第13話 自己紹介⑤

日が沈み、空が暗くなる中。

龍と叶とミラは、スノードロップの施設入り、帰宅する。

「ただいま〜」

「タダイマん!」

「ふん…」

藤田は、玄関に向かう。

「おかえりなさい!…お!龍くん!どこ行ってたのですか⁉️」

「どっか…」

「今日は、みんなの自己紹介する日なのに主役である…龍くんがいなかったら話しになりません!……みんなが揃ったら自己紹介してもらいますからね!」

「しょうもな!……って言うかこの施設に叶以外に児童がいたのが初めて知った」

「しょうもなくありません!…あなたは、もう!」

「まだ!俺…ここの児童養護施設施設のオーナーって言ってない!しかも…ここは、俺のうちになった!あんたらが勝手に土足で入ってきた!人の金を利用して何を企んでいるんだ?」

「龍…くん」

「………」

「冗談だよ!ったく自己紹介とかめんどくせぇ〜……全員揃ったらな!」

「あ……あと!龍くん…ハガキが届いています…それと叶ちゃん!ミラちゃん!部屋に戻ってください」


別の部屋で、龍と藤田で話す。

「どこまでが計画通りだ?…悪いけど…そこまであんたが望む菱水の財産は、残ってないはず……俺のアパートを解約したのは、藤田さんと霧谷さんだ!……いったい俺である子供を利用して…あんたら大人達は、何を企んでいる?」

「ワタクシは、指示通りで行動しています!」

「霧谷さんの指示か?」

「いいえ……違います…霧谷さんは、ただの協力者です」

「誰かの指示だろ?……まさか!?」

「そうです!……そのハガキを書いている方です……今回は、何を書かれていましたか?」

「『菱水の財産は、5割スノードロップって言う児童養護施設に投資した。龍、お前ならその施設を頼む!きっと何かが答えが見つかる』」

「その答えとは、なんですかね?」

「お前には、教えない!」

龍は、部屋から出る。


玄関から根津 瞳と細川 日菜が現れる。

「ただいま〜!」

「ただいま戻りました」

龍は、日菜を見て…本心では、驚いているはずが、フリーズする。

「あれ?…何で高橋お兄ちゃんがいるの?」

「うん?高橋お兄ちゃん?この人は、違うよ!龍くんだよ」

「違うよ!高橋お兄ちゃんだよ!」

「2人面識あったの?……まさか!メダルのお金出したの龍くん!?ちょっと困ります‼️」

「困るんであれば!その子を目を離したのは、誰だ?」

「それは、その……日菜ちゃんが」

「言い訳をする前に、自分自身をこの施設の従業員って言う事から自覚しろ!……こう言う奴がいるから大人は、信用出来ない」

「……すみませんでした」

「後で、メダルゲームのお金は、あんたの給料から天引きするから」

「やっぱり!高橋お兄ちゃんであっているよね?」

龍は、日菜の頭をなでなでをする。

「おう!あの場では、高橋お兄ちゃんだが、ここでは、菱水 龍だ、よろしくな!」

「うん!よろしくね!ゴンちゃん」

「お前もその呼び方か……叶の仕業だな!」

日菜は、中に入り、部屋に戻る。

根津も落ち込みながら戻ろうとする。

「根津……さん」

「はい!」

「さっきは、言い過ぎた…あなたは、大人のなりたて、歳が少し近いからなんとなく分かってくれると思う……そこら辺と大人と比べたら」


根津は、笑顔になり、部屋に戻る。


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