第6話 私は、そんなに邪魔?⑤

児童養護施設、スノードロップでは、根津 瞳と藤田 隆之で空気が重い状態になっている。


「代理!どうするんですか?」

「そうだよな〜〜龍くんもそうだけど…叶ちゃんもいないと…マジでピンチです!」

「そういえば!あの少年は、新しい依頼の子なんですか?」

「あれが例のここのスノードロップのオーナーだよ」

「はい?どう言う事ですか!?…えっ⁉️まだあの子…いくつですか?」

「16か17」

「未成年じゃないですか⁉️」

「このスノードロップの施設では、経営やいろいろ必要なんだよ!」

「代理は、あの人がなっても良いって言うプライドは、持ってないのですか?」

「根津さん…あなたは、まだわからないけど!世の中には、常識を捉えるのも大切です!今は、未来のある子に託すには、プライドもクソもありません!」

「代理……」

「龍くんならなんかしら変えてくれる」

電話になり藤田が電話を取る。

「お電話ありがとうございます。児童養護施設、スノードロップ…藤田でございます……あ!ハイ!……警察⁉️」

「えっ⁉️」

「ハイ!わかりました!今すぐ向かいます!」

電話をきる。

「根津さん…今すぐ!警察署に向かいましょう!」

「ハイ!」


藤田と瞳は、警察に着き、椅子に座っているのが叶がいた。

「叶ちゃん!良かった!無事で…」

「あれ?龍くんは?」

「あの少年も警察⁉️」

取調室の扉から警察官と龍が現れた。

「龍くん!…いや!すみません!龍くんも身内なんです」

「いや…大丈夫ですよ…コイツは、充分分かっているので…なぁ〜…龍くん?」

警察官は、龍の頭を強く撫でる。

「速く帰らせろ!…無実だとわかったんだから良いだろう」

「どうかな?…俺は、まだ菱水くんの事をもっと知りたいな〜……コイツ借りますね…叶ちゃんでしたっけ?連れて帰って大丈夫ですよ」

「そしたら…龍くんも」

「申し訳なぁ〜い…龍くんは、まだお話があるので…心配しなくていいです…僕が責任持ってお家に送るので」

「ハイ……分かりました。」

藤田と瞳と叶は、スノードロップの施設を向かい帰った。


龍と警察官は、取調室で2人きりで話す。

「それ…コスプレですか?……似合ってないですよ……霧谷(きりたに)さん」

「相変わらず!可愛くないな〜せっかく心配して向かいにきてやっているのにそんな言い方ないだろう?」

「ストーカーされていて良い気分は、ならないでしょ…ましてや遊園地まで来て…何ならさっさと逮捕してくださいよ‼️」

「ダメだ……証拠もないのに逮捕出来るわけないだろ?」

「またそればっかり」

「だから言ったろ!心配しているから向かった…って」

「頼むからほっといてくれ…正直ここ最近人と関わりすぎて疲れた…人とは、関わりたくない」

「お前……このままひとりで生きて行けると思うなよ」

「ハァ!?」

「金は、いっぱいあるかもしれないだがその仕送りは、いつまでも持つ訳でもない……あとこれハガキな!」

霧谷は、机の上にハガキを置いた。

「あと!お前は、やる事いっぱいあるだろ?…時間は、たっぷりあるが無駄には、するなよ!じゃあ気をつけて帰るんだぞ」

取調室から出た霧谷。

「まったくだから大人は、信用出来ないんだよ‼️」



施設…スノードロップが付き、藤田と瞳と叶が入る。

「根津さん…最川さんに連絡を」

「分かりました」

「叶ちゃん!龍くんと何してましたか?」

「ごめんなさい…全部私が悪いの…」

「いいえ〜怒っていませんよ!龍くんは、きっと帰って来ます!それまでおじさんと根津お姉さんと待ちましょう」



菱水 龍は、お家を帰ろうとしてお家の鍵が開かない。

「あれ?開かない……どう言う事?」

アパートの大家さんが現れた。

「菱水さんですか?」

「ハイ……?」

「残念ながらあなたは、契約切れてますよ」

「ハイ?どう言う事ですか?」

「藤田さんが手続きされて満了しました…では、これで」

「ハァーー⁉️」

龍は、ハガキを読んだ。

書かれていたのは、『新しい場所で輝け』って書かれた。

「そう言う事か……ふざけやがって」



スノードロップでは、最川の母が現れた。

「叶ちゃん行くよ……ここの施設は、もう潰れるんですって」

「ちょっと待ってください‼️叶ちゃんを引っ張らないでください!」

「あんたね!叶ちゃんを行方不明にさせておいて何を言ってるの?ここの施設の信用ないから別にしようとしてるんでしょ!何が悪いの?」

