第5話 私は、そんなに邪魔?④

<めんどくさい事が起きた。>

<俺は、いったい何をやっているんだろう?>

<遠いところに行かされたって思ったら遊園地かよ‼️>

「未成年が行くところじゃあ!ないだろ‼️」

「そう?私は、ずっと行きたかったんだ〜」

「俺は、お父さんか⁉️」

「いや!私達は、周りから観たら兄妹に観えるよ……そんな事より速く入ろう」

俺の腕をつかみ、力を入れる最川は、意外と強かった。


<私は、楽しむ!この場で楽しまないと後悔する……今後は、ゴンちゃんにかけてみる……もしかしたら私も変われるかもしれない。>

「私……あれ乗りたい‼️」

「お!いいんじゃない!メリーゴーランドなんて大人になってもなかなか乗れないからな!今のうちに乗っとけ」

「何を言ってるの?ゴンちゃんも乗るんだよ」

「はぁ⁉️…俺は、いいよ!」

「ゴンちゃんも乗るの!」

「ちょっと!やめろ俺は、いいって…やめろ」

<あぁ〜公開処刑だ〜最悪だ!しかも2人しか乗ってないし、ギャラリーは、多いし、おかしいだろ。>

「では、出発しまーーす!」

「よっしゃーいけーー!」

メリーゴーランドが動き出した。

ギャラリーのみんなは、手を振ってくれた。

叶も手を振る。

ギャラリーの周りに龍がいて、叶は、後ろを向く。

メリーゴーランドには、龍の存在がいなかった。

叶一人でメリーゴーランド乗っていた。


ゴンちゃんいつの間に乗ってないの⁉️


メリーゴーランドが終わり、叶は、ひたすら走って龍のところに向かった。

「ゴンちゃん!さっき乗ってたよね⁉️いつのまに降りたの?」

「最初っから乗ってないよ」

「え?手を繋いだのは、誰?」

「そこにいる3丁目の田中さんだよ」

「誰だよ⁉️」

「んで?次何乗る?」

「お!乗ってくれるの?」

「せっかく来たんだから乗るしかないでしょ」

「良いね!ゴンちゃん!」

「次は、何乗るんだ?」

「メリーゴーランド‼️」

「引っ叩くぞ‼️」


<最川を見て何かを感じた……良く分からないけど!これがアイツの素なのかな?無理して演じ方…大人に対してだけなんだろうな>


ジョットコースターに乗り。

「うわー高いね…ゴンちゃん!」

「やばいって!死ぬって頼む!」

「ハハハ笑…死なないよ」


ティーカップに乗り。

「いえーーい‼️」

「回しすぎだバカ⁉️」

「楽しい〜〜」


観覧車に乗り。

「うわー凄い景色」

龍は、静かに笑う。

「あ!ゴンちゃん!笑った!」

「あぁん?…笑ってねぇし」

「いや笑ったよ」

「しつこいんだよ」

「えぇ〜〜」

「最川…オマエ言っただろう」

「何が?って言うか苗字イヤ!叶って呼んで!」

「さっき名前で好きな様に呼べって言ったのは、オマエだろ‼️」

「またお前って言った」

「わかった…じゃあ………叶」

「照れてるの?」

「呼ぶのやめるぞ」

「わかったってごめん!」

「今…俺に対して対応しているのは、素であっているよな?」

「うん!…そう!」

「大人に対して対応は、演じているって事か?」

「そうだね!…今の最川って言う苗字は、里親の中で3人目」

「ほう」

「産んだ親は、行方不明…物心あった時は、施設……多分ね!1人目の里親は、須田って苗字…虐待が激しく…逃げてたら警察に保護され施設に行ったり…2人目の里親は、関谷って苗字であそこは、医者の家族で勉強がプレッシャーで成績が納得いかず!……お受験ばかりで……落ちまくって施設に戻され……3人目の最川さんは、家庭的に良かった……この環境を壊さない為に私は、演じる様にしてた……また捨てられるのは、嫌だって思い……そして現在に至る」


<俺ならどうする?……って言うか重くね?いろんな意味で>

「潮時だな……」

「帰るの?」

「叶…お前は、施設だ…俺は、帰る」

「そうか……ゴンちゃん今日1日ありがとうね」


2人で歩き…そこには、警察の人が現れた。

「げっ⁉️」

「どうしたの?ゴンちゃん」

「また更に厄介になってきた」




「菱水くん……どこで遊んでいたのかな?」




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