【新】Blue ~あの海をまた、二人で~
マクスウェルの仔猫
第1章 好き、という気持ち
第1話 追い出された。
(ううう……夏休みが始まったばっかりなのに追い出された。たった二日間ゴロゴロしてただけなのにぃ)
(『
(バス停の一番後ろ! 夏休みも会えるなんて嬉しい! でも、私に気づいてくれるかな……例えばだよ? はいイメトレ、これ大事ぃ!)
★
『あれ、
『あ、高月君! こんにちわ! お出かけ?(にこっ☆)』
『うん。図書館で勉強しようかと思って』
『そうなんだ! 私も図書館で宿題しようかなって。その方が夏休みの残り、絶対楽しいよね』
『だよね! あ、あの、さ。よかったら僕と一緒に勉強しない?』
『きゃあ、本当?! 学年上位の高月君と勉強したら絶対はかどるし、楽しそう! 嬉しい!』
『よかった。僕も中濱さんに会えて嬉しい(にこっ)』
『えっ? それって……(ポッ)』
★
(そしてそして、高月君も顔を赤らめて……盛りすぎ? ……むむむ! 私、こっからだよっ!)
「……さん」
(でも、さ。夢見たっていくない? 物語みたいに、カッコいい片想い男子とさ? これをきっかけに近づく距離……あっ! ほっぺちゅっちゅはもう少し待って? こ、心の準備……え? 我慢できないの? 高月君、可愛いがすぎるよ!)
「……中濱さん?!」
(なんか、いつも読んでるマンガのヒロイ……こほけほ。ヒロインは盛りすぎかあ、ぐぬぬ……登場人物になった感じ?かも。 にひひー。……あのね? 名前で呼んでほしいな。ほしい、なあ♪)
「な、中濱さん!」
(驚いた顔して、どうしたの? 早く明里って呼んでほしい……あれ? また最初から……? あれれ?)
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