第17話 ひおりの誕生

ひぼこ様は暫くセト神様の元にて滞在する事に。


妻のアカルヒメ様には天界での仕事だと伝えていたのだ。


セト神「やれ、よく決心したものじゃの。 よかった。。」


ひぼこ「僕は、全部を受け入れる気なんてありませんよ。

いつでも、意見は、言わせて頂きますから。」


セト神「良かろう。

して、詳細を話すでの。


まず、そなたに良く似た男児が望ましいのじゃ。」


ひぼこ「僕に似たとなれば・・・」


セト神「つまりは、ひぼこの小型版とでも言うかの。」


ひぼこ「あぁ、、だから御霊分けと。」


セト神「全体的にそなたに良く似た感じが良い。

そして、赤ん坊からではなく・・・

少年位でも構わぬ。」


ひぼこ「わかりました。

少年くらいでしたら、かなり理解力等もありましょうから。」


セト神「あぁ、言い忘れるところじゃったわい。

誕生した男児は内密にの。

私が育てるでの。

なに、此処に来れば、我が子にも会えると言うもの。」


ひぼこ「ハハ、わかりました。

お気遣いをどぉも。


では、やってみましょう。」


ひぼこ様は、そう言うと自身の内側へと気を集中させる。

自身の魂にエネルギーを集中させ、

自身の持つ基質や、性質など全部を少しずつかき集めるかのように一つに集合させた。

そして内側に出来たもう一つの塊となったものの中に自身の魂の欠片を入れる。


そしてひぼこ様は、大きく深呼吸しながら、内側の魂を外へと出した。


ひぼこ様の手には光輝く小さなエネルギーが浮かびゆらゆらと動いている。


その光のものに、結界を貼り時を待つ事に。


ひぼこ様は、エネルギーを使い切るとその場に倒れ込んでしまう。

セト神様はひぼこ様の背を擦りながら、

寝床へと寝かせた。


セト神「ご苦労であったの。

エネルギーが回復するまでゆっくりと休むが良いぞ。」


ひぼこ「あとは、、頼みましたよ。。」

そう言うと静かに目を閉じ眠りにつくのだった。。。



セト神様は、ひぼこ様から誕生した一つの命をとても大切そうな眼差しで見つめている。

「そなたの誕生である。

私が育ての親じゃよ。

よろしくであるよ。。。


さて・・・名はなんとするのかのう。

父に目覚めたら尋ねてみるとするかの。」


そう言うと光放つ魂は、増々光光と輝いているのだった。。。


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