「ですがあまりにも勝手すぎませんか?」

「根津さん…もういいです」

「ですが代理」

「申し訳ありませんでした……確かにワタクシ達の管理不足であります…最川さんの不安な気持ち理解しております」

「そうだよね?普通ならそうする…これで勉強なったでしょ?根津さんでしたっけ?これからも社会人として頑張りな」

窓から巨大石が飛んで割れた。

「何⁉️」

窓から龍が現れた……

「フージーター……よくもやってくれたな‼️余計な事をしやがって!俺は言ったよな!嫌だってなのにアパート解約とか!大人として汚ねぇだろうがぁーー‼️」

「龍くん‼️待ってましたよ」

「随分と治安が悪い施設ですね!ここの施設の子ども達の教育どうなっているの

?」

「あれ?それおばさんが言う?悪いけど……俺は、ここの施設の子では、ないし」

「じゃあ尚更不法侵入じゃん!また警察呼ばないと」

「良いよ〜警察呼びな!無実だから!ここは、俺の家になる」

「はぁ!?あなた!さっきここの施設の子どもじゃないんでしょ?」

「俺は、ここの児童養護施設のオーナーだ」

「ハイ?子供にしては、冗談が上手いね!あんたがやったら経営もおかしくなるよ…もっと悪化する」

「最川さん…それは、心配ありません」

「何を言ってるの?」

「この方は、確かに未成年ですが…菱水 龍さんが経営は、黒字に変わります…これが証拠です」

「ふん!これ見せて何?」

「随分と勝手すぎて笑いが止まらない」

「餓鬼は、黙りな」

「どうするの施設入るの?」

「入る訳ないでしょ?こんなくそ施設‼️」

「あんたには、聞いていない‼️」

「ハァ⁉️」

「叶……お前だ」

「……」

「この場では、素を出せないのか?」

「何を言ってるの?……いい加減しないとケイサっ」

警察の霧谷 郁弥(ふみや)が現れた。

「警察きましたよ……全部聞いてましたし……俺から見たら……虐待にしか見えないよ〜」

<やっぱりストーカーじゃん>

「叶……どうするんだ⁉︎お前自身で決めるんだ!」

「私……ここに居たい‼️」

「そうか……もう演じるなよ」

叶は、涙をこぼした。

「おばさん!これが現実だ!」

「っ!?……」

「大体施設送る時点でおばさんは、勝手すぎるし説得力もない……叶は、里親ころころ変えられて大人に気に入ってもらおうとしたり好かれようと頑張ったなのにあんたは、捨てようとした!そんなおばさんに施設変える権利は、ない!」

「っく!」

「叶……ここで最後だ!…ここで成長しろ…お前は、この周りより充分大人だ!」

「うん!ありがとう……ゴンちゃん…」

「あと!…おばさん……これも言っとく施設は、ペットショップなんかじゃない…犬、猫と叶と一緒にするな!……まあ!おばさんにしては、犬、猫も育てられないと思う…俺は、そう思う!ダンボールに入れて命を捨てると思う……これ以上叶の人生を邪魔したらそこら辺の大人は、容赦しないと思う。」

「ワタクシも龍くんを同意します!次は、必ず責任をもって叶ちゃんを支えます」

「私もやります……まだ未熟者ですが…叶ちゃんと居たいです」

「あぁ〜こんな!子供に言われたら最川さんでしたっけ?あなたも自分自身見つめなおした方がいいですよ……それでも納得いかないのであれば…署までご統合願います」

「わかったよ!……叶……ちゃん…今までごめんね」

最川 みきえは、施設を出た。

「では、僕は、これで……あと菱水くん…犯人を知りたかったらまた連絡よろしく……がんばれよ」

「二度と来るな‼️」

霧谷も施設から出た。


「龍くんこれを」

藤田は、ハガキを龍に渡す。

ハガキには、『ほとんどの財産は、施設に送った。あとは、龍!施設を頼む!ここには成美の事が分かるはず』

「どおりでおかしいと思った……藤田さん…いつから知ってた?」

「去年からです」

「ゴンちゃんどうしたの?」

「しばらく……ここで様子を見る」

「って言う事は、オーナーになってくれるんですか?」

「ゴンちゃん…施設長みたいな?凄いね‼️」

「代理⁉️本気何ですか?」

「文句は、ないぞ……ここの財産は、この俺……菱水 龍が買い取った」


<あぁ〜あ!めんどくさい……だから人と関わりたくない……こいつら大人も信用出来ない>



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