25話 説得のやり方

 体を漆黒に染めた大魚が、まるで空中を泳いでいるかのようにトラックと並走している。


 辺りが薄暗くなってしまったのはその巨体で太陽を遮り、光を届かなくしているからだ。


 いつの間に接近していたのか、トラックに搭載された高性能な情報集積機でも反応を捉えられなかったようだ。


 今はトラックの機器と連携している情報端末に弱い反応が示されており、それがデカい魚のものだと分かる。つまりスカイフィッシュには、自身の存在を誤魔化す為の構造が取り付けられているのだ。


 シロの態度から不足の事態を予期していたリンは、周囲より早く意識を取り戻していた。


「おおー。でっけぇー。どのくらいあるんだ? なるほどな、これがポーションの意味か」


 しかし、それが最適な行動を導き出した訳では無かった。トラックを眺めている時にも見せた表情で、関心したように独り言を零している。


 そして誰かの叫び声が、あろうことか空を泳いでいる巨大な魚よりも強く印象に残ってしまったのだ。


『ていうかフィッシュって、さかなって意味だっけ? なあシロ。俺はあれが旨そうだとは、とてもじゃないけど……』


 教育の結果が成果として現れたのだ。喜ぶべきところだろうか、少し迷ったシロが結論を出す。


『リン。さっきからなに言ってんの、だいじょぶ? 恐怖で頭がおかしくなったとか……? いやそれは元々だし……ああ、なら帰るか。流石にあれと戦うのは自殺行為だからなぁー』

『えっ? いやあ違うよシロ。だから、魚だって。言ってただろ? あの時ギルドで魚を食べるって。あれが魚なんだろ……? それが旨そうに見えないって話だ』


 シロは本気で混乱する。頭痛すら感じて、無表情のままで固まるしかなかった。


(……さか、な? あれが……? いや、いやいや、さかな? なんで? まあ確かに魚だし…………リンはかわいいし……)


 リンは探索者ギルドのカフェで休憩を取っていた時に、シロから魚と言う何かを食べさせられると聞いていた。


 リンの乏しい経験や知識では、魚を見たことが無かったのだ。それで初めて見た魚が空を泳いでいるようであれば、美味しく無さそうだと感じるのも無理ない話だった。


 空を泳ぐなんて、普通の魚では無いからだ。


 当然あんなモノを食べさせるつもりは全く無かった。頭を抱えるシロがどう言って聞かせればいいのか悩む。


 これは自分では無く、娘からの遺伝に違いない。


 とにかくマイペースなとこが似てる。元々が植物、しかも神同然の存在となったことで寿命なんてものは無いのだろう。そういうところから来ているのかもしれない。こっちの10年が相手の1年だ。


 いつものほほんとした顔でかわいい。リンもめっちゃ似ててかわいい。


 次第に脳を溶かしていく親バカが、嬉しいのやら悲しいのやら分からずに声を出していた。


『あーあーあー、なんてかわ……もうばかリン! 無駄口叩いてないで撃ちまくれッ!! あれに車をやられたら死んじまうだろうがっ! それと! あんなモンスターがまともな魚だとか、んな訳あるかよッ!! そもそも味なんか知らねえよ!』


 身振り手振りを大袈裟に行いながら、リンの傍まで来て盛大に喚き散らした。


『あ、ああ。そっか。じゃあとにかく……、死ぬのはごめんで、勝つしかないんだ!!』

『最初からそういうことだった! 馬鹿なことばっかり言ってないで戦えっ! おまえもバカバカッ! ばかあぁ!』


 シロがまた悠長に意見を述べていたリンを怒鳴った。怒鳴る事で自身の感情を誤魔化した。ここで抱き着く訳にはいかないからだ。リンは何か見当違いの事を言ってしまったと思って、とにかく従う事にした。


 でも食べる前から否定したのはよくなかっただろうと、そんな考えを持ちながら。


 とにかく、このままではトラックが破壊されるのは目に見えている。その前に荷台に乗っている自分達が死んでしまう事など、腹が減っているリンにでも分かった。


 ふたりが言い合いをしていた間に、すでに銃撃が開始されていた。


(流石は熟練の探索者達だ。俺も見習わないとな)


 リンがその発砲音を聞いて自分も銃を構える。横目で荷台の者達を見てから、遠慮せずにフルオートで撃ちまくった。


 スカイフィッシュは銃撃を受けてその形を変えていくのかと思われた。だがそれは、銃撃による手傷のせいではなかった。


 荷台に乗っている者達の攻撃を受けようが、身に纏う硬い鱗を削り取る事は無かったからだ。そもそも当たっているように見えているだけで、当たっていないという理由もある。


(ったく、リンのやつ……。そういえば、こっちは有効打のひとつもねえのか。まあ無理だよな、こりゃ全滅……ん? なんだ賢いんだな、ちょっとめんどそうだ)


 形が変形する理由は別にあった。強く大型のモンスターは、自身の分体を作り出すのだ。無数の小魚がスカイフィッシュの本体から精製される。その一匹一匹が集い、重なり合って中型の魚を五体形成していく。


 高層ビルかのように馬鹿デカい本体はそれだけ済ませ、銃撃も届かない上空に去って行く。


 シロがそれを見て、リンを中心に作戦を組み立てる。


 ここは本気で戦うつもりが無さそうで、時間を掛けて貰えるならいくらでも手があるからだ。どうせならこっちを無視して行ってくれれば嬉しいが、それはモンスター相手に望みすぎだろう。


 全力を出してこないのは余裕の表れであって、決して人間を殺しに来ない訳では無いからだ。


 新たに創り出された二体の魚が、乗員の気を散らすように空中から強襲する。三体の魚が素早い動きで泳ぎ、トラックの上を追随しながらを旋回する。その様子は、まるで何かの儀式に見える。


 魚達が何をしようとしているのか、判断付いたシロが指示を飛ばす。


『リンやべえ! 魔法を食らったらおしまいだぞ、上でクルクル回ってるヤツから狙え!』

『魔法っ!? それってモンスターも使うのか!?』

『ただのデカい獣に人が負けるワケねえだろ!? あんなの喰らったら車は木端微塵、お前なんか形も残らんぞ! いいから撃て!』


 リンが呆けた顔でシロを見る。


『マジか、それはヤバイな』

『ああ。それはヤバイんだ』


 多少の時間を置き、事の重大さを理解したリンの顔から血の気が引いて行く。ようやく心が死への恐怖を感じ取る。それでも、傍に居てくれるシロは笑みを崩さなかった。


 状況を把握したリンが、こちらの隙を衝いて噛り付こうとしている魚より、空中で旋回している魚を狙い出す。


 だが相手の鱗は硬度が高く、Aフロントソードでは数発当てても小さい傷を付けるのがやっとだ。それに命中精度も悪い。そこは空で他に比較対象が無い場所であり、相手は高速で旋回しているときている。


 走行中の激しく揺れている荷台で自分より上を狙うのだ。重い銃が、発砲の凄まじい反動が、リンの腕や肩、体から脚へと伝わって行く衝撃が痛みに変わって襲い掛かる。いつ肩が外れてもおかしくなかった。


 全ての悪条件が焦りを加速させる。


 シロが言うには魔法が飛んでくるらしく、阻止できなければ木端微塵だそうだ。狙っても上手く当てられず、奇跡的に当たったとしても大した効果は与えられない。


 放たれた弾が高速で世界をかき分け天へと消えていく。魚を狙ったのにも拘らずだ。


『クソッ……!! 当たってねえ! 当たっても弾かれてないか!? どんっっだけ硬いんだよ!!』


 弾着点が存在しないので合わせるのが困難であり、弾を当てるには素早い魚の動きを先読みするしか無い。リンは襲い掛かる反動に気合で耐え、足を踏みしめて愚痴を吐き出すしか出来る事が無かった。

 

『訓練の小石と一緒にするな! 前の群れと一緒にするな! 相手は正真正銘、本物のモンスターだぞ! それがそんなオモチャで勝てるわきゃねえんだよ! 勝ちたきゃ全弾同じ場所に飛ばせ! そうすればぶっ飛ばせるっ!』


 相手をモンスターだと認めたシロの無茶な注文が飛ぶ。


 撃った弾を同じ個所に命中させれば硬い鱗だろうと貫ける。しかしリンには無理だ。まだ銃を握って数日である。訓練も禄にしておらず、実戦経験は無に等しい。


 人類の脅威と闘うに人間は、リンは、あまりに弱すぎた。


 リンは対モンスター向けの銃を、まさかオモチャなどと言うシロに思うところはあった。ならばと銃を担いで荷台を見渡す。


 それはあった。自身が持つオモチャより強そうで、武器と呼べそうな物が。


「これ借りるぞ! ああそれと弾もだ! 死にたく無かったら俺に渡してくれっ!」

「……あ、ああ? お前生身じゃねえのか……? 無理だ。こんなの撃ったら、バラバラになっちまうぞ」


 目星を成功させたリンがすぐさま駆け寄って叫んだ。それは荷台に横たわる負傷者が抱えていた物だった。リンの持つ銃より大きく高性能だ。当たり前だが、生身での運用を推奨されていない。


 リンの行動を見たシロが唸る。こういうところは、自分に似たのだろうと。


『なるほどー。リンにしては頭が良いな、それにちゃんと銃だ。ちょうどいいし貰ってけよ』

『借りるだけだって……。でも生身じゃ撃てないなら意味なかったか』

『問題ない。そいつには適当にやっておけ、交渉も探索者の技能のひとつだ』

『問題ないのか! なるほど。生きる為の、生き延びる為のウソか。確かに今は仕方ない。なんたって緊急事態だ』


 テレパシーが飛び交う中、リンは無意識のうちに体感時間を歪めてコントロールしていた。


 文字を言葉にして発するのは時間が掛かるが、本来の話で、送信帯と受信帯を介したやり取りは、一度に莫大な情報を素早く受け渡せるのだ。それでなくては、人間は魔法を使えない。


 今はリンの魂が十分に機能している状態で、誓約を交わした者同士でもある。この程度は容易くこなせるようになった。ふたりが数秒にも満たないテレパシーでの会話を成立させる。


(これは驚きだな。そういう認識はあるワケか。なのに何で食べ物を優先したんだ?)


 リンに思い出されても困るので、そんな疑問は内に秘めておいた。そしてリンを理解する一助になるかもしれないと、しっかり覚えておく。


 リンは負傷している男に嘘を吐くことにした。それは口にしてみれば、とてつもない嘘だった。


「俺は義体者だ。自前の武器が前の戦闘で壊れたみたいでな。これだって安物に見えるかもしれないけど、改造がバッチリしてあるんだ。安心してくれ。必ず生きて返す」

「……、子供の義体だなんて、おめでたい奴だな。その調子で、銃もろくに組み合わせも考えずに改造したんだろ………ハッ、……分かった持っていけ。弾はそのバッグの中だ。それと返さなくてもいいぞ。生きて帰れるのなら、安いもんだ。悪いな……」


 先の戦闘で負傷して動けない男が意地でも動く。ゆっくりと震える腕で、握り固めた拳を伸ばした。


 この刻一刻を争う状況だ。男の行動は合理的でなく、ただ無意味に時間を浪費したに過ぎなかった。


 しかし何事も、一見正しく見える行動が正解ばかりでは無い。


 男の行動が、激しく揺れる荷台の中で一番の回答を、それも大正解を世界に叩き付けた。


「ああ……。気にしないでくれ」


 純粋な意思と願いを受け取ったリンが、同じようにして拳を合わせたからだ。男はそれで満足したかのように気絶してしまった。


 誰だって死にたくは無いのだ。生きたいと、そう願っているのだ。


 リンは自分の力で応えた訳では無い。それが悲しかった。結局自分は弱いままで、借り物の力で戦うしかないのだと。それでもいまは、今は敵を殺すのが先決だった。


『いい説得だったじゃないか、でもまだまだ荒いな。俺ならぶん殴って奪い取ってた。それとリン、これで時間切れだ。どうする?』


 突然差した青い光で染まる世界を見ながら、リンは深呼吸して冷静を保つ。聞こえてくる結果を不甲斐なく感じていたのだ。


 シロは自身の仮定の選択を正解だとは言わなかった。そんな事は考えてすらいない。リンも自身の選択を間違いだとは思っていない。ただどんな選択であれ、自分を貫き通すには力が必要だ。


 そしてどんな力であれ、悔しいが今はそれが必要だった。


『そうだな……。無駄な時間を使っちまったらしい。だから頼む。俺じゃあさ、死なせちまうよ』


 言いながら男が目線で示したバッグを、ひったくるように手繰り寄せて弾倉を確保する。初めて見る銃で、使い方も見当が付かない。だが問題はなかった。手が勝手に動いて中身が詰まった弾倉を装填する。


 すぐに使用可能になった銃が空に向けられた。


 鏡合わせになったかのように、眼の前に来たシロが同じポーズを取る。違うのは銃だけだ。シロは子供がごっこ遊びをするように、細くキレイな指を折り曲げていた。


『任せろ! 俺が手本を見せてやる、その眼でしっかり見てろよ!』


 歯を見せて笑うシロから心強い声が響き、リンも同じ笑顔で応えた。





 ナツメがトラックに噛り付こうとしている二体の魚を銃撃している。


 荷台に乗る探索者達の尽力によって、既にひん死の二体である。ようやく一体が沈んで、泳ぐ力が無くなったのかフィールドに転がって行った。時期にもう一体も同じ運命を辿るだろう。


(なんて硬さ! あれ分体って奴だよね? そんな大物がこんな所にいるなんて、これが活性化か……。回復薬を使って休んでなかったらヤバかった。リンには感謝しなくちゃ。ていうかどこいったんだろう。まさか荷台から落ちたとか!? あんな事してたし不思議じゃないかも……!)


 ナツメが荷台から身を乗り出して叫んでいたリンを思い出す。


 それで不安になって辺りを見渡すと、リンはちゃんと居た。何やら負傷者と話をしているようだった。何をしているのか気になるが、心配は無くなったともう一体に集中する。


 近付かれれば射線を集中させて迎撃し、引かせれば弾幕を張って牽制しつつ回復の暇を与えない。


 そうして付かず離れずの距離を維持し続けていた。


 なぜ本体で直接攻撃しないのか、なぜもう三体は何もしてこないのか。そんな全ての疑問は、恐怖によって書き換えられていく。


 このモンスターはとにかく強いのだ。


 スカイフィッシュの本体は撃っても意味が無く、そもそも目視できる距離にも居なくなってしまった。分体であり比較的弱いだろう個体も硬すぎる。勝ちの目が無い事など、みな信じたくなかった。


 だがそれでも、二体は撃破できたのだ。


 あとは残りの三体と馬鹿デカい本体だ。


 だから荷台の者達はいま気付く。旋回している三体がいつの間にか円を形成していた事に。探索者をやっているのなら一度は目にし理解する現象。魔法陣と呼ばれるそれは脅威度が桁違いのものであり、最悪を運んで来るものだと。


 最悪の正体はただの一文字である。たった一文字に込められた意味を、今は信じたく無い。


「何だか分からんが撃ちまくれ! 一体を集中攻撃するんだ! それで止まるかもしれん!」

「クソっ! さっきのより動きが速すぎる! こんなの当てられる訳ねえっ! ここで所で死ぬのかよぉ!」

「アホ共うるせえ! 口ばかり動かしてないで手を動かせ! 本当に死んじまうぜッ! 今までの報酬もパッーになっちまう!! あの世で金なんか受け取れねえぜッ!」


 魔法陣が淡い光を放つ。段々と周囲が青色に染まっていく。


 そして時は満ちた。想いを、意志を、願いを、それらを受け取った世界が呼応する。願いが胞子を纏い形となり、魔法となる。超常の現象が現実に強く干渉して影響を及ぼした。


 青い光の中から、絶望が顕現する。


 このまま阻止できなければトラックより大きく、冗談のように馬鹿デカい氷塊が降ってくる。それは大質量の上、あの高さから降ってこられれば辺り一帯を吹き飛ばし、痛みを感じる暇も無く死ねるだろう。


 しかし、誰だってそれは嫌だ。


 しかし、必死の抵抗も実らない。しかし、しかし、しかしと、出来ない理由を挙げれば切りが無い。それは単純な力不足だった。ここに居る者達は空を泳ぐ魚を撃ち落とせない。


 技量が足りない。力不足を補う装備が弱い。金が無い。


 荷台という名の天秤皿に載った全員の命は、空を泳ぐへんてこな魚の命に届かない。皿は既に持ち上げられ、天に召されようとしていた。あの氷塊が反対の皿に載せられれば、間違いなく吹っ飛んであの世行きである。


 だがそんな理を無視する存在が、遥か高みから見ていた者が。


 女は天秤を摘まんで乱雑に放り投げた。


 上に乗った全てが投げ出され、勝負は白紙へと回帰された。自身が取った行動の結果に一瞥もくれず、女は天秤が置かれた台座の側にかつての王座を創りだす。尊大な態度で座り込むと、足を組んで頬杖までついた。


(今の俺は機嫌がよくてな。寝る前に少し遊んでやるよ、雑魚)


 無数の発砲音に新たな音が加わる。


 5発ずつ、キッチリ15発の弾丸が天へと駆け抜けた。それらは異常な精度で空を泳ぐ魚に着弾する。1発目が魚の柔らかい眼球を吹き飛ばして道を作る。2発目が開いた道を通り、脳に到達して中身を掻き出す。その時点で送信帯が破壊される。


 3発がそれぞれ、同時と言ってもいい精度で重なる。1発目が硬い鱗にヒビを入れ、2発目が鱗に守られた柔い身を露出させる。そして3発目が心臓を穿つ。それで息の根が止まり、ほぼ同時に、三体の魚がフィールドへと落下を始める。


 魔法陣が砕け散り、氷塊は嘘だったかのように霧散する。願いは、届かなかった。


 スカイフィッシュの動きが変わり、もう小石を蹴飛ばす程度の認識では無くなった。シロの動きが変わり、空を泳ぐふざけた魚に憂さ晴らしを実行する。新たに設置された天秤に両者が少しずつ重しを置く。


 相手を黙らせ、何もかもを総取りする為に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る