7.私のテキトーな創作論②~魅力のあるタイトルって?~


 小説の名前って、いつ命名しますか?



 一番初め?

 完成した後?

 物語の途中?



 私は小説を書くにあたって、タイトルを決めることが、最初の仕事と思っています。「めっちゃ凝りますよ!」とまではいかないですが、自分が納得のいく言葉を選びます。


 いわば、物語の烙印なのです。タイトルが小説の世界観を決めると言っても過言ではないのです。ペットボトルのラベルのようなもの。

 だから、タイトルには願いを込めています。でも、あまり悩まずに決めることができます。物語の世界の一枚絵が、頭の中にあるから。

 ふわっと、淡雪のごとく、舞い降りてくる。それが私の物語の名前。



 そもそも、タイトルに(仮)ってつけることがね、私は嫌なのです。せっかくタイトルを意識して物語を紡いでいるので、なんだか、借り物の世界みたいで。

 私も完成してからタイトルを変えるというのは、往々にしてあるのですが。物語に則したタイトルの候補がいくつかあって、その中から選ぶようにはしていますが、でもそれって、結局、(仮)と一緒な気がしますね……。


 タイトルもそうですが、章や小段落のタイトルを最初に考えて、目次みたいに一覧にしておくことも好きです。

 このお話で何を言いたいのか明確になりますし、文字数も振り分け易いです。





 ところで、目を惹くタイトルって、なんでしょう?

 読者様に「これは面白そうだ!」と、なんか妙に読みたくなるタイトルとは一体なんぞや?



 世界の名前?

 物語のテーマを凝縮?

 キャラの名前?

 タイトルそのものが伏線?



 流行りの漫画だと、一言で言えたり、略したりして、その漫画が何かわかりますよね。ワンピースとか、ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)とか。流行るものはやっぱり、単純明快なものが良いのでしょう。



 漫画の世界観を示していてわかりやすい。ワンピース、鬼滅の刃。僕のヒーローアカデミア。

 物語の目的になっている。ドラゴンクエスト。

 主人公の名前。のだめカンタービレ。

 タイトルが伏線回収。四月は君の嘘。君の名は。




 こうして並べてみると、タイトルそのものが伏線回収しているような物語が、私は好きな気がします。『四月は君の嘘』を最後まで見たときは「うわぁああああ」ってなりましたもんね。『君の名は。』も良かったです。




 家の本棚にある小説も、ざっと眺めてみました。



・52ヘルツのクジラたち/町田そのこさん

・星をすくう/町田そのこさん

・桐島、部活やめるってよ/朝井リョウさん

・蜂蜜と遠雷/恩田陸さん

・月のうた/穂高 明さん

影裏えいり/沼田真祐さん



 うーん。やっぱり面白い小説は、タイトルから惹かれますよね。

 本屋大賞を受賞した町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』なんて、センスがキラキラしすぎて眩しすぎます。「どんなお話?」と、読んでもいないのにタイトルだけで物語の続きが気になります。

 芥川賞を受賞した沼田真祐さんの『影裏』。短い単語もかっこいい。

 朝井リョウさんの『桐島、部活やめるってよ』の75調風(?)も良いですね。




 こうして見ると、物語のタイトルはとても重要であることが、よくわかります。あなたの作り上げた世界を読者様が手に取るかどうかは、やっぱりタイトルが決めると言っても過言ではないのですね。




 この記事をお読みになったあなたも、おすすめのタイトルをコメント欄に記載してね☆



 ちなみに、私が作った小説のタイトルは、果たして面白そうと思っていただけるのでしょうか。ただの宣伝。


 月を見たい彼女は、ウサギのお面を被る。

 コンタクトレンズ彼女。

 山と撫子。

 時雨。

 先天性価値批判。



 え?

 長文タイトルの話?


 なろう系、Web小説のタイトルについては、また後日!(研究しておきます)



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る