第3話 いざオリクト鉱山へ

朝。小鳥のさえずりと共に目が覚める。

「ゴー君、おはよ。」

 先に起きていたゴー君に声を掛け、寝間着から着替えて一階に降りていく。

 誰もいないダイニングを素通りしてキッチンに入る。

 エプロンを着けて、氷の魔石の魔石を仕組んだ木箱から卵を取り出す。

 厚みのある鉄板を炎の魔石で熱して、その上に卵を落とし焼いていく。

 焼きあがった目玉焼きを皿に乗せ、テーブルに運んでいるとトライゼルが二階から降りてきた。

「あ、先生、降りてきたんですね。丁度朝御飯の支度が終わったので食べませんか?」

「ああ、じゃぁ頂こうかな。」

 二人はそのまま席につき、ゴー君が運んできたパンを貰い朝食をとりはじめる。

 普段と変わらない朝の時間にトライゼルは思わず笑みが零れる。

「どうしたんですか、先生?急に笑って。」

「いや、あまりにも普段通りでお前が旅に出るなどと思えなくてな。」

「……そうですね、実は私もこれから旅に出るなんて実感が無いんです。」

 レピスは小さく笑いながら話を続ける。

「ゴーレム使いの修行が上手にできなかった私がゴー君と契約を結ぶことができて、先生のお師匠さまから大事な研究を託されたなんて夢にも思いませんでした。」

 そう言うレピスを見て、元々ゴーレム使いの素質は十分だったし遅かれ早かれローブを渡す予定だったんだがな、とトライゼルは思った。

「あ、お皿片付けちゃいますね。」

 レピスは空いた皿を洗いにキッチンへ向かった。

 そうした普段通りの風景は過ぎていき、出発の時となる。

「……本当に行くんだな。」

 トライゼルは少しだけ寂しそうに語りかける。

「ええ、ちょっぴり不安ですけど、ゴー君と一緒ならなんでもできちゃう気がするんです。」

 そう語るレピスの目は未知なる冒険に対する憧憬で溢れていた。

 その目にトライゼルは若き自分を視た気がした。

 トライゼルは小さく笑い、声を高らかに声援を送る。

「この先、数々の困難や冒険が君達を待っているだろう。しかし君達ならやり遂げられる!そう信じているよ。」

「……はいっ!」

 レピスは嬉しそうな声で返事をしたあと深々とお辞儀をした。

 その目元には輝く物が溜まっていた。

 ゆっくりと頭を上げ、レピスは決意を新たに表情を引き締める。

「ゴー君、行こう!」

 ゴー君は頷きレピスの後をついていく。

 レピスはしばらく歩を進めると何かを思い出したかの様に振り返り、

「せんせーーーーーー!!ちゃんとご飯食べて下さいねーーーーーー!!」

 と、手を振りながら叫んだ。

 トライゼルはその言葉に思わず吹き出す。

「何事かと思えば……善処するよ、できるだけね。……さて。」

 トライゼルは先日レピスを向かわせた山の方向を向き、

「調べさせて貰いますよ、師匠。あんたが何をしたいのか。」

 ◆

 レピスは挨拶がてらラビ村に立ち寄っていた。

 ラビ村の人達には幼い頃からお世話になっており、暫しの別れを告げるために訪れたのだ。

 挨拶をしてまわり最後に特に面倒を見てくれた果物屋に向かった。

 レピスの顔をみたおばさんは袋を抱えながら駆け寄ってきた。

「レピスちゃん!先生から認められたんだって?良かったねぇ。頑張ったもんねぇ。あ、旅に出るらしいじゃない?これ持っていって!」

 そういうと果物屋のおばさんがリンゴなどを詰めた袋を手渡す。

「旅、頑張ってね!!いつでも帰ってきていいからね!」

 レピスはおばさんに礼を言うと果物屋を後にした。

 その後ろ姿を見送っていた果物屋のおばさんに村長が声を掛ける。

「行ってしまったね……。ラビ村も少しばかり寂しくなりそうだよ。」

「永遠の別れってわけじゃないけれども、やっぱり寂しいもんは寂しいさね。それに……」

 おばさんは少し不安そうに表情を浮かべる。

「お供が付いてるとは言え、あの子がアレに出会わないか心配だよ。」

 ◆

 レピス達はオリクト鉱山に向かうため、月光の森を進んでいた。

 月光の森は様々なモンスターや動物が生息している穏やかな森だったのだが最近になってブラッディ・ベアが現れる様になったらしく、ラビ村では不用意に近づかないようにと注意喚起がなされていた。

