その12

 伽羅さんが家に帰ってくることが決まって翌日。最近の僕の中では早い時間、以前までであれば普通の時間に起きて、うちに泊まった少女たちの朝ごはんを用意する。


 朝ごはんと言っても簡単な、一枚のトーストとそれに載せるベーコンエッグくらいのもの。あとは申し訳程度の食物繊維として、コールスローを入れたコンソメスープ。一人で生活するだけならこれでも十分だったが、伽羅さんが帰ってくるならこれからはもう少し食事にも気を使わなくてはならない。手間と言えば手間だが、それを嫌とは思わないくらいには、僕のメンタルは回復していたらしい。


 いい傾向なのだろう。きっと、いい傾向なのだ。辛いことから目を逸らして、痛みを忘れて、日常に戻る。人の機能として考えれば、そうすることはいいことなのだ。当たり前だ。傷が治らないように引っ掻き続けるなんて、まともな人間がやることじゃない。


 そうわかっていても、それに執着したくなる気持ちを抑えながら用意を済ませて、そのまま二人が学校に向かうのを見送る。お邪魔しましたではなく、行ってきますと言った伽羅さんが嬉しそうに見えたのは、きっと気のせいではないはずだ。


 少しだけ早い時間に家を出た二人がそのまま隣の家に入っていくのを見て、僕は片付けと掃除を始める。ふたりが直接学校に行かなかった理由は、縁呪の支度のためだ。昨日の夜一度家に寄ったことで、必要なものが全部うちにあった伽羅さんとは異なり、縁呪の制服や鞄は自分の家にある。



 そんなことは今はあまり関係なくて、急いで掃除を進める。今日の学校終わりには伽羅さんが帰ってくるのだから、汚れが溜まった家を綺麗にしなくてはいけない。元々は定期的にしていた掃除もサボって久しく、やらないといけないことはいくらでもあるのだ。


 それに、体だけでも奏が帰ってくるのだ。この家を見て、汚いと思われるのは避けたい。保護者として、父親として、娘の前ではかっこい父でありたい。


 その一心で掃除を進めれば、しばらく放置していた汚れもみるみるうちに綺麗になっていく。こうして順調に部屋が綺麗になっていけば、胸の中に溜まっていた澱のようなものも消えていくような気がするのだから、人間というものは不思議だ。


 久しぶりに目標を持って行動し、体を動かしたことで気分転換になる。鏡に映る自分が、とても家族を失った人間には見えないくらいイキイキしているように見える。そのことを自覚するのと同時に、なにかすごい気持ち悪さを感じた。こんなふうにしていていいのかと、僕の中で何かが囁いてくるのを感じる。


 人のために自分の心を消してしまった奏が、奏のために目覚めることがなくなってしまった結がいるのに、僕が何も出来なかったせいで大切な家族たちを失ってしまったのに、僕はこんなふうにしていていいのか。二人に対して、申しわけないとは思わないのかと、内側から声がする。


 その声を振り払うために、黄色の線香に火をつけた。僕の心に平穏をもたらしてくれる、甘くやさしい香り。物理的に頭を振りながら良くない気持ちを払って、他にしなければいけないことはないか考える。やっておいた方がいいことや、やっておくべきことは結構いくらでもあるのだが、そのどれもこれもがいっぺんにできるわけではない。道具を用意したり、今から始めるには時間がかかるものだったり、考えなくてはならないことは沢山ある。


 いくつか頭の中でリストアップして、その中からすぐにできてかつ優先度が高いものを選べば、一番は買い物だ。大したものが入っていない冷蔵庫の中にものを詰めて、僕のお昼から明日の朝ごはんまでのものを、最低二人分用意しなくてはならない。




 そうと決まれば、早速家を出る。掃除に時間をかけていたこともあって、いつの間にか時間は昼過ぎ。お昼を用意するにはもう遅い時間だが、食べないのはそれはそれで健康に悪いので、軽くつまめる程度のものを少し。


 それなりの量を買って、こんなに買うのなら車を出せばよかったと少し後悔しながら家に帰ると、玄関を開けてすぐにほんのりとキンモクセイを感じる。心の中にあった後悔が少し和らいで、少し運動をしたと考えればいいかとポジティブな考えになれた。


 掃除が一通り済んで、買い物もある程度揃えば、今日中にやらはなくてはいけないことはもうほとんどが済んだと言える。あとは伽羅さんと合流して、ほとんどないらしい荷物を運ぶ程度。これから新しく掃除をするにはすこし余裕がなくて、何もせずにいるには落ち着かないくらいの微妙な時間だ。


