第4話

目が覚めると、私は見知らぬ場所にいた。周りには、森が広がっていた。


私は立ち上がり、周りを見回した。どこか異様な雰囲気が漂っている。


「あれ……?」


私は自分の手を見た。そこには、私の手ではない何かがあった。

それは、白くて細くて、指先には鋭い爪が生えているものだった。


「これは……」


私は自分の体を確認した。そこには、私の体ではない何かがあった。

それは、白くて細くて、胸も腰もくびれもなく、足先には鋭い爪が生えているものだった。


「これって……」


私は自分の顔を確認した。

そこには、私の顔ではない何かがあった。

それは、白くて細くて、目つきが鋭くて、口元には笑みが浮かんでいるものだった。


「これって……ベリオソス?!」


このモンスターが現れることは吉兆であるとされた。

その他いくつかの国で神秘的な存在であるとされる、神に代表されるような人間の意志を超えた存在であった。




◇ つづく...


※ベリオソス

※アルファポリス版では、イラストが見れます。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る