第14話 自己紹介⑥

何人かは、児童養護施設、スノードロップで帰宅する中。

龍と藤田と根津で食堂の席で話し合っている。

「龍くん…これがここの施設…総額です」

「凄い……龍くんが入るとこんなに黒字になるんだ!」

「ただ!今の現状は、黒字…ですが…時間の問題……ここから本番みたいな物です」

「そう言えば……思ったけど…」

「なんでしょうか?」

「ここの従業員は、辞めていったの?」

「はい!……だんだんと何人かは、転職しているはずです」

「藤田さんは、ともかく……根津さんは、何で転職しないの?」

「私は、就活でいっぱい企業受けたのですが…ここしかないのです」

「経営オーナー…最初の方は、俺の親父である…菱水 博嗣(ひろつぐ)……だが表面では、だが俺は、元家族であるだけで関係があってあまり会っていない」

「どう言う事ですか?」

「俺は、両親が離婚して母の方に住んでた…だが小学校卒業の日に母は、死んだ。中学生では、1人暮らし…まぁ裏では、親父から影で仕送りしてるはず……

ほとんど中学2年の時以外は、ほぼ不登校だったしな!」

「最後にお父さん会ったのは、いつですか?」

「あの殺された事件当日……あれが最後」

「どう言う事ですか⁉️」



「俺が殺したんだ」


「えっ……龍くん本当なのですか?」


「あぁ〜冗談ではない……本当だ…普通は、俺が少年院を入るはずだった……今ここにいるのは、不思議なくらい…毎回このハガキが届いているこの人が代わりに入っている……桜マークついているのは、少年院から届いたハガキ…この人の名前は、……」


菅原 優香、優斗が帰ってきた。

「ただいま〜〜」

「ただいま〜」

「ねぇ〜ひとみちゃん弁当ばかり飽きたんだけど……あれ?さっきの作家さん……何でここに⁉️」

「あれ⁉️何でここに旅人さんここに⁉️」

「旅人⁉️……違うよ優斗!作家さんだから」

「いや!俺からは、旅人って」

どちらも違う‼️……めんどくせぇ〜あんたらもここの児童養護施設の子だとは、思わなかった……最悪だ…」

「龍くん……2人は、面識あるのですか?」

「あぁ〜朝から夕方まで…ここの全員…気持ち悪いくらいに偶然で、出会った人達だ!」

「じゃあ!……あんたさっきの覗き魔」

「だから違うって…めんどくせぇ〜」

「せっかく何でみんな集合させましょうか」


「うわーここから出たいなぁ〜」

「駄目ですよ!……龍くん!私は、逃げなかった!…児童は、そんなに多くはありません!」

「根津さん、こう言うところは、ゲロ吐くほど尊敬するわ〜」

「一言余計ですし、かわいくないですね」


児童全員揃った。

「皆さん良く揃いました……朝から紹介する予定でしたが叶ちゃんの次…ここのオーナーになる……菱水 龍くんです」

「あんた!知っててあたしと優斗…他の子達をからかい!嘘ついたの?」

「いや!人と関わりたくないからこそ嘘をついた…めんどくさかった」

「あんたね〜そう言う見下ししてっ」

「姉貴やめ時…で菱水さんは、ここの施設をどうするつもりですか?」

「そうだな〜〜どうして欲しい?」

「ちょっとこう言う時に限ってふざけないでくださいよ‼️」

「悪いけど…それは、君に言われる筋合いは、ない……まだこの現状にいて大人に裏切られている自覚がないのは、幸せ物だ!」

「何だと⁉️……もう1回言ってみろよ」

「ちょっと優斗!落ち着いて」

「悪いけど、あんたら兄弟とは、俺と歳は、近い……つまり俺は、未成年だ!……俺がこの施設を動かせる力がどこにある?」

「……」

「あんたらは、ここの児童養護施設があるから今がある!……悪いけどあんたらが俺がいつも1人だって事が分からないくせに!悪人扱いか凄いなぁ!君は!?」

「あの……すみません」

「何の謝罪だ?……何でも謝ればすめばいいって考えか!?」

「龍くん……そのへんで……大丈夫です!ワタクシ藤田がここの施設をサポートします!安心してください……みんな…今ここにいる児童全員5名で」

「いや……6名だ」

「1人誰ですか?」

「俺だ……」

「けどしかし……龍くん経営者の名前は、あなたの」

「俺も児童だ!……どうだ?それなら文句がないだろ?」

「確かに、龍くんも未成年ですしね!」

「根津さん……あなたまで」



「あぁ〜〜なんかスッキリしたわ!……むしろ気楽になったわ!君達……児童は、大人より信用出来ない!」

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