 その情報を聞いたレピスは別の道が無いかと地図を確認したが、月光の森を通る道以外はどれも数ヶ月はかかり到底現実的では無かった。

 その為、ブラッディ・ベアに出会わないように情報を集めて比較的安全なルートを算出して月光の森を抜けることにしたのだ。

「ブラッディ・ベアか……、ここら辺で現れることは無いって思ってたんだけどな……。」

 レピスは不安気な声で独り言ちる。

 その土地に生息している熊が長年に渡り獲物や大気から魔力を摂取することによって変異したものがブラッディ・ベアと呼ばれ恐れられる。

 しかし月光の森の魔力量はブラッディ・ベアに変異する程ではないはずだった。

 この前来た時より遥かに多い魔力量を感じる────。

 レピスは異常に多い魔力量を感じながら森の奥へ歩みを進める。

 森の中心部に近づくほど空気が張り詰めていき、異様な雰囲気が森を支配していた。

 雰囲気に呑まれぬ様にと足を進めていたレピスは開けた場所にたどり着く。

「暗くなってきたことだし休憩しよっか。ゴー君、枝を拾ってきてくれる?」

 こうして一通りの準備を終え、野営をしていた時だった。

 ガサガサと草木が揺れる音が周囲に響く。

 レピス達は警戒し戦闘態勢をとる。

 張りつめた空気の中、草木を搔き分け現れた音の主、それは、

「ムーン・ウルフ……!?」

 額に三日月の様な模様を刻んだ狼、ムーン・ウルフがレピス達を睨みつける。

 しかし、レピスはムーン・ウルフの異常に気づいた。

「あのムーン・ウルフ、もしかして……?」

 何かに気づいたレピスは杖を納めムーン・ウルフに近づく。

 ゴー君が見守る中、レピスは一歩、また一歩と近づいていく。

 レピスとムーン・ウルフの距離が一定まで近づいた時であった。

 ムーン・ウルフが飛びつき、レピスの腕に嚙みついた。

「────っつぅ……!」

 レピスは激痛のあまりに膝をついてしまうが、レピスは嚙まれていない腕でムーン・ウルフの腹部に手を当てて治癒魔法を唱える。

「これで大丈夫……だよ。」

 そう微笑みかけるレピスにムーン・ウルフは戸惑いながらも口を離し距離をとる。

 嚙まれた腕に治癒魔法をかけるレピスにゴー君が駆け寄る。

 ムーン・ウルフは警戒しつつも、森の奥へと消えていった。

「……良かったぁ~!!」

 レピスはその場でへたり込む。

 ムーン・ウルフの負傷を察したレピスの身体は考えるより先に動いていた。

 これは分の悪い賭けだった。もしも抵抗が激しかったらこの程度の傷ではすまなかったかもしれない。

 だがレピスの思いが伝わったのか、ムーン・ウルフはその場を離れてくれた。

 しかし何故ムーン・ウルフが一匹で現れたのだろうか、通常、ムーン・ウルフは群れで行動するのだが先程の個体にはそういったものが見られなかった。

 ……あの負傷から察するに何者かに襲われ群れが散り散りになってしまったのだろう。そのムーン・ウルフの群れを襲った犯人、恐らくそれは、

「ブラッディ・ベア……だよね。」

 すぐそこにまで迫る魔獣の影にレピスは不安を募らせる。

 ゴー君はそんなレピスに駆け寄り力こぶを作るかのような仕草をしたあとに自らの胸を叩く。

 その一連の仕草を見たレピスは思わず顔を綻ばせる。

「自分が付いてるから心配いらないって?……そうだね、心配させてゴメンね。」

 少しだけ表情が明るくなったレピスは空を見上げる。

 夜空には満天の星々が瞬き、月が静かに輝いていた。

 ◆

 一夜明け、レピス達は野営地を離れ森の出口を目指す。

