第19話 ひおりの成長
ひおりが誕生してから、暫くして
ロイとリオンは離される事になった。
ロイが泣いて泣いて、悲しんだ事は言うまでもない。
リオンは、異世界へと預けられ、
ロイは、父である生命の神により、眠らされ、記憶をまっさらにされた。
そして彼は、アレフ様率いる、キリスト関係者の中で育てられていく事に。
ロイがアレフ様方々とどのような成長を遂げていくのかは、後程にも触れるとして。
誕生したひおり。
彼がセト神様に育てられながら、どんな成長を遂げていくのか。
このまま、少し触れていくとしよう。
ひぼこ様は、基本的には、光側へと自身の身を置き、娘であるセリと共に過ごしていた。
その傍ら、時にセト神様邸宅に出向いては、ひおりの様子に目を向けているのだった。
一つには、ひぼこ様は、自身からの誕生した我が子ひおりの不具合等が見られないかを調べる為でもある。
「よし! 異常は、なさそうだね。
何か自覚するような事はないかい?」
ひおりにひぼこ様が尋ねる。
ひおり「うーん。。別に気になる事はないかな。」
ひぼこ「そうか。 ならよかったよ。」
安堵したようなひぼこ様。
二人は、暫くの間話す事に。
そのそばでは、セト神様御夫婦もいる。
少年くらいだったひおりは、見る見る成長を遂げ、姿は成人に近いくらいにまで大きくなっていた。
セト神「ひおりは、とにかく成長が早いでの。 ひぼこ様のものをそのまま凝縮しているかのようじゃの。」
ひおり「俺、そんなに急ピッチなのか?」
ひぼこ「そうだね。僕そのものとも言えるからね。 だから、不具合が起きても不思議はないんだよ。
時折、メンテナンスしながら、異常がないかを見るわけなんだよね。」
ひおり「そうなんだな。」
セト神「そんなに、早くに成長を遂げてしまうと、お披露目も様々な出会い等もせねばならぬのう。」
ひぼこ「今は、どれ程の他者と関わりを持たせているのですか?」
セト神「そうじゃのう。。私共夫婦の他には、国常立尊様じゃの。」
ひぼこ「そうですか。 ならば、学びの園へと通わせるのはどうでしょうか?
こちら、闇側にもあると聞きますが。」
セト神「そうじゃの。」
ひおり「まな、、?び? ってなんだ?」
ひぼこ「様々な勉強をするところだよ。
ですが、ひおりを何と言う事で通わせるのか・・・
僕の息子とは・・・
ただ、そっくりなのだけどねぇ。。。」
セト神「ひおりは、ひおりとし、私が預かり育てておると。
ひぼこ様の事を全く知らないような・・・と言うのは無理じゃのう。。」
セト神様は、暫く考え、ある事を提案する。
「そうじゃ。 学ぶならば何も学びの園に行かずとも、別に学ぶ事ができるぞ。」
ひぼこ「どう言う事でしょうか?」
セト神「人間で言うところの外国の学校にいくとか、留学するにあたいする。」
ひおり「へ?、、外国?、、とは?」
ひぼこ「なるほど! それなら、、
何処がいいかなぁ。。。」
セト神「私の知っているあるグループがいる。そこにギリシャのゼウスが携わっておるでの。
学びは、全知全能の神と言われておる
ゼウスの元で学ぶとする。
まぁ、短期留学じゃの。」
ひぼこ「わかりました。 では、よろしくお願いします。」
と言う事になりひおりは、このゼウス様により様々な出会いを果たしていくのである。
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