これは繊細で美しい作品ですね。全体的に少し重めの雰囲気もあるけど、それが物語に深みを与えている気がします。
特に登場人物同士のやり取りが丁寧で、お互いの悩みに寄り添いながら、簡単に結論を出さない。その絶妙な距離感が現実味があって、読んでいて引き込まれました。
あと、作者さんの文体もすごく好きです。夏の風みたいに、吹き抜ける瞬間は心地いいのに、あとから少し蒸し暑さや不安定さが残るような感覚。でも、青春の成長って、まさにそんなものなのかもしれませんね。決して穏やかではなく、時には息苦しくなることもあるけど、その不安定さがあるからこそ、より心に響くのだと思います。
最後に、確かに全体的に少し重い雰囲気はあるけれど、それも物語の大切な一部。ぜひこの過程を楽しみながら、キャラクターたちを見守ってくださいね。ちゃんと甘さもありますよ!