 どうしようか少し考えて、思い出したのは昨日二井からたくされた伝言。ユウキが僕のことを読んでいるというものだ。わざわざ人伝に言わなくても、メッセージのひとつでも使えばすぐなのに、何故かユウキは緊急じゃない連絡ではこれを使おうとしない。


 我が友人ながら面倒な習性だと若干呆れつつ、今から向かっていいかとこちらから聞いてみると、すぐに既読が着いてOKのに文字が送られてくる。


「グラビティはインセンスと一緒に暮らすプル?アップルンは、グラビティが一人暮らしじゃなくなったら気軽に絡めなくなるからいやプル!」


 アポを取れば、念の為いつでも変身できるように少女化する薬を持って管理局に向かう。車に乗り込んだところでどこからともなく現れたリンゴが僕に対して不満をぶつけるが、このリンゴからそんなことを言われたくらいで伽羅さんを拒絶できるわけがない。


 うるさいから出てくるなと伝えて、まだプルプル文句を言い続けるアップルンを無視する。運転をする時は高い集中力が必要だから、返事をしないのは僕が悪いのではなく、車に乗っている時に話しかけてくるアップルンが悪いのだ。たとえ話しかけてくるのが他の人であれば全く気にせず話していたとしても、アップルンが悪いのだ。


「グラビティ、ちゃんとアップルンの話を聞くプル!相手をするプル!面倒を見て、お世話するプル!」


 お前の面倒を見ることになるのならきっと僕はネグレクトするよと思いながらまた無視していれば、アップルンは次第に静かになった。まともに相手をしようとすると疲れるだけだから、こうして放置している理由がある時は楽だ。


 契約に縛られているとはいえ、こいつの協力がなければ僕は魔法少女に変身できず、一般無職成人男性でしかなくなってしまうのだから、極端に嫌われることだけは避けなくてはならない。


 正直なところ、現状で既に好かれるようなことはしていないので、多少の険悪さは覚悟しているのだが。そもそも僕がこのアップルンのことを好きになれない時点で、一般的な魔法少女とマスコット妖精の関係を築くのは不可能なのである。僕らの場合はカスコットの人格のせいでもあるが。



 運転に集中するためと言いながら、思考があっちこっちに飛び回りつつ、時々アップルンの相手をしていれば、程なくして管理局に到着する。そもそも僕と結二人の職場だったこともあり、管理局の建物は我が家からそれほど離れていないのだ。まあ、僕が建てた家ではなくもういない両親が残してくれた家だったのだが。



 いつも通り受付に並んで、今日はお見舞いではなく面会の約束だと伝えれば、話が通っていたらしいスタッフからはすんなりと通される。関係者以外立ち入り禁止と書かれた扉をいくつも抜ければ、辿り着くのはひとつの部屋。僕の唯一の友人である勇気に与えられている部屋だ。


 本来なら管理局のスタッフでもそうそう訪れることのない部屋に一人で向かわされたのは、当然と言うべきか僕がユウキの部屋に来る常連だからである。それなら面倒な入構手続きなんて飛ばしてしまえばとも思わないでもないが、テーブルの上にフリスクのために離席中と書かれたメモを置いている友人は、客観的に評価すれば超がつくほどの有名人で、その気になれば管理局のトップの首を飛ばせる人間である。誰でも会えるようにするべきではない。


 そんなことはともかく、ユウキを待っている間手慰みに少女化する薬をコロコロ鳴らして遊んでいれば、水の流れる音がしてトイレの扉が開いた。


「おやしげる、待たせてしまったかな?ところで何の用だい?」


 スッキリ!と書いてある顔で、ハンカチで手を拭きながらトイレから出てきたのは、僕の友人のユウキ。自分から呼び出しといてふざけた態度だが、この友人がふざけているのはいつものことである。


「それはこっちのセリフだよ。たぶん薬のこととか、そんな感じの理由だろうけど、何も伝えずに呼び出すのはやめてくれ。何を用意すればいいのかわからなくなる」


「おや、正解だ。さすが僕の友だ。僕の考えること、伝えたい用事は察してくれるんだね」


 うれしいなぁと、大して嬉しくもなさそうに言うユウキ。言っても絶対反映されないことはわかっているから言わないが、友だと言うのであれば僕からのおねがい、用事がある時は先に内容を伝えろという話も聞いてほしい。


「そう、君の言う通り、薬のことだよ。そろそろカワルンデスが切れる頃だろうから補充するのと、使ってみてどんな感じかのヒアリング。あとは、そろそろ僕に聞きたいことがあるんじゃないかと思ってね」


