第2話
私は本をレジに持って行った。
店員さんは笑顔で会計を済ませてくれた。
「ありがとうございます。
「そうですか……」
私は無表情で返事をした。
ほとんど同じような
展開も似たり寄ったり。
前々作から、読んでも感動できなくなってしまっていた。
だから、私にはどうもピンとこなかった。
「それでは、お気をつけてお帰りください」
店員さんに渡された本をカバンに入れて、店を出た。
きやすく話しかけられたことに、少し悶々としていた。
(つぎから、あの店で買うのはやめておこう。)
私は気を取り直すことにした。
「さて、家に帰って読むかな……」
今日は土曜日で、学校も宿題もない。暇つぶしにちょうどいいかもしれない。
んぅ? そういえば、あの店員さん、どこかで見たような…。
最近。 どこかで、見たような顔だ。
私は歩きながら考えた。
でも、思い出せない。
「ここまで、出てるんだけどなぁ~」
◇ つづく...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます