第34話 学年末試験



 運命の六月末日。緊張した面持ちの同級生たちに紛れ、ペネロペは薄暗い校舎の廊下を歩いていた。時刻は十二時を少し過ぎたところだ。

 つまり、正確に言えば日付は七月一日となる。

 深夜の校舎を、生徒たちは黙々と歩む。先導はランタンを持った事務員、エリオットが務めている。

 十二時ともなれば、普段のペネロペならばとっくに眠気に襲われている時間帯だ。しかし、今日に合わせて体内時計を調節していたペネロペの目は爛々と輝いていた。いつも通り、両の耳の後ろに垂らした三つ編みも未だ七色の光を放っている。

「調子はどう、西の村のペネロペ・クルス」

 ペネロペの隣を歩くベアトリーチェが、からかうような声色でそう問うた。その表情に緊張は見られない。

 さすがの友人の態度に、ペネロペは「おかげさまで」と微笑んだ。

「今ならなんだって出来そうよ」

「それは頼もしいね」

「薬学の提出物はどうなったんです?」

 朗らかな二人をよそに、ヴィルヘルムが冷たい声で問う。

 途端に目を泳がせたペネロペを見て、魔女科の集団から一歩離れて歩いていたアダムがすかさず「おい、メガネ」とヴィルヘルムに噛み付いた。

「おまえのご主人様が『前半組』を引いてりゃペネロペにも時間が出来たろうにさ」

「そう吠えないでください。半月も提出出来なかったものが、数時間で変わるとも思えませんよ」

「うるせえよ」

「まぁね! 一番うるさいのは僕らなんだよね!」

 ピリつき出した空気を嗅ぎつけた桔梗がアダムの背にぴったりと張り付く。

「あなたが一番うるさいです」

「おまえが一番うるせぇんだよ」

 アダムとヴィルヘルム、二人重なった声にペネロペは静かに笑った。

 この二人、性格はこれでもかというほどに相性が悪いが、魔力の波長と息は見事なまでに合うのである。それをペネロペたち『ベアトリーチェ組』はここ半月でよくわかっていた。

 ペネロペたちは今日という日に備え、毎日、飛行訓練や呪文魔法の練習を繰り返してきた。その間もペネロペは薬学課題に取り組んだが、進捗は芳しくない。

 ヴィルヘルムの助言通り、火龍の血の代替品を調べることから再開したペネロペの作業は、早い段階で頓挫した。代替品自体が、火龍の血と同じくらい手に入りにくいものばかりだったからである。

 学年末試験が終われば、ヴェルミーナ魔女学院の一年も終わる。ペネロペは夏季休暇返上で課題に取り組む覚悟であった。

「先に呼ばれたチームはもう試験を終えてるのかしらね」

 今日も今日とてペネロペの背に背負われているシルビアが軽い声で言った。

 現在、試験会場へと向かっているのは魔女科、使い魔科の半分だ。残りの半分はと言えば、すでに試験会場で試験を受けている。

 一時間と少し前のことだ。魔女科と使い魔科の一年生は、指定された教室で試験開始の時を待っていた。しかし、やって来たのは能天気な顔をした事務員で、彼は生徒たちに「チーム代表がくじを引くように」と朗らかに言った。

 一年生たちはくじで『前半組』と『後半組』に分けられ、前半組はそのまま試験会場へと連れて行かれたのである。

 ベアトリーチェが引いたのは『後半組』だったため、約一時間後の現在、満を持して試験会場へと向かっているところであった。

「さて、みんな。僕が案内出来るのはここまでだ。健闘を祈る」

 エリオットがとある扉を前にして足を止めた。

 本館内には違いなかったが、学院で一年間学んだ生徒たちが「こんな部屋、前からあったか?」とざわめくほど古びた扉である。

「空間編成魔法、ですか」

「スタンリー先生も案外派手好きだね」

 ヴィルヘルムとベアトリーチェが呆れたように言う。

 戸惑うクラスメイトをよそに、二人は自宅のような気軽さで扉を開けた。慌ててペネロペとアダムが続き、桔梗が軽やかな足取りでついて行く。

 後半組が全員入室したところで、部屋の中が薄ぼんやりと明るくなった。

 広い部屋の中にはずらりと長机が並んでいた。三列の長テーブルの上には、等間隔に本らしきものが置かれている。大きさも厚さもまちまちであった。

 教室の前方にはローガン、ソフィー、ドリトルが並び、後方ではシンイーやニールをはじめとした教師が、筆記試験の際と同じく教室内を巡回している。

 その異様な雰囲気に、ベアトリーチェやヴィルヘルムを含めた全員が息を飲んだ。

「これより学年末試験を始める」

 生徒の動揺になど目もくれず、ローガンは抑揚のない声で話し出した。

「試験は至ってシンプルだ。チームごとに一冊の本を選び、中に入って課題をクリアする。それが合格条件だ。課題は本によってそれぞれ違う。慎重に選ぶことをおすすめしよう」

 そう言ってローガンは唇のはしを持ち上げた。気味の悪い笑顔である。

 あのスタンリー先生が笑うほどの自信作なのか──?

