初めまして。
この度は『自作品への意見や提案がほしい方へ』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
一万字ほど拝読致しました。
銃マニアが戦後時代に転生する作品ということで、設定と舞台選びがマッチしていたかと思います。文章や表現も平易なものが多く、読みやすかったです。設定した舞台を表現するにはかなりの技量が求められそうですが、リアル志向の作品ではないようなので、その点はスルーしても問題ない印象です。本作がターゲット層にしているのは十代でしょうか。もしそうであるのならば、作風は読者層に適していたのではないでしょうか。
気になった点としては一つ、文章表現についてです。
ラノベには疎いので内容への指摘は避けますが、文章表現は粗雑な雰囲気が否めませんでした。一応、確認のために最新話も拝読しましたが、小さな違いはあれども第一印象は変わらなかったです。まず、情景描写が少ないです。舞台が現代ではないせいもあるかもしれませんが、全体的にフワッとしていました。それを誤魔化すように台詞と心理描写の応酬が始まるので、上手く物語に没入できません。風土はまだしも、屋敷の間取りなどはネットでも調べれば簡単に出てくるので、もう少し情景の解像度を上げてもらいたいところです。
あとは、基本的な小説のルールの話になります。回を重ねる毎に改善されていたので、把握されているのかもしれませんが、一応説明させていただきます。
・改行後の段落初めは一字空ける。
・感嘆符(!)や疑問符(?)のあとは一字空ける。
・中黒(・・・)ではなく三点リーダー(…)で表記し、偶数個で使う。
などなど。Web小説では小説の基本ルールは重要視されませんが、これらを順守しても損をすることはありません。小説を読み慣れている人ほど、基本が守られていない小説は読まない傾向にあるので、自作を読まれたい欲があるのなら取り入れてみてください。
ちなみに余談ですが、第1話のクオリティは上記の内容も相まって壊滅的でした。第4話まで読んだから書けることですが、企画でなければ第1話の段階で読むのをやめるレベルです。たかが二千字の内容で、残りの十数万字を切り捨てられるのは惜しいことだと思いますので、序盤ほど作り込みに注力していただければと思います。
最後に気づいた範囲で誤字脱字報告などを。
第1話より:隠れていたドラム缶から飛び出しできるだけ体制を低く→「体勢」
第2話より:家政婦とも含めて4人暮らしだが、→家政婦ではなく「女中」or「下女」
第3話より:短めの袴に、縄を撒いている。→「巻いている」
以上になります。
作者様の創作活動の一助となれば幸いです。
作者からの返信
ご指摘ありがとうございます。
頂いたアドバイス等を真摯に受け止め、今後も精進させて頂きます。
編集済
始めまして、猿白です。
まずは企画にご参加頂き、ありがとうございます。
内容は素晴らしいのですが、時代背景を考えると“レバー”よりも梃子(テコ)や棹(さお)とした方が自然ではないかと思われます。
また、個人的には前装式の散弾銃を製作することから開始したほうが良いのではないかと思いましたね。
多少は命中率が下がりますが、威嚇としては悪くないかと。
またライフリングをなんとか加工できれば、ミニエー弾を使用する前装式ライフルが製作できます。
装填時間こそかかりますが、精度を活用した狙撃手を用意すれば戦局を変えることも可能でしょう。
これは眉唾物ですが、400mも離れた敵を火縄銃で撃ち殺した者も居たとか。
低いとは言われますが、朝鮮出兵の際には大陸で『鳥銃』(鳥をも撃ち落とせる精度の銃)と呼ばれる程に命中精度が高かったようです(諸説あり)。
よく言われる50mというのは、ある程度訓練した兵士ならば殆ど確実に敵を撃ち殺せる距離ですかね。
私個人の推測に過ぎませんが、実際には75m近くはあったのではないでしょうか。計測すると分かりますが相当な距離ですよ。
また、作者さんが銃に何を求めるかにもよりますが、戦国時代において連射機能というのは大して重要ではないと思われます。
人は雷鳴を恐れますが、稲光は恐れません。
当たれば怖いですが、戦国での銃の目的は威嚇や騎兵に対する撹乱ではないかと私は思っています。
大音量による不可視の攻撃。音が聞こえれば味方が次々と死んでいく。相当な恐怖ですよね。
そうした総合的な恐怖を克服されたときに、やっと人々は連射性を銃に求めます。
改変する必要なんて全くありませんが、こうした側面もあったのではないかと想いを馳せることにロマンがあると私は考えます。
長文、失礼しました。
これからも執筆頑張ってください。応援しています。