第9話 アレフ様の親友

アレフ「では、子供達に会わせてもらいたいのと・・・闇側に鎮座される生命の神とも対面したいのですがね。」



セト神「おぉ・・・

そうであったの。 では、早速出かけるでの。

国常立尊様は如何するかの。」


「私は皆々を集め、いつか子供達のお披露目と言うまで。

神々を抑えねばならん。


光側に子供が誕生し、なぜ我々には子供の誕生が叶わぬのかと。。。

騒いでおるのでな。。。」

国常立尊様は、そう言うとセト神様に後は頼み、アレフ様とひぼこ様に軽く挨拶をし、部屋を出て行かれた。


ひぼこ(光側のアレン達は明かされているが、こちらは隠されているというわけか・・・

なぜなんだ?

子供達に何かあるのか・・・


大人に問題があるのは、明白なんだけどね。。。


あぁ・・・そうか。。。


増々陰陽が敵対しそうだよな。。)


セト神「では、我々も行くかの。」


アレフ「そうですね。 きっとお待ちでしょうから、お父上様が。」


御三方様はこうして、闇側に鎮座する生命の神様に会いに行く事に・・・



・・・・・・・・・・

ロイ邸宅・・・


「父さん、お客様が来るの?」


「セト神様と、アレフ様が来る予定だ。」


こちらの父と息子。

生命の神である父は、エネルギーのみで城の一部屋に留まっており、必要に応じ姿を現していた。


そして、息子の名はロイ。

ロイは、アレフ様と仲が良い。


ロイ「アレフ様が来るの!?」

ロイは、ニコニコと嬉しそうだ。


ロイ「リオンを連れてこなくっちゃ!

あ、でもまだ寝てるんだよ・・・

起きるかなぁ。。。」


父「お二方様が来られたら、起こして連れて来なさい。」

ロイ「うん。」


まだ、幼い息子を見ては嬉しそうな父上様なようだ。


そうしているも、御三方様が到着する。


セト神「お邪魔するでの。」

セト神様が城の中へと入り、勝手に部屋まで進んでいく。


ひぼこ(誰も出迎えがないのか・・・

いったい・・・?!)


ひぼこ様が不思議に思っていると。


セト神「この城全体が生命の神そのものであるのでの。

ドアが開けば、『どうぞ』と言うわけじゃの。」


ひぼこ「そうなのですね。。。」

(なんか、緊張してきたぞ。。)


アレフ「大丈夫だよ。」



そうして、どんどんと城の奥へと進んで行くと小さな男の子か走り駆けてくるのが見えた。

「アレフ様!」


アレフは、ニコニコとしながら

「ロイ!」

そう言うと男の子を受け止め抱きあげる。


アレフ「元気だったかい?」


ロイ「元気だったよ。 リオンも元気だよ。」


アレフ「それはよかった。」


アレフ様がセト神様に目を向けると

ロイは、アレフ様に降ろしてもらい、

セト神様に挨拶をする。


そしてひぼこ様に目を向けるロイ。

「この方は?」


アレフ「ひぼこ様だ。


紹介するよ、ひぼこ様。

僕の親友のロイだ。」


ひぼこ「初めまして、ひぼこです。」


ロイ「『ひぼこ』様・・・

おなまえなの? 面白いおなまえだね。。。『ひぼこ』・・・

覚えられるかなぁ。。。」


ひぼこ「ハハハ。 面白い名前かい。

変わってるかもしれないね。」


ロイ「ひぼこ様。 ロイです。」


セト神「では、父上様にご挨拶とお話があるでの。」


ロイは、御三方様を案内する、

「こっちだよ。」


ひぼこ(でっかい御屋敷だなぁ。。

屋敷と言うのか・・・良くわからないけど、、、部屋が幾つもある。。。


誰か来たりしそうもないんだけど。。


それにしても・・・こちらへ来てから、気が一変した。。。


なんて静寂な。

そして異様なまでの澄んだこの感じ。

闇とは思えないな。。。)


部屋に通されると、

生命の神の姿が。


ひぼこ様は、光側の生命の神との違いを一目見た瞬間に感じる。


(この屋敷全体がこの神だとは、、、

なるほど・・・

光側の神とは、全く異なる。。


聖なる清らかさを感じる・・・)


そう、考え、息をのんだ。







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