 生徒たちは学年末試験の難易度を思って戦々恐々とし、ペネロペはローガンの笑顔を見て震えあがった。ペネロペにとってローガンの存在は鬼門である。

「スタンリー先生!」

「なんだねハチスカ」

「本の中に入るってどうすれば? 僕ら使い魔科は魔女科の手を借りるということでしょうか?」

「その必要はない」

 桔梗の疑問に短く結論を示し、ローガンは一冊の本を手に取った。

 ぱらりとめくって見せた中表紙には『ジキル・ハイド』の名を筆頭に五名の生徒の名が記されている。

「ジキルのチームだわ」ペネロペがつぶやく。

「このように、署名さえすれば自動的に本の中に取り組まれる仕組みになっている。逆を言えば、どんな魔法を使おうとも署名しない限りは入れない」

「空間編成魔法と結界魔法ですか! どうりで魔法酔いしそうなわけだ!」

「出るときも同じことだ、諸君。課題をクリアすれば自動的に出られる」

「先生! 課題がクリア出来なかった場合は?」

 手を挙げて発言したペネロペを見据え、ローガンがふっと目を細めた。

「先生、今確実にあなたを見て嗤いましたね」

「ヴィルヘルム、私の心をえぐるのはやめて」

「日が昇ると同時にタイムアップだ。その場合も本から強制的に出される。再試に備えて準備をしておくことだな」

「……さー、いえす、さー」

「ほかに質問のある者は?」

 ローガンの問いに、教室の中が静まり返る。

 皆、不安はあるが質問はないという様子だ。仮にもこのヴェルミーナ魔女学院で一年間学んできた生徒たちである。「実践あるのみ」という、どこか乱暴な思考回路はしっかりと染み付いている。

「では始める。本を選びたまえ」

 ペネロペはぎゅっと、緊張と興奮で濡れた手のひらを握りしめた。



「さあて、どうしようか諸君」

 そう、ベアトリーチェは戯けた様子で肩をすくめた。

 学年末試験、後半組の生徒たちはそれぞれチームごとに分かれ、テーブルに並んだ無数の本を吟味している。

 学年末試験は進級のかかった大切な試験だ。緊張もあらわに表情を強張らせる生徒の多い中で、ペネロペたち『ベアトリーチェ組』は大いに浮いていた。

 ベアトリーチェ・アンバーとヴィルヘルム・スコットは己の成績につゆほどの心配もなく、アダム・バックランドはそもそも幼馴染み以外のことには関心がない。蜂須賀・桔梗は従来の鷹揚な態度を崩さず、唯一、ペネロペだけが多少の緊張を滲ませるばかりである。