 ほら、追加だよと言って投げ渡されるのは、僕が少女になる時に使っている薬の瓶。カワルンデスという安直な名前に言いたいところはあるのだが、きっとこの友人は適当に言っているだけで、薬に名前なんてつけていない。新しく作る装置の名前も、薬の名前も、その時の気分でコロコロ変えてしまうのがこの友人なのだ。論文に書く時にもその癖が変わることはないため、新作の論文を出す度に関係者が解読をしているのが魔法研究の界隈である。酷い研究者だな。



 こんなのが第一人者だなんてと魔法研究界隈に同情しながら、聞かれた通りに薬の使用感を伝える。使った直後に猛烈な眠気に襲われることや、メンタルが著しく不調になったこと、その他感想なんかを一通り伝えると、ユウキはメモすら取らずにそうだろうねと言った。


「概ね、と言うよりも完全に僕が予想していた通りの結果だったね。正直、少しつまらないくらいだ。特に改良はしていないから、今後も気をつけて使ってくれ」


 正直つまらないくらいだよとため息をつくその姿は、とても友人に対するそれとは思えないが、これでもユウキにしてはとても友好的なのである。正直ユウキ以外の人にされたら一発で友達を辞めるくらいの扱いだが、僕らはお互いにお互いを唯一の友と呼び合う仲なのだ。


「それで、他になにか君からも僕に用があるんだろう?誤魔化しちゃあいけない。重と僕の仲じゃないか。相談くらい何時でも乗るよ?」


 僕のことを、内側まで見透かすような気持ちの悪い目。その目でこちらを見ながら、ユウキはいけしゃあしゃあとそんなことを言う。以前僕が初めて少女になった時の態度とは全然違うのだが、そのことを指摘したところで意味が無いことは理解していた。


「伽羅さんが、家に帰ってくることになったんだ。それで、僕がこれからどうするべきなのか、どう振舞っていけばいいのかを少し考えていてね」


 指摘したところで意味はなく、隠したところで暴かれるのはわかっている。なら、最初から素直に伝えた方がいい。時間も無駄にならないし、この友人はなんだかんだで僕のためになる答えを迂遠に伝えてくれるのだ。


「伽羅さん、あの迂愚の少女ね。そんなものはどうだっていいじゃないか。あの子は君のことを親代わりだと思っていて、優しい父親であることを望んでいるんだ。重がそれに応えたいと思っているのであれば、その通りに振舞ってあげればいい。簡単なことだろう?」


 頭でわかっていても、実行するのは難しいのだ。思考と行動、理想と現実を合わせられる人なんて、極わずかにしかいないのだから。それはともかく、迂愚という言い方は流石に伽羅さんに失礼なのではないかと思う。


「君はその気になればできる側の人間さ。僕が保証してあげよう。それと、迂愚っていうのは元々あの子自身が言い出したんだよ。とっても自己紹介が上手だから僕も感心したものだ」


 伽羅さんが迂愚なんて言葉を知っているわけがないだろう。どうせまた、適当な発言から漢字変換でおちょくったに違いない。ユウキがたまにするいじり方だ。された方はだいたい意味がわからず、本人も説明してくれないことから帰ってから真実を知ることになる。僕もよくやられたものだ。


「流石は友だ。僕のことをよくわかっているね。ところで、さりげなく君も迂愚ちゃんについて酷いことを考えているって自覚はあるかな?なさそうだね。まあどうでもいいか」


 少し呆れたように僕のことを見るユウキ。言っていることはまあそうだが、僕には伽羅さんが迂愚という言葉を知っているとはとても思えない。もし知っているとすれば、それはこの悪い大人の影響でまず間違いないだろう。


「正解だけどね。ところで重、君が本当に話したかったことって、こんなことだったのかな?」


 こんなこと、という言い方は少し失礼なように思える。確かに、解決策がわかっていて、答えも見えている悩み事なんてユウキからすればしょうもないものに思えるかもしれないが、それでも僕にとってはそこそこ大きな悩み事なのだ。


「うん?違うだろう。君が本当にしたかった相談はこれではないはずだ。君が本当に聞きたかったことは、僕に教えてほしかったことは、イノセンス・インセンスとの接し方なんかじゃあない。僕に聞く前から、自分の中で答えを持っているような内容じゃあない。君はその程度のことで、僕を頼ろうとはしないんだ」


 見透かすような目。僕の表面だけじゃなく、心まで、脳の作りまで見えているんじゃないかと、X線を認識しているんじゃないかと思ってしまうような目だ。僕自身よりも僕を理解しているかのような口ぶりで、ユウキは僕に問いかける。


「君が悩んでいるのは、自分の娘のことだろう?本当の娘じゃない少女のことなんかじゃなくて、たった一人の娘、血を分けた唯一の家族。奏ちゃん、あの子のことだ。もう見れないはずのあの子の心がわかると語る子の言葉が本当か、それが知りたかったんだろう?」


