要です。だからこそ、物語は最初が肝心と言っても過言ではないのです。ただし、それは至難の業でもありますし、ある種の慣れも必要だと感じます。
短い描写で、いかに世界の沼へ導くか。
世界観を説明するための退屈な文章なんて、不要なのです。それを好む方もいるかもしれませんが、そういう説明はキャラクターの行動で魅せるべきなのです。私はそう思います(自分ができているかは別として……)。
だからこそプロローグは、物語のエッセンスをすべて凝縮した一節であるべきなのですよ。たぶんね。
いいですか。重要なことなのでもう一度言います。
小説の世界(特にWeb小説界隈)では、
「終わりよければすべて良し」ではないのです。
「始まり良ければ最後まで読んでやるか」なのです。
これを肝に銘じて、小説を描いていかねばならないのです!
カクヨムでも、最初の話だけがPV多くて、二話目以降が徐々に減っていくことも往々にしてありますよね?(私だけ?)
つまり、そういうことなのですよ、現実は(ツライ泣)
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