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 無人のはずの部室に電気がついた事件をまとめてみる。事件当日、私とあの人は部室で喧嘩をした。その際に地震が発生。その後、私が先に部室を出て、あの人は鍵をかけて職員室へと向かった。私が正門付近から部室に電気がついたのを確認。そして、あの人に伝えるため、正門付近で待機。あの人と合流し、あの人も電気がついているところを確認している。そして私とあの人は正門から下校。事件の次の日、職員室に行った後、部室へと向かった。部室のドアは鍵がかかっていた。ドアの上の窓も、カーテンのついたドアと真反対の壁についている窓も鍵がかかっていた。窓はどちらも内側から手動でかけるものである。つまり、私が事件の次の日に部室に行った時、部室は密室であった。また、高橋先生が事件当日に2回写真部の部室に電気が付いているのを確認して、2回部室のドアの鍵が閉まっていることと、電気が消えていることを確認している。1度目はあの人が鍵を閉めて退室した直後。2度目はおそらく、“犯人“が入室した後だ。カーテンのついた大きな窓の方はあの人が鍵をかけているのを私も目撃している。ドアの鍵がかかっているのは高橋先生が確認している。ならば、犯人が通ったのは間違いなくドアの上の窓だ。ドアの上の窓は運動神経の良い人なら通れることを米道くんが証明した。しかし、運動神経が悪くても、隣の図書室にある脚立に乗れば上の窓から部室に侵入することができることをあの人が証明した。しかし、私が来た時、脚立は図書室にあった。そのため、仮に犯人が脚立を使って外に侵入したとしても、犯人は部室から外に出る際は脚立が使っていないことになる。ドアの上の窓から脚立を通さないか、など考えたこともあるが、かなり厳しいようだ。そもそも、私が来た時にはドアの上の窓は鍵がかかっていたのだ。あの人が部活終わりに上の窓のドアをかけていなかったとして、一体どうやって犯人は鍵をかけたのか。肝心のドアの鍵だが、あの人は18時50分ごろに職員室に行き、19時には職員室の鍵が閉まる。職員室の鍵を閉める際、高橋先生は全ての部室の鍵が揃っている事を確認している。そのため、事件当日はドアの鍵を開けることはできない。では、事件の次の日はどうか。あの人は、和田先生から鍵を借りた時、こんな質問をしていた。「今日、俺以外に鍵を借りた人っていますか?」和田先生は「いない。」と言っていた。和田先生に限らず高橋先生も、別に部室に明かりをつけようが咎められる理由が特にないわけであって、嘘をつく理由が見当たらない。つまり、誰も嘘をついていないのだ。ということは事件の次の日もあの人以外鍵を借りていないため、部室は昨日犯人が部室から退室した時と状況は一緒という事になる。でもそれは、“あの人が私に隠し事をしていない“という大前提のもとに成り立つ。和田先生は「(お前以外)いない。」と言っていたんだ。


もう言いたいことは分かるでしょ?

答え合わせに行こう。私は職員室のドアを引いた。


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