 その言葉に、違うとはいえなかった。言い方としては、言い回しとしては否定したいところが多分にあったが、結論としては間違っていない。僕は確かに、心のどこかで知りたかったのだ。


 でもそれは、小幸さんの言葉が本当かではない。あの子の言葉が真実なのかを知りたいのではなく、ユウキの口から、奏の心は無事だと、生きているのだと保証されたかっただけ。体があって、心も無事なら、まだ希望を持てるから。また奏に会えると、そう希望を持てるから。その希望を失うのが怖いから、小幸さんの言葉の真偽を知るのは怖かった。


「そうだ。しっかり自分のことを分析して、悩む姿が人間には似合う。重は特にだね。だから安心してくれ。僕は奏の心が生きているとも、死んでいるとも言わない。この答えは、君には教えないままにしてあげよう。自分の目で見て、考えて。そうして答えを出すんだ」


 その言葉に、安心してしまった。奏の心はもうないとユウキから告げられることがなくて、安心してしまった。安心、してしまったのだ。ニヤニヤと笑うユウキが、辛い真実を告げなかったことに。


 そして同時に、僕が無意識下で避けていた思考をわざと露わにする友人の悪質さに、少しだけ気分が悪くなる。確かに自覚して考えなくてはならないことだけど、こんなやり方をしなくても良かったのではないかと不満に思う。


「悪いね。けれど僕は、君がそうして苦悩している姿を見るのもまた好きなのさ。友の人間らしさを見るのも、僕の楽しみだ。苦悩して、その果てに何かを決める時の君はとても輝いているからね」


 ごめんごめんと口先だけで謝るユウキは、まず間違いなくまた同じようなことをするだろう。この友人はそういう人間で、これまでだって僕は同じようなことをされてきた。普通ならキレていてもおかしくないことだが、僕がそれをなんだかんだ受け入れているのは、この会話が巡り巡って僕にとって有益な結果に繋がると知っているからだろう。


 この友人は、この言動からは想像が難しいが、間違いなく僕のことを友だと思ってくれていて、好意的なのだ。傍から見ているとわかりにくい部分はあるが、これでも僕の友人なのだ。


「そうだ重、一つアドバイス、というかコメントなのだけれど、そのキンモクセイ、保枠はあまり好きじゃないな。君には似合わないものだよ」


 それだけ言ったら、ユウキは仕事に戻ると言って席を立った。無職な僕とは異なり、ユウキは名義上管理局の職員として登録されているのだから、働くのは当たり前だ。実際には一日中ここでゲームをしていても何も言われないだろうが、根は真面目なユウキは仕事の時はスイッチを切り替えるタイプである。


 こうなったらもう話しかけても無駄なので、頭の片隅に入れておくよと返事をすると、ユウキは小さく頷いた。薬も補充されたので、今日やることはほとんど終わったことになる。


 伽羅さんがやってくるまでにはまだ少しだけ時間があるので、受付に行って別用途の入構許可をもらって、結のお見舞いに向かう。他にやれることもないし、聞こえていないとしても、結にはちゃんと報告しておきたかったからだ。


 返事をすることのない体に話しかけて、伽羅さんに管理局で待っているとメッセージを送る。学校の中では使用禁止のはずにもかかわらず直ぐに既読が着いて、学校が終わったらすぐに行くと返事が来た。



 後で注意しておこうと決めながらしばらく待っていると、軽い体重の足音がパタパタと走っているのが聞こえる。結から時計に目を移せば伽羅さんとのやり取りからだいたい一時間が経過していた。そんなに長い時間飽きもせず結を見ていたのかと自分でも少しびっくりしていると、扉が開いて急いだ様子の伽羅さんが入ってくる。


「おじさん、伽羅急いだ。早く行こう」


 学校で携帯をいじるくらい、こうして急ぐくらい、うちに帰るのが楽しみだったのだと考えると、少し前までしようと思っていた注意もする気がなくなってしまうのだから、人間というものは単純だ。いや、単純なのは人間ではなく僕か。


「でもその前に、おばさんに挨拶。伽羅、お家に帰ることになったの。早くしないとおじさんのことろーらくしちゃうから、おばさんもすぐ戻ってきてね」


 ほとんど中身の入っていない僕の荷物を肩にかけながら、伽羅さんはせわしなく動き回る。ところでだが、僕はロリコンではないのでちんまい伽羅さんに籠絡されることはきっとない。きっと伽羅さんなりの冗談なのだろうが、表情と抑揚がないせいで区別が難しい。


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