 ブラッディ・ベアに出会わぬよう慎重に、しかし迅速に森の中を進む。

 こうして森の中を進んでいると、開けた道に出た。

 轍が薄っすらと残っており、この森を安全に抜けるための道なのだろう。

 あたりを見渡すと、道の傍らに看板が立っており、そこには『この先、エルーク街道』と書かれていた。

 エルーク街道はマディシア王国とオリクト鉱山付近の街を繋ぐ街道だ。

 この看板通りならば、この先に出口がある。

 レピスはほっとして胸をなでおろし、一息つき気を引き締める。

 そうしてレピス達は出口に向かって歩きはじめた。

 しばらく歩いていると木々の隙間から光が見えてきた。

 これで森を抜けられる、そう思ったレピスの耳に異様な音が届く。

 バキバキと木々が倒れる音が近づいてくる。

 レピスは杖を構え、ゴー君は臨戦態勢を取る。

 それは森の木々をなぎ倒しながらレピス達の前に現れた。

 体長はレピスの3倍近くあり、全身にはドラゴンのように分厚い鱗が鎧の如く生えていた。

 その分厚い鱗に覆われた丸太の様な腕には異常な程長く鋭い爪が怪しく光る。

 それは最早レピスの知っているブラッディ・ベアでは無く、魔獣と呼ぶにふさわしい怪物だった。

 ブラッディ・ベアは血走った眼でレピス達を見据えると躊躇なく襲い掛かってきた。

 その剛腕を振り回しながら迫りくるブラッディ・ベアにレピス達は防戦を強いられる。

 隙をついて攻撃を仕掛けるも、その分厚い鱗の鎧に全てはじかれる。

 やっぱり、攻撃が効かない……!だったら鱗の無い正面から────。

 レピスは正面への魔法攻撃を試みる。

「光の矢よ、敵を穿て!」

 周囲への被害を最小限に抑えるために炎の魔法を使わず、魔力の矢を放つ。

 魔力の矢は真っ直ぐに飛んでいきブラッディ・ベアの腹部に突き刺さる。

 しかしブラッディ・ベアの動きは止まらない。さらに早く、激しく、苛烈に責め立てる。

 ブラッディ・ベアの攻撃はその鋭い爪で切り裂くのみ、しかし全てが規格外ゆえに思わぬ効果を発揮していた。

 その剛腕を振り回す度に木々は倒れ、大地が抉れる。それらが敵対者を襲うのだ。

 小石一つにしてもとてつもない速度で飛んでくるそれは直撃したらひとたまりもなく、攻撃への対処をさらに困難にさせる。

 レピスは致命的な攻撃を当たらないように徹するも、絶えず飛んでくる小石や砂利がレピスの体力を削っていく。

 このままじゃ勝てない……、余りにも規格外すぎる────!

 レピスは思考を巡らせるが、ブラッディ・ベアはその思考の隙をつく。

 爪をより深く地面に突き刺し、思いっきり振りぬいた。

「しまった────!」

 大量の土砂がレピスを襲い、視界が塞がれる。

 レピスが土砂を掃い視界を確保するが、すでに遅く、ブラッディ・ベアは目と鼻の先に迫っていた。

 ブラッディ・ベアの剛腕が振り上げられ、レピスに狙いを定める。

 レピスが咄嗟に防御魔法を唱えた次の瞬間、剛腕がレピスを襲う。

「かはっ……!」

 吹き飛ばされ木に叩きつけられたレピスは意識を失いかけるが何とか踏みとどまる。

 力なく倒れこむレピスにトドメをさすべくにじり寄るブラッディ・ベアの背後からゴー君が攻撃を仕掛ける。

 ゴー君はブラッディ・ベアの反撃を避けつつも攻撃するが、対格差かそれともただひたすらにタフなのか、ブラッディ・ベアは意にも介さない。

 この隙にレピスは何度も立ち上がろうとする、何度も、何度でも、いくら倒れようとも。

 まだ……諦めない、諦めきれない!まだ私の冒険は始まったばかりなんだから!