「たしかに本によって魔力の匂いが違うね!」

「本選びから試験は始まってるってことか」

 使い魔の二人は自慢の鼻で魔力を嗅ぎ分け、魔女たちにそう提言する。

 ペネロペは近くにあった本の革表紙をめくった。中表紙には魔女や使い魔の名が記されている。それも、十名の同級生の名が連なっているのだ。ペネロペは首を傾げた。

「これ、二チーム分の名前が書かれてる」

「中で二つのチームが会うことはまず無いんよ。スタンリーさんがそんなヘマするはずあらへん」

 特徴的な訛りを持つ声が響く。振り返ったペネロペたちに、『攻撃魔法と防御魔法』を受け持つ教師、ニール・ナダは軽い声で続けた。

「そういう風に作ったァる。せやから、他のチームのことは気にせんと選んだらええよ」

「ニール先生、質問!」

「はい、クルス君」

「どうして名前を書くことが魔法のトリガーなんですか?」

 ペネロペの質問にニールはにんまりと笑う。

「テストには名前を書くもんやで、ペネロペ・クルス」

「ああ。ニール先生言ってましたね、名無しは0点だって」

「それから、誰がどの本に入ったか後から探しやすいからやて。俺らも見回ってはおるけど、結局のとこ全員を見とるんはスタンリーさんやからな」

「生徒全員を見てるんですか? 今も?」

「今もや」

 ペネロペたちは言葉もなく教室の前方へと目をやった。そこには先ほどと変わらずソフィーとドリトルがおり、隣には不機嫌そうに眉間に溝を刻むローガンが立っている。

 あの状態で、本の中で課題をこなす生徒を見ているというのか。それも、一年生全員を。

「ほんま、ゾッとするわ。同じ魔女として」

 どこか羨むように。それでいて、怯え、蔑むような声色でニールは言う。しかし、思い出したかのようにすぐ、いつも通りの愛想のいい笑顔を貼り付けた。

「ほな、頑張りや!」

 ベアトリーチェの肩を叩き、ニールは試験監督としての巡回を再開した。

 ちらほらと本を決定するチームが出始める。気づけば、教室の中に残された生徒の数は半分ほどになっていた。

 その時、ふと、ペネロペはおのれの視線が一冊の本へと向いていることに気がついた。何度目を逸らしても、どうしてもその本に目が吸い寄せられてしまうのである。

「ペネロペ?」

 幼馴染みの異変に気付いたアダムが声を上げる。

 ペネロペはその声にも答えず、ふらふらと本に近づいていった。三列並んだテーブルの、一番うしろ。隅にぽつんと置かれた古びた本は分厚く、赤茶けた皮の表紙はホコリまみれだった。ペネロペは躊躇いなく表紙を開く。

「──ああ。きみは本当に、あの男と何とも不思議な縁があるね」

 アダムの声を聞きつけ、ペネロペの後ろから本を覗き込んだベアトリーチェが小さく笑う。

 そこには『メアリー・アン』の名があり、その下には『ギャレット・レイズ』と記されていたのである。『ダニエル・グリーン』『サミュエル・ブラン』『ティンキー・シャラヴィ』と続く。前半組のメアリー・アンたちはこの本を選んだのだ。

「ぼくはこの本でも構わないよ。特別イヤな波長も感じない」

「同感です」

「あいつらより先に課題終わらせてやろうぜ」

「そうやってすぐ競おうとするんだから、アダム君は!」

 ペネロペの返事を待たずして、少年たちは息巻く。

 自分がこんな大事なことを決めてもいいものか。戸惑うペネロペに、ベアトリーチェは薄く張った氷のような軽薄さで微笑んだ。ゾッとするほどに美しい笑みを浮かべた少年は、白い指先でそっと先客の署名を撫でる。

「メアリー・アンも、随分とぼくに対する鬱憤を溜め込んでいるようだし」

「ビーチェ?」

「ここらで一度、白黒付けておくのも悪くはない」

 ベアトリーチェのアイスブルーの瞳。その奥で静かにぎらつく闘争心を見て、ペネロペは思い出した。

 ああ、そうだ。ここはヴェルミーナ魔女学院。血気盛んな少年たちの集う、全寮制魔女学校──。

「……ここにしましょう」

 ペネロペはそう、ため息とともに吐き出した。

「そう来なくちゃ」リーダーであるベアトリーチェが先人を切る。懐を探るまでもなくヴィルヘルムから差し出されたペンでベアトリーチェは署名を終え、少年は従者にペンを返す。ヴィルヘルムは己もサインを終えるとそれをペネロペへと差し出した。

「え、いいの?」

「さっさとして下さい」

 そう言って押し付けられたペンに礼を言って、ペネロペは本に名を刻む。

 続いてアダム、桔梗と署名を終えたその時、それは起こった。

 ふわりと、身体が浮遊するような感覚にとらわれたのである。それは初めて箒で飛んだ日を思わせる心地よさと、高い場所から落下した瞬間の悪寒を混ぜて濃縮したような感覚であった。