 レピスは力を振り絞って立ち上がり、杖を構える。

 視界が霞む、腕に力が入らない。呼吸が荒い、血の味がする。

 レピスは詠唱を開始しようとするが、満身創痍の身体は限界だった。

 大量の血を吐き出しレピスは膝をつく。

 レピスの状況を見たゴー君の一瞬の隙を突き、ブラッディ・ベアは一撃でゴー君を地面に叩きつけた。

 そのまま動けないゴー君にトドメをささんとブラッディ・ベアが腕を振り上げたその時だった。

 咆哮と共に一匹の獣が飛び出し、ブラッディ・ベアの喉元に食らいついた。

 ブラッディ・ベアはたまらず喉元に食らいついた獣を振り払う。

 振り払われた獣はレピスの前に着地してみせた。

 レピスは目の前の獣を知っている。

 その白銀の美しい毛並みと額に浮かぶ三日月模様を知っている。

「ムーン・ウルフ!?どうして……?」

 ムーン・ウルフはレピスを一瞥すると遠吠えをあげた。

 その遠吠えに呼応して、続々とムーン・ウルフの群れが茂みの中から現れる。

「ちゃんと、仲間に会えたんだね……、良かった……。」

 ムーン・ウルフは合図を出すと群れはレピスを取り囲み一斉に遠吠えをあげはじめた。

 その不思議な光景にレピスは昔読んだ図鑑の一文を思い出した。

 確か、ムーン・ウルフは遠吠えを共鳴させて傷ついた仲間を癒すって……。

 遠吠えが終わりレピスは自身の傷が癒えている事に気付く。

「治してくれたんだね、ありがとう。」

 近くにいたムーン・ウルフの頭を撫で、レピスは再び立ち上がった。

「ゴー君、起きて!」

 呼びかけに応じて、再起動したゴー君は飛び起きブラッディ・ベアの顎に一撃をいれた。

 予想外の一撃を貰ったブラッディ・ベアはよろめく。

 踏ん張り、態勢を整えるブラッディ・ベアにレピスは魔力の矢を放つ。

 ブラッディ・ベアは腕の鱗でそれを弾く、しかしゴー君とムーン・ウルフの間髪を入れず繰り出される追撃に反応しきれない。

 徐々に押されていくブラッディ・ベアの異変にいち早く気付いたのはレピスだった。

「皆、離れて!!何か様子がおかしい!!」

 その言葉にゴー君とムーン・ウルフはブラッディ・ベアから一度距離をとる。

 ブラッディ・ベアは不規則に唸り声を上げたあと蹲ってしまった。

 奇妙な静寂が森の中を流れる。

 ある種の緊張感を含んだ空気が森を支配し、森の生物全てが息を潜める。

 その静寂の中、一つの鼓動が響く。不気味に脈打つその鼓動はブラッディ・ベアから発せられていた。

 鼓動は段々と早く大きくなっていく。

 鼓動が森全体に響き渡るほど大きくなった時、ブラッディ・ベアがゆっくりと起き上がる。

 ブラッディ・ベアは森全体を揺らす咆哮をあげた。

 その咆哮に呼応してブラッディ・ベアの身体が変化していく。

 鱗が腹部を覆いつくし、背中からは鋭い爪のようなものが生え、顔は完全に鱗で覆われた。

 腕には無数の棘を携え、長く鋭い爪はより凶暴に変化した。

 しかしその眼は最早正気ではなく、心身ともにの魔獣に堕ちたことを物語っていた。

 その悍ましい風貌にレピスは圧倒されかけるが、気を確かに持ち杖を握りしめる。

「ゴー君、行くよ!光よ、我らに力を与えたまえ!!」

 レピスは効果付与エンチャントの魔法で自分達を強化する。

 効果付与エンチャントは持って3分程度だろう。

 ブラッディ・ベアとレピス達は睨み合い、動きを探る。

 互いの間に静寂が流れる。

 静寂を切り裂いて先に動いたのはブラッディ・ベアだった。

 先程までとは比にならない速度で攻撃を繰り出される攻撃をレピス達は避けつつ隙を探る。

 生半可な攻撃は全て弾かれてしまい動きを止めることさえままならない。

 レピスはふと気づいた。ブラッディ・ベアの腹部から多少だが出血があることを。

 もしかしてあの傷は────!

「ゴー君、お腹を狙って!」

 ゴー君はまず頭部に攻撃を仕掛ける、ブラッディ・ベアはそれを防ぎ反撃を試みる。

 それがゴー君の狙いだった。

 反撃をかわしガラ空きの腹部に打撃を打ち込む。

 一部の鱗が剥がれ、ブラッディ・ベアは血を吐き悲鳴をあげる。

 その隙に、ムーン・ウルフの群れは連携して攻撃を仕掛ける。

 波状攻撃によって全身の鱗は剥がれ落ち、追い詰められたブラッディ・ベアは限界に達していた。

 ブラッディ・ベアは咆哮と共に膨大な魔力を放出しムーン・ウルフの群れを吹き飛ばす。

 そしてこの傷を負わせた原因であるレピスに狙いを定め暴走した機関車の如く走り出した。

 レピスは迫りくるブラッディ・ベアに標準を合わせて魔法を放つ。

「光の矢よ、敵を穿て────!」

 魔力の矢は迫りくる腕の隙間を抜けてブラッディ・ベアの頭部を穿つ。

 ブラッディ・ベアは地に倒れこみ、ピクリとも動かない。

 レピスは動かなくなったブラッディ・ベアの前にしゃがみ手を合わせる。

 しばらく黙祷した後にレピスは立ち上がる。

「ありがとうゴー君、……それに、ムーン・ウルフの皆も。」

 ムーン・ウルフの群れはレピスとしばらく見つめあった後に森の中に消えていった。

「よし!行こうゴー君!」

 レピスは再度道なりに沿って出口に向かう。

 こうして森を抜けたレピス達にムーン・ウルフの遠吠えが届く。

 ムーン・ウルフとの不思議な絆を感じたレピス達は歩みを進める。

 目指すはエルーク街道の先に待つシデロ鉱山。

 レピス達の冒険はまだ始まったばかり……。

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