 気づけば、ペネロペたち五人は見知らぬ湖畔に居た。

 目の前には大きな湖があり、湖を取り囲むように木々が生い茂っている。森の中の湖畔だ。ほうほうと、ミミズクの鳴く声が聞こえる。

 ペネロペが視線を向けた先、森の中にはまとわりつくような深い闇があった。一歩足を踏み入れればおのれの手すら見えないだろう。

 しかし、ペネロペたちの居る湖のまわりは夜だというのにやけに明るい。見上げた空には大きな月がふたつも浮かんでいた。道理で明るいはずである。

 状況を整理しきれず、ペネロペは立ち尽くす。しかしその頭には、一つの考えだけがやけにハッキリと浮かんでいた。

「──塔に。──塔に、行かなきゃ?」

「それが課題だろうね」

 落ち着いた声でベアトリーチェが言う。それにヴィルヘルムが無言で肯定の意を示した。

 アダムに至っては顔を引きつらせている。桔梗は空を見上げて「気味が悪いね!」と声を上げる。どうやら全員が「塔に行かねばならない」と思っているらしかった。

「サインをすることで複数人を同じ空間に取り込む編成魔法かつ、その全員に同じ思考を埋め込む思考支配」

「ほとんど黒魔法ですね。その上、試験会場自体も空間編成でつくられたものだ」

「二重の空間編成魔法を互いに干渉させず維持し続ける……、やっぱりバケモノだな、あのおとこ魔女」

 ベアトリーチェとヴィルヘルムが同時にため息をつく。その表情は先ほどのニールと同じであった。

 ペネロペの腹が小さく痛む。とっさに胸の下辺りを押さえたペネロペに、アダムが「お腹空いたの?」と見当違いの気遣いを見せた。

「私、塔がどっちの方角にあるか見てくる!」

「ペネロペ、飛ぶなら俺も行く」

「大丈夫! 今日は魔力の調子がいいの!」

 引き止めるアダムを無視し、ペネロペは背中に背負ったシルビアを引き抜く。そうして、珍しく無口な箒に跨り、空へ向かって飛び上がった。すぐにアダムやベアトリーチェたちの影が小さくなる。上空から見下ろした湖畔はやはり森の中に位置していた。

 深い緑の中に、ぽっかりと丸い穴が空いているようだ。空に浮かんだ二つの月が、湖面で一つに混じり合って揺れていた。

 塔はすぐに見つかった。東の方角にそれはあった。

 森の終わりには大きな河があり、その向こうには岩山が見える。その先にそびえ建つ二つの塔はおどろおどろしく、さすがスタンリー先生が作った世界だとペネロペは息を飲む。

 せめてもうすこし優美な塔なら、多少は「行きたい」という気持ちも芽生えただろうに。

「シルビア、方角を覚えていてね」

 ペネロペはそう友人に声をかけた。しかし、待てど暮らせど返事はない。

「シルビア?」

 どうやら箒の精霊はご機嫌斜めらしいと、ペネロペは高度を落とす。

 シルビアは気まぐれな精霊であったため、返事が無いことはそう珍しいことではない。

 方角は自分で覚えるしかない。ペネロペは出来るだけ塔の方角から目を離さないようにしつつ、再び湖畔へと舞い降りた。

「ええと、あっちの方向に、悪魔が住んでいそうな塔が二基──、」

 そこまで言って、ペネロペは異変に気が付いた。

 グルルル、と、動物が威嚇するような唸り声が聞こえるのである。それもアダムが普段立てるものとはまるで違う。

 ペネロペは背後を振り返った。視界が真っ暗である。いや、違う。ふさふさと柔らかな漆黒の毛が頬に当たっている。

 幼馴染みが大きな猫の姿に変わっていた。その横では桔梗がなだめるようにアダムに話しかけており、ベアトリーチェとヴィルヘルムは硬い表情を浮かべ、森に向かって杖の切っ先を向けていた。

 正確には、森から迫り来る狼たちの群れに向かって。

「えっ!? どうして!?」

「スタンリー先生、本当に趣味が悪いな」

「初授業の時から趣味が良いとは言えませんでしたよ」

 どうやら狼の群れは試験課題の一部らしい。ペネロペも慌てて杖を取り出し、飢えた獣たちへと向けた。

 しかし、いくら野生の獣とはいえ、唾液を滴らせる牙が光っているとはいえ、相手は動物である。使い魔科には狼憑きの生徒もいる。攻撃魔法を使うことは憚られた。

もちろん、ペネロペには攻撃魔法など使えないわけではあるが。

「箒で殴るには良心が痛みすぎるわ!」

「ペネロペ、下がってろよ。俺がまとめて相手してやる」

 巨獣化したアダムは今にも相手を噛み殺さん勢いだ。動物的プライドが彼を駆り立てていた。そんなアダムの前に、桔梗が踊り出る。

「まあまあ、落ち着いてよアダム君。こういうのは話し合いが大事だ」

「だったらおまえが説得しろよ」

「わかった、一度僕が説得してみよう。わんわん!」

「ナメてんのか」

 その言葉はアダムのものだったのか。それとも、狼たちの総意か。

 狼たちは更に激しく唸り出し、ついに一匹の獣が飛びついてくる。戸惑うばかりで呪文すら唱えられずにいたペネロペの前で、狼は桔梗の回し蹴りによって近くの木に叩きつけられた。ものの一瞬の出来事であった。

 声になり損ねた息で喉を震わせたペネロペに、桔梗は「ごめんごめん」と笑って見せる。

「どうやら交渉は決裂みたいだねえアダム君!」

「構えろ犬! 次来るぞ!」

「わかってるってば。こんなことで魔女の皆さんの手を煩わせるわけにはいかないもの!」

 そう言って桔梗は笑う。裂けるように大きく開いた口から覗いた鋭い牙に、今度こそペネロペは短い悲鳴を上げた。






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